中林 有加 UI/UXデザインチーム リードデザイナー(写真:左)
ラクーンHD社での初代デザイン戦略部長、株式会社一休でのレストラン事業におけるCRM責任者、株式会社CureAppでのプロダクトマネージャーを経て、2022年12月にクイックにジョイン。
趣味は車、シュノーケリング、乗馬、料理、古民家巡り、旅行。デザイン以外で自慢できるポイントは書道と視力の良さ。
原田 誠一朗 UI/UXデザインチーム デザイナー(写真:右)
スマートフォン向けゲームアプリ担当のデザイナーとして、アートディレクションやアニメーション制作などを手掛けた後、人材紹介会社に転職。保育士・宿泊業界の人材サービス、子育て層向けメディアのUIUX設計、グラフィック制作を担当。その後、2023年3月にクイックにジョイン。
趣味はお酒で、ビール、日本酒、ウイスキーに目がない。コロナ禍で観葉植物に目覚め、現在は40種ほどを育てる。
クイックで働くUI/UXデザイナーとは?
――クイックのUI/UXデザイナーはどのような役割を担う職種ですか?
中林(リードデザイナー)
クイックのUI/UXデザイナーは、ユーザーの心地良い体験を実現するために、サービスプランナーやマーケターと連携しながら、サービス全体の設計から最終的なデザインへの落とし込みを担っている職種です。
サイト上の1つの画面にフォーカスしてデザインを組み立てることも役割の1つですが、それはあくまでユーザーと接する1つの"面”でしかなく、UI/UXデザイナーの役割はそれだけにとどまりません。
例えば、転職サービスを提供する際には、サイトを見てもらうだけではなく、エージェントとユーザーの間でやり取りをしたり、LINEやメールでおすすめ情報を届けるなど、Webを介さずにユーザーと接する"面”がいくつもあります。
それぞれの"面”がどう機能するべきかを考え、サービス全体を設計し、形にするのがクイックのUI/UXデザイナーです。
――デザイナーの粋にとらわれることなく、プランニングやマーケティングにも積極的に関わっていく
私たちUI/UXデザイナーはデザインに軸足を置きつつも、職域に縛られることなく、プランニングやマーケティングの領域にも積極的に携わっています。
例えば、ある新規事業のプロジェクトでは、ユーザーリサーチからデザイナーが入り、どのようなサービス体験を実現するべきかというコンセプト定義をしました。そのコンセプトをUIに落とし込んだプロトタイプを作り、サービスプランナーやエンジニアとともに磨き上げました。
また、既存事業のプロジェクトでも、どんな相手にどんな情報をお届けするべきかといったCRMの企画段階から携わったり、デザイナーが作ったプロトタイプをもとに新機能や既存機能改善の要件を組み立てたりと、サービス全体を俯瞰しながらUX改善に取り組んでいます。
さまざまなプロジェクトにおいて、「なにを作るか」という企画段階から積極的に入り込み、デザインの粋を超えてサービスづくりに貢献するのがクイックのUI/UXデザイナーの特徴ではないでしょうか。
UI/UXデザイナーの業務について教えてください
中林
わかりました。具体的な業務については、「看護roo!転職」のUI/UXデザイナー・原田から説明してもらいますね。
――原田さん、よろしくお願いします!
まず、原田さんが担当する「看護roo!転職」がどんなサービスなのか、UI/UXデザイナーとしての役割を教えてください
原田(デザイナー):
「看護roo!転職」は、看護師さんの転職をサポートするサービスです。
私はデザイナーとして、「看護roo!転職」の利便性や満足度を高めるためのUI/UXデザイン改善を担当しています。主に進めているのは「主要ページのデザインリニューアル」と「新機能の追加」ですね。
――どのようにUI/UXデザインの改善を進めていますか?
まず、UI/UXデザイナーが徹底的に考えるのは「ユーザーはどういう気持ちでサービスの登録画面、求人ページに訪れているんだろう」ということです。
ユーザーの心理を分析したうえで、「求人に応募したいと思ってもらえるか」「どうすれば使いやすくなるか」を考えます。機能の改善や新機能の追加、ページデザインのリニューアルの必要有無を検討し、企画段階からサービスプランナーと共に施策を作っています。
私からデザイナー目線でアイデアをぶつけて、サービスプランナーと壁打ちをしながら決めていくイメージですね。
施策の要件定義やワイヤーフレームを固め、画面デザインが決まったら、エンジニアも交えて実際の開発スケジュールを相談していくという流れで進めていきます。
――仮説検証、効果検証の繰り返しで成果を出すのが楽しい
当然ですが、施策を実行した後は、仮説が正しかったのか、達成したい効果が出ているのかを検証します。
私たちが想定している動きでユーザーが求人の応募画面に遷移しているか、そのままスムーズに応募までしてくれたのかなど、一連の流れに沿ったさまざまな数値を計測し、分析します。
結果をもとに改善を重ねるのもデザイナーの重要な役割なので、最終的に成果を挙げられたときはやりがいを感じますね。やはり、企画段階から関わっているので、サービスを自分の手で作っているという感覚があります。
また、リードデザイナーの確認を毎回挟むのではなく、私自身の裁量で進めさせてもらえる部分も多くあるので、柔軟に動けるというのも大きいですね。
――デザイナーが他領域に関わることで良いサービスが作れる
業務を進めるなかで強く実感するのは、良いサービス、デザインを実現するには「デザイナーが他領域に積極的に関わることが欠かせない」ということです。
デザインや機能を考えるときには、ユーザーがサービスをどう利用するのかを突き詰めて考えなければなりません。そのためには、企画の段階から実装まで、私たちデザイナーも積極的に入り込んだ方がいいんですよね。
サービスプランナーやエンジニアと開発について議論をするなかで、「次からは事前にこの部分も考慮して企画を考えよう」といった気づきも得られるので、いちデザイナーとしても成長の機会になっています。
良いものは良い、悪いものは悪いと言い合えるのがクイックの魅力
――改めて中林さんにお話を聞かせてください。
クイックで働く魅力はなんでしょうか?
中林
会社全体を通して、みんながポジティブなエネルギーを持ってサービスを作っている点だと思います。
職種に関わらず、提案をしたら前向きに受け取ってもらえますし、一緒に考えるという文化が醸成できているのが魅力的ですね。全員がユーザーファーストを合言葉に、同じ方向を向いて仕事ができているからこそだと思います。
私たちUI/UXデザイナーが提案した内容に対して、社歴や年齢、職種、経験値に関係なく、良いものは良い、悪いものは悪いと言える関係性ができているのはとてもやりやすいです。
大抵のサービスは1人の天才によって生み出されているわけではありませんよね。
いろんなバックグラウンドを持つ人間が集まり、コミュニケーションを取るからこそ良いサービスを作れると考えていて、クイック・Web事業企画開発本部はその土台が整っている組織だと感じます。
――UI/UXデザイナーのチームコンセプト①「受け身になるな」
「受け身になるな」ということはチームとして大事にしていて、私からもよく声をかけています。
企画や要件定義は他の職種に任せて、デザイナーはデザインを作ることに集中した方が効率化されて良いとする価値観もあると思いますが、私たちは進化し続けるサービスを作ることがミッションなので、決して作業者になってはいけません。
受け身にならず、マーケットやユーザーが抱える課題に対して、UI/UXデザイナーだからこそ気付ける施策を提案、実行していくことが重要だと考えています。
――UI/UXデザイナーのチームコンセプト②「遠慮せず提案する」
もう1つ大事にしているのは、「お互いに遠慮せず提案する」ことですね。
リードデザイナーからメンバーに対して提案をするというのはもちろんですが、メンバーが自分の考えを遠慮せずに伝えられる環境でありたいと考えています。
チームで毎朝実施している「雑談タイム」なども、遠慮せずに提案できる風土の醸成につながっていると思います。話題はなんでもよく、フランクに「これいいと思ってるんだけど、みなさんどう思いますか?」と気軽に相談・提案できる場ですね。
私自身も、仮説やアイデアを積極的に話すようにしています。相手が誰であっても毎回、想像以上に会話が盛り上がるんですよ。難しいなぞなぞを解いているような感覚で、率直にすごく楽しいんですよね。
そんな雑談を含めたコミュニケーションを大切にするなかで、メンバーから「リードデザイナーの業務もどんどん巻き取っていきたい」という積極的な提案も増えました。
メンバーからの提案をもとにやるべきことが具体化されていくこともありましたし、チャレンジしやすく、そして応援しやすい雰囲気が強くなり、良い循環になっていると思います。
それぞれがひとり親方のようなチームを目指す
――クイックのUI/UXデザイナーチームはどんな組織を目指していますか?
中林
それぞれのデザイナーが「ひとり親方」のようなチームを目指しています。
チームの統制を取る立場としてリードデザイナーは存在しますが、それぞれが独り立ちしてサービスプランナー、マーケター、エンジニアと要件や仕様について現場ですり合わせられている状況ですね。
より一層、現場レベルで意思決定と実行が進む状態を作れれば、サービスの成長をさらに加速させられると考えています。
先ほどもお伝えしたように、私たちは進化し続けるサービスを作りたいんです。例えば、1ヶ月おきにサイトのトップページが変わるくらいの。
どんどん新機能が追加されたり、既存の機能が使いやすくなったり、サービスの質や満足度が向上し続ける状態を実現したいと思っています。
そのためにも、メンバーが活動を加速させられる環境をさらに整えていきたいです。
――クイックで活躍できるUI/UXデザイナーはどんな人ですか?
論理的に仮説を組み立てて、表現に落とし込める人かなと思います。
例えば、1つのサービスに対して、変えるべき箇所、変えたい箇所を考え始めると、何百、何千ものやりたいことが出てきます。
そのなかで、事業の現在地を理解して「目標地点に最短で到達するためには何をして、何をやらないか」を決めなければいけません。
私が以前の職場で言われたことで、「100個の取り組みで100点を取るんじゃなく、2個の取り組みで80点を取る方法を考えて」という言葉があります。まさに本質を捉えたアドバイスでした。
優先順位を整理して、ピンポイントに最善策を実行する戦略的かつ論理的な思考力があるUI/UXデザイナーは、より活躍できる機会が増えるのではないかと思います。
デザインの枠にとらわれずに活躍したい人にはもってこいの環境
――最後に、どんな方にクイックのUI/UXデザイナーとしてジョインしてほしいですか?
中林
自分でどんどん提案をして、自分の手でサービスを作りたいという人は、かなり楽しめる環境だと思います。
事業の特性や組織の考え方などの事情で、必ずしもデザイナーが提案しやすいとは言い難い環境もあると思いますが、クイックはその真逆の環境です。
実際、私もかなり自由にやらせてもらっていますが、今のところ「デザイナーだからここまでね」とか「デザイナーだから仕様まで考えなくていいよ」なんて言われたことはないです(笑)。
UI/UXデザイナーとして事業を推進し続けるキャリアはもちろん、組織づくりなどのマネジメントに軸足を移すといったキャリアも描くことも可能なので、枠にとらわれずに活躍したい方がいらっしゃったら、情報交換も含めてぜひ気軽にお話しできたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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