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エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、【クリエイティブ実現力集団】の社長に/【キュー代表取締役・磯部裕一】が目指す組織とは

こんにちは。株式会社キュー採用担当です。今回は弊社代表取締役社長・磯部裕一(いそべ ゆういち)のインタビューを掲載します。磯部が社長に就任するまでの波乱の道のり、そしてキューが大事にしているミッションやカルチャーなどを語ってもらいました。

知らない人と話すことが好きではないタイプの人間だった

――キャリアスタートはエンジニアと聞きましたが、志望された動機は何だったのでしょうか?

学生時代の私は仲良くなった人とは活発に話すものの、「知らない人と話すこと」はあまり好きではありませんでした。もちろん今の私を知る人からは「想像できない」なんて言われますし、もちろん今はむしろ積極的に社員とコミュニケーションを取りますが、若い頃は意外と人見知りな性格でしたね。だから新卒の就活では営業職は避けて、エンジニア職を中心に受けていました。

当時はまだWindows 98の時代でしたが、そこまでパソコンが普及しているわけでもなかったので、自宅にパソコンはなく、大学のゼミ室にあるくらいでした。でもエンジニア職として就活するならタイピングぐらいはできなきゃいけないかなと思って、勝手にタイピング練習ソフトをゼミ室のパソコンに入れて特訓してました(笑)。


――新卒ではどのような仕事に就いたのですか?

大学卒業後、独立系SIer企業に入社しました。名古屋に住んでいたため、中部支社での採用でした。社員想いのとても良い会社でしたが、仕事は結構ハードでしたね。入社直後、何がやりたいか聞かれたので、よく考えずに、とりあえずかっこ良さそうな「ネットワーク系」と答えたら、まだ研修も終わっていないのに「お前、東京に行って来い」なんて命じられました。当時、鳴り物入りの案件だった証券会社のオンライントレードプロジェクトに、いきなりアサインされたんです。

都内のデータセンターにハウジングする案件で、エース格の先輩2人と私だけというチーム。残業も多く「社会人って厳しいんだな…」と思いながら、なんとか1年がかりのプロジェクトをやり遂げました。
その後、先輩が証券会社に常駐するはずだったんですが、いつのまにか上層部で話し合いが行われ、なぜか私が常駐することになったんです。社会人2年目でいきなり客先に常駐、しかもサーバー管理をたったひとりでやらされて、わからないことばかり…。いろいろ失敗もしましたが、今になって思うのは基本的に“仕事=わからないもの”だという意識が身に着いたのは、この時の経験があったからかもしれません。わからないことがあっても、どのように調べて、どのように解決するかを自分で考える力が、ここで養われたと思っています。

また、もともと知らない人と話すのがイヤでエンジニアになったわけですが(笑)すぐにそれが難しいということも痛感しました。お客様から要望を聞く際、相手はシステムのプロではないので、うまく要望を伝えられないことが多いんです。聞いたことをそのまま鵜呑みにしてしまうと、実は相手の真の要望とはズレていた、なんてこともよくありました。そのギャップを無くすため、しっかりとお客様と向き合い話をする必要がある。つまり、エンジニアという職種には、高度なコミュニケーションスキルが必要だと気がついたわけです。

ちなみに余談ですが、当時から「ヒゲにボウズ」というスタイルで、常駐先の社員さんから「お、ヒゲにボウズ、かっこいいね」なんて嫌味も言われていました(笑)。

仲間からの誘いを受けてキューにジョイン。“誰かが立たねば”の思いで社長の責務を担う

――キューにジョインされたのはどのような経緯だったのですか?

SIer企業で4年ほど働いたところで、キューの前身にあたるアパレル会社に転職しました。実は高校時代から仲の良かった同級生がこの会社でブランドを立ち上げていて、私が出張で上京する度に遊んでもらってて、その都度、冗談っぽく「東京に来ちゃえば良いのに」なんて言われてました。その会社にも何度かお邪魔していて、とても楽しそうだなと思う一方、なかなか自分が役に立てるイメージが湧かなかったんですよね。

でもあるとき、真剣な顔で「本当にうちに来ないか」と言われたときがあったんです。その頃、自分の中でもその会社で働く姿をイメージし始めていて、徐々に「やりたい」という想いが強くなっていたタイミングだったので、すぐに入社を決断しました。小売業のPOSシステムなど扱ったこともなく、正直わからないことだらけだったんですが、なんとかするしかないと考え、すぐに上京しました。


――入社後はどのような仕事を手掛けられたのでしょうか?

最初はWebサイト、ECサイト、POSレジなどのシステム系全般と物流や請求まわりなどバックオフィス系の業務を担当しました。入社2ヶ月後にキューの前社長である野澤を含めた当時の首脳陣に呼び出され、突然「社長やってみないか」と言われたんです。当時、野澤は若手をフックアップしてはどんどん関連会社を作って、社長に据えていくようなスタイルで事業を拡大していたんです。

そこで、物流とWebを手がける子会社が立ち上がり、私もそこの社長に就任しました。他社ブランドの物流やBtoBビジネスへの展開も視野に入れていたのですが、その後まもなく、友人のブランドに停滞期が訪れたんです。そのピンチを乗り切るために、会社全体としての信用力を上げるべく、私が立ち上げた会社を含め、当時4つほどあった関連会社をひとつにまとめてキューが誕生することになりました。


――そのような経緯でキューが立ち上がったんですね

その矢先、私自身がアパレル事業部から野澤の直轄チームであるクリエイティブ事業部に移ることになりました。クリエイティブ事業部はグラフィックデザインがメインのセクションですが、そこで自分ができることは何か考え、Web事業をスタートさせて、少しずつ顧客を開拓していきました。

とある接点から、世界的に有名なスポーツアパレルブランドのECサイトを任せていただけるようにもなり、Web事業が軌道に乗っていきました。そのお客様とはそれ以来、10年以上のお付き合いになりますね。現在はアパレルのECサイトのみならず、幅広く様々なお客様のWebサイトを制作させていただいています。

――まさにキューにWebチームが生まれた瞬間ですね。ちなみに磯部さんがキューの社長に就任されたのはいつだったのですか?

さきほどお伝えした通り、会長の野澤は当時、若者をフックアップし、強い次世代リーダーを育成していくことに注力していたんですが、若いメンバーばかりの組織でそういうやり方をすると、やはり弊害も出てくるんですよね。そこで野澤は権力集中型の組織ではなく、メンバーの権限をほぼ均等にするような権力分散型の組織、いわば「共和制」のような体制を構築していました。

ただ、この体制はチェアマンである野澤がいることが前提なんですが、その頃、野澤が病に倒れてしまったんです。やはり共和制というのはチェアマンがいなければうまくいかないので、誰かが旗振り役をやらなければと感じました。悩んだ末、野澤の回復を待って「私に副社長という肩書きをください」とお願いしに行ったんです。そこで承諾してもらい、副社長に就任したんですが、その直後に幹部陣と話したら、既に私を実質的な副社長だと思っていたと言われ、そこまで悩む必要はなかったんだな、と(笑)。

ほどなくして、野澤が会長職に就くこととなり、私が社長を引き継ぎました。現在は代表取締役社長という立場と同時に、プロジェクト事業部のWebチームを率いています。


目指すのはメンバー全員が“やりたいこと”に挑めるチーム

――人にも会社にも歴史ありですね。磯部さんが今後、キューで実現したいと考えていることは何ですか?

まずは自社アパレルブランドのECサイトを充実させ、事業会社としての側面を強化したいと思っています。自社で展開する事業には自由な領域が広がっているわけなので、ブランド担当とWebチームがオーバーラップしあって切磋琢磨する舞台にしたいと考えています。

でもそれだけではもったいないので、自社事業で培ったナレッジを顧客のWeb制作の仕事にも大いに生かしてほしい。そして顧客のWeb制作の仕事で揉まれた成果を、自社事業にもフィードバックしていくような好循環を生みたいですね。とにかく、メンバーにはそれぞれ楽しいと思える仕事をしてもらいたいんです。最終的には、Webチーム主導の事業を生みだしたいとも考えています。

またWebチーム主導の事業以外にもキュー全体として新しいアパレルブランドの展開や新規事業の構想などもあります。メンバーがそういった仕事に携わることで、大きな達成感や充実感を覚えることができるだろうし、ビジネスパーソンとしても1ステップ成長するきっかけになるんじゃないかなと思っています。

――メンバーのやりがいを大事にされているのですね

それがキューに息づく文化というか、大事にしているマインドですね。かつて、野澤は干渉することなく、若手にもやりたいようにやらせてくれてました。ただ、同じ社長という立場になってみると良くわかるんですが、それって本当にすごいことで、なかなかできることじゃないんですよ。やっぱりメンバーに対して、どうしても口や手を出したくなってしまうときがあるんです。ただ、そうするとメンバーの成長や達成感を覚える機会を削いでしまう。だから言いたくなる気持ちをグッとこらえて、メンバーに任せきることが大事なんですよね。

当時を振り返ると、確かにうまく展開できなかった事業も多かったのですが、だからと言ってそのやり方が間違っていると決めつけるのも違うなと思っています。まったく同じようにはいきませんが、私もみんながやりたいことに挑んでほしいと考えています。

もちろん初めて取り組む仕事や難易度の高い案件は大変なのですが、その分、成し遂げたときの達成感は大きい。そして、みんなが経営者思考に近い感覚を持ち、自分だけでやるより、この組織に属しているといろいろなことができていいな、という感覚になるのが目指す姿です。


――では最後に候補者の方々に向けて、キューのアピールポイントを教えてください

キューは良い意味で緩いところは緩いですが、しっかりと引き締めるところは引き締めている会社。そんなメリハリの効いたカルチャーが息づいています。

またWebサイト制作やグラフィックは、フリーランスになる方も多い仕事だと思いますが、チャレンジしようにも個人だとリソースが足りず、リスクを負いきれないことも多い。チームならリスク分散されますし、大きな企業の案件を受けることもできる。その分、会社としての責任を担うわけですが、それでも「会社」という母体があった方が、やはり良い仕事ができるのではないでしょうか。実際にフリーランス経験者のメンバーもいますが、キューはフリーランスになりたい人にも“ここならもっと色々できそうだな”と思える場だと思います。

そして一人一人がしっかりと考え抜いた意見を必ず尊重するのもキューの良さだと思います。逆に自分の意見を持たない人、考えることが嫌いな人にはキューというフィールドは適さないかもしれません。いずれにせよ私としては、さらにキューのブランディングを高め、働き方を整え、”ずっと居続けたい職場”にしていきたいと思っています。ぜひ皆さんからの積極的なご応募をお待ちしています。


いかがでしたか?磯部のインタビューからキューのマインドやカルチャーを感じ取っていただけたでしょうか。ご興味を抱いた方はぜひご応募ください!

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