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トコロ変われば選挙も変わる?

イタリア在住、完全リモートでオズビジョンの採用アシスタントをしているサワダ・アキキーナの不定期ブログです

イタリアは今、3月4日の総選挙に向けて国を挙げて選挙戦の真っ只中です。


「イタリア人は政治に積極的、選挙の話をすれば一日中だって話してられるらしいよ」
という話は聞いていましたが、噂はどうやら事実のようです。

テレビのニュースでは常に選挙戦を報道し、テレビ局のカラーによって支持政党が偏っています。

テレビCMでも常に各政党が似たり寄ったりのCMを打ち、
「〇〇税を廃止する」「税の軽い生活を叶える」「誰もが仕事をして活気ある生活を」など
まさに有権者の気をひくための夢物語を語っています。

そしてYouTube上でもYouTuberが政党批判をしたり、政治ゴシップやスキャンダルのオムニバスやを流し、動画前後に流れるCMも政治に絡んだCMだったりします。

そしてさすがイタリア、バラエティ番組でも政治に絡んだ企画がてんこ盛りです。

しかも、かなりブラックユーモアを含んだ、、政治家を完全にネタ化して皮肉たっぷりのコントにしたものもあり、見てるこっちが「これ放送しちゃっていいのか?」と心配してしまうようなネタを堂々と放送しています。


こちらはイタリア一の資産でスキャンダルでも右に出る者はいないベルルスコーニ家前首相のパロディ。訛りや、以前口にした失言や皮肉をたっぷり込めた演説ネタです。


イタリア上議議会員のパロディ、似てる・・・

こちらは全て、イタリアの人気コメディアンマウリツィオクロッツァ Maurizio Crozzaという人が
全て一人芝居で演じているコント番組、その名も「クロッツァ ブラザーズ」という番組。


カツラとヒゲとメイクでイタリア国民なら誰でも知っている政治家のパロディを演じます。

こんなの放送してこの局は政党から目をつけられたりしないのだろうかとヒヤヒヤしながら見ているこの番組。
選挙に合わせて今年の1月からイタリアキー局のレギュラー番組として毎週痛烈な政治ネタで視聴者の笑いや政治に対する怒りを誘っています。

ヨーロッパでは政治の風刺が一般的な市民の関心ごととなっていて、
政治の批判やパロディがオープンにできる環境にあると思いましたし、身近なイタリア人も政党の特徴や好き嫌いをよく口にし、話題にしています。

個人的な思いかもしれませんが、日本にいた時には、同世代と政治の話をしたことはほどんどなく、
「〇〇政党を支持している」とあまり口にできないような空気感を感じていました。

ところ変われば選挙との向き合い方も変わる。

近ごろそんなことをふと考えています。

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