改めて「食」に向き合った2023年9-10月のお話)(10月編)。
ども。
2023年はとにかく、体を鍛えた一年と言っても過言ではないくらい、走ってPUMPをしました。
なのに体重は増加の一途を辿っている、KANです。
さて今回のコラムでは、前回に引き続き、フィンランド〜ストックホルムに訪れた際に体感したことを書きたいと思います。
KOMBUCHA外交。
勝手に言っている言葉ですが、世界のKOMBUCHA BREWERの関係性は、とても良好。まだまだ飲料の一ジャンルとしては、プレイヤーが少ないから、、、とは言っても、世界には2000以上のブランドがあると言われています。
日本では、まだまだですね〜。
Localという文脈も大事にしているKOMBUCHA関連の人々は、その土地土地に行くと、必ずと言っていいほど、現地のKOMBUCHA BREWERYに訪れます。そんな自分も、旅の楽しみの一つとして、さまざまな国のBREWERYを訪問しています。
今回は、タンペレにある、THE GOOD GUYS KOMBUCHAへ。
2018年からブランドを立ち上げた彼らとは、実は親交がとても深く、過去にはTHE GOOD GUYS KOMBUCHA x 大泉工場KOMBUCHA(まだ_SHIPブランド誕生前)のコラボも実施したことがあります。
KKON19での様子
このコラボもなかなか面白く、双方の地域を象徴しているフレーバーを交換し、各々のBREWERYでKOMBUCHAを作ったらどんなものになるかという、実験的なもの。
日本の我々は桜を、フィンランドの彼らはもみの木の若葉をそれぞれチョイス。
全く新しいフレーバーコンブチャが誕生し、2019年のLAで開催されたKKONで披露しました。いい思い出です。
そんな彼らは2019年に一度、川口の_SHIP KOMBUCHA BREWERYに来てくれたことがあります。BREWERY内を案内し、お互いまだまだ手探りだったKOMBUCHAづくりに関して意見交換をし、最後には壁面にサインを。
その際の外交がとても素晴らしいものだったので、自分もフィンランドに訪れたら時間を作って、訪れたいと考えていました。
2019年、ファウンダーの一人マーカスが来社し、実際にお茶の抽出体験
それが2023年9月、やっと叶いました。
ヘルシンキから車で2時間、タンペレに彼らのBREWERYはありました。
創業メンバーであるクリスター、マルクス、ハンちゃんが出迎えてくれ、そのままBREWERY内を視察。
使用する材料は基本的にオーガニック、お茶に魅了されたメンバーが猪突猛進で、楽しみながら事業を展開。
規模感もすごいスピードで拡大し、今では砂糖不使用のプロダクトや、缶入りの商材を今年6月にリリースと、急拡大。
販路としては_SHIPと同じく、grocery storeやカフェ、レストランなど多岐にわたっているようです。
テイスティングルームで話をしていると、話題はこれからのKOMBUCHAの話や、その先の新しい飲料のあり方、どうやってムーブメントを起こしていくかなど、時間を忘れてしまいます。
テイスティングルームで、過去〜未来の話に夢中になりました
COVID-19を経て、世界中で免疫力を強化することの重要性が再確認され、KOMBUCHAは欠かせない飲み物の一つとなりつつあります。日本でも早く、そう言った認識をしていただけるように邁進していきます。
お次は同エリアにある、フランツィラへ。
フィンランドの有機ハーブ農業のパイオニアである同社。10世代にわたって農業を続けてきた畑を中心に、1981年にウェルビーイングセンターを立ち上げて以来、オーガニック製品メーカーとして、世界をリードしています。
ちなみに商品は、西麻布の直営店でも販売しています。
UG大泉工場NISHIAZABUでも好評発売中です
ファウンダーであるヴィルピさんが出迎えてくれ、短い時間でしたが、彼らが手掛けているウェルビーイングセンター全体をご案内いただきました。
現在は彼女の子どもたちが主軸となり、有機栽培を通じて「持続」よりも「再生」を意識した土づくりに着手。自分たちが奪う以上に自然に還元するという先駆的な取り組みを続けているとのこと。
再生農業・・・持続可能であるだけでなく、空気中から二酸化炭素を取り出し、土壌の健康を改善し、植物、動物、人間が真に繁栄できる生態系を作り出す方法。
20種類以上の野生の植物やハーブが生き生きと育ち、空気が澄み切っていました。そんなハーブを使ったプロダクトは、人にも地球にも優しい、自然治癒製品と言っても過言ではない。来てみてわかった、本質的なハーブプロダクトに込められた魂のようなものを体感できました。
見ているだけで香ってくる、野生ハーブのみなぎるパワー
一言では言い表せない、癒しのエリアづくりを目の当たりにしました。ヘルシンキから車で2時間の距離ですが、ここまで広大にオーガニックハーブ農場が広がり、人が集まる場所があることに、感銘を受けました。
再訪したいと思える場所を、極限まで人の手を加えずに作ることの難しさと、その先にある、手がける人々の熱意を感じずにはいられない、そんな時間となりました。
左から二人目が、ファウンダーのヴィルピさん。。。年齢を感じさせない、溌剌さ
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ありがたいことに、フィンランドには縁があり、何度も訪れていましたが、今年は改めて、この国の自然と人との程よい距離感を、体感できました。
無理くりオーガニックを推し進めるのではなく、正しく製品を生み出すことで、地球環境保全にも寄与する人々。
初めてフィンランドに来た際、フィンランドの人々は「オーガニック」ということよりも「made in Finland」を大事にするのだと伺いました。世界基準で考えると、ある程度のベンチマークがある「オーガニック」の方が、伝えやすいしわかりやすい。
しかし、自国で作られたプロダクトが本当に安心安全だからこそ、「made in Finland」と自信をもって伝えるんだなと思いました。
国産だからいいわけではなく、なぜ国産を求めるのか、作り手がどのような思いで作っているか、またそれが本当に正しい選択なのかということを、消費者がしっかり考えて、手にするプロダクトを選ぶ文化が、未来の選択手段になることでしょう。
_SHIP KOMBUCHA WEBサイト
https://oks-kombuchaship.com
UG大泉工場NISHIAZABU WEBサイト
https://oks-nishiazabu.com