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「情報収集と言語化、発信し続ける」コンサルルーキーが実践する「SEO筋」の鍛え方

※この記事は、2020年2月12日にナイル株式会社の採用オウンドメディア「ナイルのかだん」に掲載したものです。Wantedlyから弊社を知ってくれた方にもぜひ読んでもらいたい記事であるため、転載しました。

デジタルマーケティング事業部(DGM)の青木創平は、2019年4月に新卒入社したコンサルタント。既に幅広く案件を担当し、SEO情報マニアとして社内でも頼りにされています。その理由を紐解くべく、青木を直撃しました。

ナイル株式会社
デジタルマーケティング事業部 コンサルティングユニット コンサルタント
青木 創平(あおき そうへい)(@sohei_tim_aoki
立教大学大学院修了。1年のインターンを経て、19卒として新卒入社。SEOコンサルタントとして大規模ECサイトなどサイト規模の大きいものから、BtoBサービスサイトなど幅広く対応。技術的SEOへの造詣が特に深く、複雑なSEO案件や、100ページを超えるSEOガイドラインの執筆経験もある。現在はSEO支援だけでなく、ABテストのサポートを行っているほか、毎月のSEO NEWSの制作なども担当。趣味は横浜DeNAベイスターズの応援。

情報のキャッチアップは筋トレと同じ

――青木さんは、新卒入社してまだ1年目ですよね。

はい。でも入社前から1年ほどインターンで実務経験はあったので、ナイル歴は2年近くになります。ナイルとの出会いは、学生の頃にサマーインターンに応募したのが最初です。友達とモテたい一心で学内のマッチングアプリを作った時に思うようにユーザーが増えなくて、プロダクト発想だけだとユーザーは増えないんだとマーケティングの重要性を痛感しました。まあ単純に自分たちがモテないだけだったという説もあるのですが(笑)。

そこからWebマーケティングに興味を持つようになり、ナイルは一度、サマーインターン選考には漏れてしまったのですが、その後いくつかのイベントに参加していました。そのご縁から選考に進み、内定をもらったのをきっかけに、承諾後すぐに長期インターンに入った形です。

――社内でSEOやデジタルマーケティングの情報を、精力的に発信していますよね。

この業界って本当に日進月歩なんです。特にSEOは頻繁に仕様が変わり、表示されるサイトの順位もいきなり変わります。できることなら検索結果画面をリロードし続けて、順位が変わる瞬間を見ていたいくらい(笑)。でもそれは流石に無理なので、ニュースなどで最新情報を追い続けるのは必須です。筋トレと同じで「SEO筋」を鍛える感覚ですね。

ナイル社員は当たり前に最新情報をウォッチしていますが、クライアントワークに追われていると情報のキャッチアップが遅れてしまうこともあり得ます。もともと私自身がSEOにぞっこんだし、情報収集も大好き。それでみんなに集めた情報をシェアしているのです。

――どのようにして情報を集めているのですか。

基本は朝出社した時に、フィード登録をしているサイトを複数チェックしています。その中から「これは!」と思ったものを、SEO情報を共有するSlackチャンネルに投稿しています。このチャンネルは事業部メンバーだけでなく、他の部署の人も見られるものです。

               SEOに関するSlackチャンネルへの投稿

発信の際は、「こんなの見つけた!」という雰囲気を大切にしています。以前は見つけた情報を片っ端から上げていたのですが、ちょっと多すぎて見きれないって言われて(笑)。要らない情報を流すのって、結局エゴなんですよね。なので実務に役に立ちそうな情報を選んで、投稿するようにしています。

――他にはどのような形で発信していますか。

お客様やメルマガ登録者向けの「SEOニュース」を毎月発行しています。話題はより一般的で分かりやすいもの、進行しているプロジェクトに関連するものをセレクトしています。インターンの頃はほとんど一人で作っていましたが、今は他の方にも協力してもらっています。その人も「SEO愛」がめちゃくちゃ深くて、情報の目利きが素晴らしい。お客様からも「こんなに仕様が変わったんですね!」と反応があると嬉しいです。

                    SEOニュース

それから、たまに社内勉強会も開いています。この前はA/Bテストを行うにあたり、アナリストとコンサルタントがどう役割分担し、コミュニケーションを図っていくかをテーマにしました。勉強会では実務と知識の違いを意識し、Web上では得られない学びを届けられるように工夫しています。ほかにも日ごろの業務の中で、情報提供は随時していますね。

Google主催イベントに登壇した若手による社内勉強会「構造化データ勉強会」レポート

――社内では“SEOの情報通”として、一目置かれる存在ですよね。

どれだけみなさんのお役に立てているのか…、というところですけどね(笑)。でも業務上で出てきた新しい仕様など、「青木さんなら知っているかと思って」と聞かれることは多いです。まったく別のプロジェクトの人から相談を受けることも増えていて、貢献できている部分はあるのかなと思っています。

       社内ツール「You Are The One!」でメンバーからもらったお礼メッセージ

嫌々始めたことが、趣味になった

――発信を始めたきっかけは。

インターンを始めて1カ月くらいの時に、先程話したSEOニュース作成を任されたんです。「とりあえず見て」と指示されたリンク先にアクセスしたら、全部海外のサイトでビックリしました。SEOのこともまだよく分かっていないし、英語も得意とはいえない。はじめのうちは正直言ってめんどくさいと感じていました(笑)。

でもコンサルティングの仕事と並行してニュースを探していくうちに、役立つ場面が多いことに気づいたんです。それに日本語のサイトより、海外のサイトのほうが当然ながら情報が豊富で。仕事が少しずつ面白くなってきた頃に、ニュースを追うことの重要性が分かるようになり、気づいたら情報マニアになっていたという感じです。

もちろん最初はピックアップする話題も「この情報は使えない」とフィードバックされることも多かったです。でも仕事とのつながりがつかめてくると、情報の目利き力が上がってくるんですよね。今ではGoogle翻訳の力を借りながら、ドイツ語やロシア語のサイトまで見に行くことがあります。

――最初は嫌々だったなんて意外ですね。

今では特ダネを見つけると、「やった!」って小躍りしていますけどね(笑)。好きなニュースは、やはり施策に直結する分野です。でもめちゃくちゃ細かい話も気になる。マニアな話の実務への役立ち度は、せいぜい0.1%あるかないか。でもためになる瞬間が意外とあるんですよ。だからやめられないですね(笑)。

――2年ほど情報発信を続けていて、成長につながったと感じるところは。

一番は言語化することですね。SEOをやっていると、感覚的に理解できている領域が出てきます。でもお客様に説明する時には言語化プロセスが生じます。それほどSEOに詳しくない方にでも伝わるように、具体的な表現ができるようになった気がします。また社内では新入社員に説明する場面も多いので、分かりやすい説明を心がけています。

緊張したSEO界の大御所との競演

引用:Google ウェブマスター向け公式ブログ

――社外のイベントにも登壇しましたよね。

敬愛するGoogleのWebmaster Conference Sapporoというイベントでライトニングトークをしました。参加者は100人くらいいて、自社サービスのサイト運営者からSEO界の重鎮まで、いろんな人が集まります。SEO Loverが一堂に会する場で話せたら面白いなあと思ってエントリーしたら、通ってしまいました(笑)。

自分からエントリーしたとはいえ、まだまだSEO界ではひよっこですから緊張しましたね。それにラインナップを見ると、錚々たるメンバーなんですよ。Twitterでフォローしているあの人が目の前に!!って感じで。その中に混ざるのですから、中途半端なことを話すわけにはいきません。“新人”であることを逆に強みにして、ポップな雰囲気を前面に出すようにしました。

――それはドキドキですね(笑)

前日の夜はホテルに籠もって特訓しました。マネージャーの平塚さんにも手伝ってもらいながら、話すことを整理したりスライドを直したりして、なんとか5分で収まるように仕上げました。おかげさまで反応もよく、あの有名なちょまどさん(千代田まどかさん)が、SNSで私の発表を取り上げてくれたんです。「いいね!」の数も多くてめちゃくちゃ嬉しかったですね。貴重な経験でした。

Webmaster conference sapporo 2019.09.12 from ナイル株式会社

当日のイベントレポートはこちら

情報を知り尽くし、発信の幅を広げたい

――SEOに携わるうえで、大切にしていることとは。

SEOコンサルタントという立場である以上、“SEOでは知らないことがない状態“にしたい、この思いが強いです。だから小さなトピックでも、貪欲に追いかけているところがあります。できることならSEOのすべてを、過去も含めて知り尽くしたいんです。今ではタブーともされるような施策が、昔は常識だった時代もあるのがSEOの奥深いところ。どのような変遷をたどって今に至るのかを理解しておきたいと思っています。

もうひとつ大事にしているのが、“やらなくていいことはしない”ですね。SEOの施策は相性があり、取り入れたとしても期待するほどの効果が得られないものもあります。でも“効果が出ないこと”を証明するのは意外と難しい。それから昨日までの常識が、今日になった途端に通用しなくなることも頻繁に起こります。施策を行うのはお客様であり、工数にも大きく影響します。スマートな提案ができるSEOコンサルタントでありたいですね。

――青木さんの今後の抱負を教えてください。

ひとつは圧倒的な信頼感を得ることでしょうか。若手が担当になると不安になるお客様もいらっしゃると思うんです。幸いこれまで好意的に見てくださっているお客様ばかりですが、それに甘えちゃいけない。研鑽を続けて実力をつけていきたいです。その意味でも情報収集と発信を継続することは大事だと思っています。

今後はオープンな環境で、発信の範囲を広げていきたいですね。興味があるのは、YouTubeでの発信です。最近検索結果の上位に動画が出てくるようになってきています。これまでにない動きだけにぜひ自分で試してみたい。サイトの流入経路も多様化していますから、SEOの外にもアンテナを立てておく必要があると感じています。

そういえば、この前のお正月に帰省した時、おばあちゃんに言われたんです。「謙虚でいなさい。それだけよ」って。社内でも質問を受けることが増えているし、新しく入って来た社員に教える立場になりつつあります。気を許すと、驕ってしまいかねないなと思っていて。ですからおばあちゃんの言葉を胸に刻みつつ、これからもSEO筋を鍛えていきます!

終わりに:デジタルマーケティング事業部ではコンサルメンバーを募集してます!

※この記事は、2020年2月12日にナイル株式会社の採用オウンドメディア「ナイルのかだん」に掲載したものです。Wantedlyから弊社を知ってくれた方にもぜひ読んでもらいたい記事であるため、転載しました。
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