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「許容できる」幅を広く持ってストレスフリーな働き方

マサです。

2017年の始まりあたりに、アンガーマネジメントの研修を全国で行いました

アンガーマネジメントとは、「怒らないようにする」とか「怒りを抑える」ということではなく、「怒りをコントロールして怒りによる後悔を減らす」ための怒りの管理についての知識です。ポイントとしては「怒りのピークである初動の6秒間をやりすごす」、「自分の願望・希望・欲望を象徴する言葉である『べき』の境界線を広げる」、「重要でないことは放っておく」。詳しくはブログに書いてありますので、是非、読んでいただけたら。

それからありがたいことにヌーラバーも増え、アンガーマネジメントの研修を受けていないヌーラバーも増えたのですが、去年受講したヌーラバーから「あの研修は良かった」という評判を聞き、今年の全社総会(General Meeting)で再度みんなで復習するように話が進んでいるようです。

2種類のダイバーシティ(多様性)

最近、「ダイバーシティ」「ダイバーシティ」とよく聞きますが、ダイバーシティにも「表層ダイバーシティ」と「深層ダイバーシティ」の2つあるそうで。「表層」のほうは性別・国・障がい者などなど、「マイノリティを受け入れよう!」というような文脈で語られる、あの、ダイバーシティです。表層ダイバーシティに関しては、多くの人が声をあげて議論していますし、よく知られているものだと思います。

一方、このブログで訴えたいのは、考え方や仕事観、文化的背景など個性やアイデンティティの多様性のことを意味する「深層ダイバーシティ」というのもあるということです。「表層ダイバーシティ」と比べると、まだまだ世間的にはダイバーシティとして認識されていない傾向があるようですし、一部ではマイノリティーではない考え方が「べき論」や「一般論」「常識」として幅を利かせていて、ダイバーシティとして認識されていません。

マネジメントの手間としては、みんなおんなじ考え方、みんな同じ仕事観、みんな文化的背景も同じなほうがやりやすいのかもしれません。しかし、創造性のあるチームからイノベーションを産みだすためには、深層ダイバーシティも重要になってきます。まぁ、そんなことを意識しなくても、みんなおんなじ考え方のはずがないし、仕事観が一緒なわけもなく・・・、育ってきた環境が違ったり、考え方や、仕事観の違う人達が集まると、必ず衝突が起きます。これ、仕方ない。起きる、絶対。

考え方や価値観が違ったときの不毛な戦いは辞めましょう

おおよそ、自分の考え方と違う考え方に出会うと、まずは他者の考え方を否定して、その次に「〜べき」っていう論調に持っていく人は多い。その順番のほうがアテンションを集めやすいし、一見正しそうにも見えてくるので、やるよね、やるやる。自分の主張が正しいのであれば、他者を攻撃しなくても正しさを言えるはずなのに、やってしまう。さらに、互いにそのように自分の考え方を通したい状態のとき、場合によっては「そんなことならダイバーシティなんてないほうがいい」と思えるほどの衝突が起き、全体的に後ろ向きになっていくこともあるでしょう。なんの得もないし、しんどいですね。

そんなことのために、「チーム」というアイデアを産むための媒体を壊したくない・・・。誰も得しない。そんな、不毛な争いが発生するときに、アンガーマネジメントが必要なのです。

とくに、ダイバーシティの次の段階、「インクルージョン(多様性を受容する)」の段階になると、一人ひとりの意見を尊重して、ダイバーシティから生まれたアイデアをまとめて一体感を作りだす活動に入ります。ダイバーシティも、最終的には生産性や創造性をあげるための手段なんです。相手の仕事観が自分と違うからといって過度にぶつかり合うようだと、生産性も創造性も失われてしまいます。そんなときに、三重丸で考えて「べき」の境界線を広げて考えることがすごく大事です。

「べき」の境界線を広くして許容範囲を広げてインクルージョン

アンガーマネジメントから教わったのですが、「自分と同じ」を真ん中にして、二重丸目に「自分と違うが許容できる」、三重丸目に「自分と違うし、許容できない」というふうに、外に広がっていく三重丸をイメージして、「自分と違うけど許容できる」の面積をどこまで大きくできるかがインクルージョンするときの重要なポイントだと思います。

許容範囲を広げ過ぎると、こだわりのないような人に見えてくるかもしれませんが、実はそうなっている状態こそが一番大事なことを見つけている状況かもしれません。許容範囲を広げた、二重丸目が全体の面積の大半を占め出したとき、許容できないことは非常に少ない状態で、且つ、「自分と同じ(絶対に譲れないこだわり)」の部分が小さく、非常に研ぎ澄まされた状態になっているのかなと思います。

許容範囲を広げてストレスフリーになろう

その昔、ゆってぃーという芸人が「ちっちゃいことは気にすんな。それ、ワカチコ、ワカチコ」と言っていました。「神は細部に宿る」と言いますが、それは各フェーズで出来上がったものを研磨するときに必要なことで、それ以外のときは、ちっちゃいことを気にしていたらアンガーが止まらない日々だと思います。とくに、チャットツールでやり取りが多い人は、コミュニケーションがずっとパソコンの画面に映りっぱなしになって、怒りが継続的に続く傾向があるようなので、ずっとイライラとアンガーな状態になってしまいます。

仕事のストレスの大半は人間関係からと聞きますし、まずは、自分がコントロール可能な自分だけの仕事に集中して、他人のことは「自分と違うんだ」とダイバーシティを認めながらも、インクルージョンし、ストレスフリーな働きかたを目指してみるのはいかがだろう?ストレスで身体を悪くする前に、許容範囲のストレッチを。

仕事は一人でするものじゃなく、チームでするものだから、ちっちゃいことは気にすんな。それ、ワカチコ、ワカチコ。

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