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作り手から経営側へ転身。「どんな依頼も断らない」と決めて走り続けた、僕の8年間。

※本記事は2019年3月に取材・作成されたものです。

ニジボックスには面白い経歴を持っている人や、自分だけの哲学やスタイルを持っている人など、個性あふれるメンバーがいっぱい。そんなメンバーの人としての魅力、ITのモノづくりへの信念などにフォーカスした、このインタビュー企画!トップバッターは、ニジボックスの執行役員を務める丸山さんです。

リクルート発のUXイベントの立ち上げに携わったり、UXデザインの重要性について語るカンファレンスに登壇したりと、UX業界の最先端を走り続けてきたことでも知られる丸山さん。現場の最前線で作り手の一人として手を動かしていたところから、現在の立場に至るまでには、どのような8年間があったのかをご紹介します。最後には、丸山さんが思い描く一緒に働きたい人の理想像も。ぜひ、最後までお楽しみください!

いずれは事業づくりに携わりたい。そんな思いから、リクルートへ

——Webデザイナー・フロントエンジニアとして実際に手を動かすクリエイターから、経営陣へと転身した丸山さん。ニジボックス入社前は、どんな仕事をしていたんですか?

ニジボックスに入社する前は、大手広告制作会社で働いていていました。当時はFlashを中心にやっていて、カンヌの広告祭で賞を獲るようなクリエイターさんや世界的に有名なデザイン会社と一緒に広告をつくったこともありました。ある飲料メーカーの案件ではオリジナルキャラクターをつくって、そのキャラクターが旅をするYouTube動画をつくったことも。これはけっこう反響があって、広告賞の候補にも選ばれて。「こんなにはちゃめちゃなものが候補に入るんだ!」というような驚きもあったけど、すごく記憶に残っています。

——面白そうな仕事をしていたんですね!その後、リクルートに入社して出向というかたちでグループ会社のニジボックスにジョインしたわけですが、転職のきっかけは何でしたか?

当時はFlashが派手だったけど、スマホが出てきた時点で「Flashはそろそろ終わるな」と気づいてしまったんです。それで、プロモーションとかをやるよりも、事業会社に入った方がいいんじゃないかと思うようになって。そんな理由からリクルートへ入社をしたら、すぐに創業期のニジボックスへ出向になったんです。それまでは作り手として生きてきたけど、ディレクションとかプロマネとかを経験して、いずれは事業をつくるところまで経験できたらなあと、なんとなく考えていました。

経営陣の一人になるなんて、入社当初は想像したこともなかった

——もともとは、現場で実際に手を動かすクリエイターだった丸山さん。入社した当時は、執行役員という役職につくことは予想していましたか?

自分が経営側の人間になるなんて、全く考えていなかったです。もともとは、現場を離れたくなくて「リーダーとかは、どう?」って聞かれても「別に興味ないです」って言ってしまうような人間だったので。それなのに、ニジボックスに入社してから2年後のある日、前社長に呼び出されて「クリエイティブの組織をつくるから、一時的でもいいから室長をやってくれない?」というふうに、クリエイティブ室の室長になることをお願いされて(笑)。そこから僕の人生が、だんだんと変わっていきました。

——そんなノリでクリエイティブ室の室長という重要なポジションをお願いされることって、あるんですね(笑)。

なかなかないですよね。それまで僕は、グループリーダーくらいしかやっていなかったので、飛び級みたいな感じです。普通ならマネジャーになって、室長になって…みたいにステップアップしていくのが一般的じゃないですか。それが僕の場合は、グループリーダーから突然、室長という重要なポジションに抜擢されてしまったんです。

——経営側に抜擢されてから、丸山さんの働き方はやはりガラッと変わったんでしょうか?

経営陣に加わったからといって、実は働き方はほとんど変わらなかったです(笑)。当時のニジボックスでは、経営陣である僕らも現場に入って案件をとってきて、さらに自分で制作もして…という感じで。誰かの担当している案件で人手が足りないとなったら、僕がバナーだけつくるということもよくありました。



「どんな依頼も断らない」入社と同時に決めたマイルール

——実際には働き方はあまり変わらなかったということですが、現場を離れたくなかった丸山さんが経営側にまわることを承諾したのは、なぜだったんでしょうか?

リクルートに入る時に、決めたんです。「どんなに無理難題な依頼も、絶対に断らない」ということを。前の会社にいた時は、無理難題を押しつけられそうになったら「スケジュール的に無理です」とか、理由をつけて断ることも多かったんです。でも、それは一切やめようと決めた。

——「どんな依頼も断らない」。この考えに至ったのは、なぜだったんでしょうか?

考えてみたら、抵抗したことで仕事がうまくいったことは1度だってなかったんです。だから僕は、リクルートに入社した時に「どんな依頼も断らない」ということを決めて、この8年間貫いてきました。前の社長にクリエイティブ室を任されて経営陣に参画した時もそうだったし、3年後に「次は、新しい事業部の事業部長ね」と言われた時も、断らなかった。言われたから、とりあえずやってみようと思ったんです。そうして断らずに来たら、こうして執行役員にまでなっていたと。

——実際に「どんな依頼も断らない」と決めたら、仕事はうまくまわるようになったんでしょうか?

やっぱり、変わりましたね。どんな仕事もまずは引き受けてみて、一緒に仕事をするメンバーには「面白そうだから、一緒にやってみない?ダメだったら責任は俺が取るから」という感じでお願いするんです。「どんな依頼も断らない」と決めてからは、自分が責任を取るというスタンスに変えざるをえなくなって、そうしたら周りの人を巻き込めるようになって、僕の後に人がついてきてくれるようになったんです。「丸山さんがそこまで言うなら、やってみようかな」というふうに言ってくれるようになった。それが今のニジボックスでの働き方にも、つながっているのかもしれないですね。

まだ見えていないニジボックスの未来をつくってくれる人に出会いたい

——それでは最後に、丸山さんがどんな人と働きたいかを教えてください。

ニジボックスは、モノづくりによって世の中に価値を提供したいという思いは変えることなく、時代によって事業軸を変化し続けて大きくなってきた会社です。僕自身の役職の変化もそうだけど、今のニジボックスの会社の姿は、3年前には全然想像できなかった。多分、また3年後には誰も想像できない会社に変わっているんじゃないかな。まだ見えていない、ニジボックスの未来をつくってくれる人。そんな人と一緒に働きたいです。

(聞き手・執筆:金子摩耶 撮影:小渕良知)

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