こんにちは!株式会社Nateeの広報担当、中島です!
今回は、ディレクションチームのリーダーとして活躍する稲葉に、1日のスケジュールと仕事内容についてインタビューをしました。
2020年、当時創業2年目だったNateeに入社した稲葉。約5年にわたり、ディレクターとしてNateeのクリエイティブをリードしてきました。Nateeで、TikTok黎明期からディレクター業務を牽引してきた稲葉は、現在リーダーとしてメンバー育成にも力を入れています。Nateeでの仕事のやりがいや楽しさ、今後のキャリア展望について聞きました。
▼プロフィール:稲葉 慧(いなば さとい)
静岡県出身。新卒で入社したWeb広告代理店にてTikTokを担当。「人類をタレントに。」というミッションや個人の経済圏を支えていくビジョンに惹かれ、2020年にNateeにジョイン。入社後はディレクターとして活躍、2024年11月からディレクションチームのリーダーを務めている。
経験を積むために、大手企業からスタートアップへ
━━稲葉さんがスタートアップのNateeに入社した経緯を教えてください。
私は2018年、新卒でWeb広告代理店に入社しました。広告運用の業務を経て、立ち上がったばかりのTikTok部署に異動したのですが、業務内容や働き方に物足りなさを感じていました…。若いうちに、しっかり働いて自分がこれから社会で戦えるスキルを持っておきたかったんです。せっかくTikTokについて学んだ知見を活かしたいと思い転職活動を始めたところ、WantedlyでNateeを見つけました。
2020年のNateeはTikTok事業に注力していたとき。やりたい事業内容でもあったし、それに加えて社員の人柄にも惹かれ、「仲間になりたい!」と入社を決めました。
━━当時のNateeは創業2年目で従業員数も10名ほど。転職にあたって不安はありませんでしたか?
大手企業からスタートアップへの転職ということで、不安がなかったといえば嘘になります。(親からも「本当に大丈夫か……」と心配されました笑)
ただ当時はたくさんの経験を積みたくて、むしろ小さい規模の会社に行きたいと考えていました。仮に転職が“失敗”に終わったとしても、やり直せる若さがあるということで転職に踏み切れたと思います。
━━現在の稲葉さんの役割、業務内容について教えてください。
ディレクションチームのリーダーとして働いています。
ディレクション業務は、クライアントとクリエイターの間に立ち、動画などクリエイティブ制作の進行管理を担います。また、リーダーとしてチームメンバーの工数管理や、メンバーが担当しているクリエイティブのダブルチェックなども行っています。
ディレクション以外では、提案の企画出しやコンセプトメイキング、コピーライティングといった、よりクリエイティブな業務にも携わっています。
ディレクターの1日と余暇の過ごし方
━━稲葉さんの1日のスケジュールについてお聞きします。まずは、起きてから出社までの時間の使い方を教えて下さい。
7時頃に起床し、ゆっくりと朝の支度をしながらニュースやSNSのトレンドチェックをして、9時頃に家を出ます。満員電車が苦手なのでバスで通勤することが多いですね。
ただ、週替わりの電車内デジタルサイネージ広告をチェックするため、週1〜2回は電車で通勤するようにしています。電車に乗っていると、時々、近くにいる乗客のスマホが見えたりしますよね。「TikTok見てるな」とか、「『タイプロ(timelesz project)』が流行ってるな」とか、そういったトレンドに触れられるのもメリットです。あからさまに覗かないよう気をつけないといけませんが(笑)
━━午前中に「チームで企画のブレスト」とありますが、どのように進めていますか?
まず、営業やプランナーから、チームミーティング前に企画の頭出し(事前の情報共有)があります。 その事前情報を元に、同ジャンルの商材でのプロモーション実績を調べたり、トレンドに合わせたユニークなアイデアをリサーチしたり、アイデア出しの準備をしたうえで打ち合わせに臨みます。私は直感的に面白い!と思われるようなアイデアを求められることが多いので、大喜利に参加するような気持ちで挑むことも多いです。
ブレストは全くの白紙状態からアイデアの種が生まれ、思いもつかないような発想につながっていきます。そんな瞬間がたまらなく好きで、全部の仕事がブレストだったら良いのになと思うほどです(笑)
━━ランチタイムはどのように過ごしていますか?
だいたい外で昼ごはんを買い、他チームのメンバーとオフィスで食事をしています。
仕事についてカジュアルに話すこともありますが、最近観たコンテンツやプライベートの話で盛り上がることもあり、良い息抜きになっています。同僚と一緒にいるというより、友達とワクワクしながら話をしているような感覚ですね。
ランチタイムに話した他愛もない会話が、意外と施策アイデアの種につながることもあります。
━━午後に「クリエイターへのオリエン」とあります。内容について詳しく教えてください。
Nateeでは、クライアントのサービスや商材のプロモーションとして、クリエイターにタイアップ動画を作ってもらうのですが、そのクリエイターに対して、プロジェクトの目的やクライアントの考えていることを共有します。
意識しているのは、「なぜそのクリエイターをこの施策に起用したのか」という背景を伝えること。Natee側からの期待が伝わらなければ、当然ながらクリエイターも高いモチベーションでプロジェクトに臨むことができません。「どうしてもあなたと創りたい」ということを、真摯に伝えることが大切です。
━━次に「クライアントへの企画提案」ですが、他職種のメンバーとはどのような役割分担になっていますか?
ここ数年、プロジェクトの成否を分けるのは、クリエイティブの良し悪しだと感じています。だからこそ、クライアントに企画を提案する段階からディレクターが関わるようにしています。
営業やプランナーは、企画のコンセプトやターゲット策定などといった、施策の上流部分を考えます。ディレクターはそれらを踏まえたうえで、「では、このターゲットに、このメッセージを伝えるのであればどんな企画が刺さるのか」と、“How”を練り上げていくことが多いですね。
どうしたら見た人の記憶に残るかというポイントと、残った記憶からその商品・サービスの魅力がいかに想起されるか(=実際に商品が売れることにつながるか)といった観点からクリエイティブを考えています。
━━いつもご一緒しているクリエイターと直接会う機会もあると伺いました。どんなコミュニケーションを取っていますか?
基本的には、クリエイターが普段のテイストを演出できるようにご自身で撮影いただくことが多いですが、時には撮影に立ち会うこともあります。
クリエイターに会うときは、直近で投稿しているクリエイティブについて、「あの動画、面白かったですよね」「あれって、どこからアイデアが出てくるんですか?」といった会話をすることが多いですね。クリエイターの特性や制作意図をより深く理解して、次回の施策アイデアにつなげたいと思っています。
私たちの仕事はクリエイターがいなければ成立しません。だからこそディレクターは、クリエイターの「やりたいこと」を実現しようと考えることも大切だと思います。彼らの人となりを知ることで、長期的には仕事にも反映されていくと考えています。
━━土日など、仕事以外ではどのように過ごしていますか?
私は趣味が多く、「推し活」「食事」「絵を描く」のいずれかをやっていますね。推しているアイドルグループの動画や音楽は、仕事で疲れていても「また頑張ろう」と思わせてくれます。
美味しいものを食べるのも好きで、良いリフレッシュになります。社内のメンバーをご飯に誘うことも多く、実は今夜も誰かを焼肉に誘おうと画策しています(笑)
Natee全体のクリエイティブに責任を持つ
━━1日のスケジュールを詳しく教えてもらいました。Nateeにおける稲葉さんの仕事のやりがい、楽しさは何ですか?
商材の魅力やクリエイターの強みが伝わる良いアイデアが生まれた瞬間が気持ち良く、私の仕事のやりがいになっています。
ディレクターはコンテンツとクリエイターの理解が求められるので、「何がトレンドか」「そのクリエイターが視聴者からどんなところを支持されているのか」「視聴者はそのクリエイターをどう見ているのか」など集められる情報を可能な限り集め、ベストなアイデアを引き出さなければなりません。
ディレクターとして仕事を始めた当初は、ディレクターが介在する意味に迷うこともありました。5年間Nateeで経験を積んだことで、私の考えたアイデアを評価いただけることも増えました。そんな日々の積み重ねがシンプルに楽しいし、仕事の醍醐味だと思っています。
━━クリエイティブ制作において、特に意識していることは?
Nateeのようにクリエイティブに関わる仕事をしていると、消費者のリアルな“面白い”を見失いがちになります。だからこそ消費者の視点に立ち、「このクリエイティブは本当に“面白い”のか?視聴者の記憶に残るだろうか?」を見極めるようにしています。そのためには、敢えて施策に関わっていない社員に意見を求めたり、ターゲットに近いメンバーにリアルな意見を求めることも多いです。
全社でも、フラットにクリエイティブの面白さを判断できるかは重要な観点です。なので私は、自分が関わっていないプロジェクトでも、なるべくクリエイティブチェックを行うよう努めています。
- クリエイターが表現したいクリエイティブになっているか
- クライアントの伝えたいメッセージが伝わっているか
- 消費者が面白いと感じるクリエイティブになっているか
以上をすべて達成できるように、Natee全体でクリエイティブの質を高めていけたらと思います。
━━自分の業務以外にも積極的に関わろうとする稲葉さんですが、仕事に臨むうえでの原動力を教えてください。
私がNateeの一番好きなところは「ひと」です。「人類をタレントに。」のミッションに共感し、個性や才能が輝く社会を作りたいと思っている人が集まっているからか、他者へのリスペクトを大事にしているメンバーが多い気がします。だからこそ、一緒に頑張ろうと思えるのではないでしょうか。
実際、全社イベントなどで社員同士の相互理解を深める機会も設けられています。私も“古参社員”という強みを活かして、代表の小島と若手社員をつなげる食事会を定期的に設けています。美味しいごはんを食べられて、私も嬉しいですし(笑)
Nateeでなら、夢を叶えることができる(かも)
━━稲葉さんの今後の目標について教えてください。
叶えるのが難しいと諦めていた夢を叶えることができる。それがNateeの仕事だと思います。特にディレクターは、憧れていた人やブランドと一緒に仕事をすることもあり、夢を叶えるチャンスがたくさんあると感じます。
私もいつか、推しているクリエイターやアイドルグループと一緒に仕事がしたいですね。もちろん私だけが満足するのでなく、Nateeと一緒に仕事をすることで、その先にいるファンや消費者も幸せになれるような仕事を生み出していくつもりです。
叶えるのが難しい壮大な夢ですが、チャンスを掴めるよう私自身も成長していけたらと思います。
━━そのために習得したいスキルや経験などはありますか?
コピーライティングやコンセプトメイキングなど、よりクリエイティブに関わるスキルを伸ばしたいですね。クリエイティブディレクターとして、自他共に認められる存在になりたいです。
━━Nateeは現在、採用活動を強化中です。転職を検討されている方にメッセージをお願いします。
自分のことを飾らずに話して、それを受け止めてくれる/応援してくれる会社が、その人にとって良い会社だと思います。気になった会社があれば、中の人とたくさん話をしてみてください。
私にとって、Nateeとの出会いは人生のターニングポイントでした。ただスキルや経験が得られるだけでなく、社会人として大事なことをしっかり学べる環境があります。興味があれば、ぜひNateeに応募してみてください。