弊社、旧「株式会社アーバンフューネスコーポレーション」は、2020年10月1日に現「むすびす株式会社」へと社名を変更いたしました。そこに込めた思いをお伝えしたいと思います。
そもそもなぜ「アーバンフューネスコーポレーション」だったのか?
元々、当社は2002年創業後しばらくから「アーバンフューネスコーポレーション」という名前で18年近くを過ごしてきました。この名前の由来は、2つあります。まずはマーケティングの観点から、「あ」で始まるもの。今はインターネットですが、当時は電話帳だったので五十音順の一番初め「あ」から始まる名前を一生懸命考えました。その上で、これから私たちが葬儀業界という日本の文化にチャレンジしていく中で、従来のものをより良くしていくという思いを本社を構えた東京から発信していくということで、「都会」という意味を持つ「アーバン」が非常にしっくり来たわけです。ただ、【アーバン】だけだとなんの会社かよくわからない。なので、私たちはお葬式をする会社だということで英語で「葬儀」をあらわすフューネラルを使うことにしました。でもただ英語にするだけではなく、私たちは「それを変えていく」という意味で、あえてそこで「フューネス」という造語を作りました。東京から発信してお葬式を変化していくんだ、変えていくんだ。そんな思いを込めてこの「アーバンフューネス」というのを作りました。あと一応コーポレーションつけておこうかなと。それが旧社名の由来です。
で、長いことその社名できましたが、今回2つ理由があって社名の変更を決めました。
1つは我々の事業領域の拡大です。そもそもお葬式に向き合う中で、「私たちはお葬式をやっていません(命を輝かせる、命をむすぶのが仕事です)」という現場社員たちのスタンスがあります。そうした理念や思いに惹かれてIT事業部や管理部など他部署の人たちも入社している。要は、お葬式をすることが目的ではない人たちが集まって、お葬式に向き合っている会社なんです。だからこそ、葬儀に特化した名前でこれから進めていくよりも、もっと理念や思いを全面的に打ち出した名前にして、広がっていく事業領域に合うような名前に変えていきたいという思いがありました。
もう1つは、アーバンフューネスって言いづらくて、書きづらい("ヒ"ューネスってなっちゃうことが多々ありました)。なので、お客様にもストレスがある。例えば世の中には聞いたこともないような名前を社名に冠する会社もありますが(ユニクロさん、ゾゾさん等)、言いにくくはないので、それが認知されれば一つの言葉になります。ただアーバンフューネスは言いにくく、文字に書きにくいので、世の中に出ていったときに認知されにくい。そういうこともあって、もっと親しみやすい名前にした方がいいというのがもう1つの理由です。
そして出来た新しい名前が「むすびす株式会社」
ひらがなです。漢字は「漢」の字、ひらがなはそこから作られた「日本」独特の字。なので、ひらがなをあえて使って社名にしたいという思いがありました。
当社では毎朝社員みんなで「命を輝かせる・命をむすぶ」という仕事の使命を唱和しています。すべての仕事において私たちはこれをテーマに取り組んでいます。だから、命をむすばない・命を輝かせない仕事はしないわけです。そういうことを名前に込めて、「むすびす」という名前にしました。当社の顧問であるハワイ大学名誉教授の吉川宗男先生が「むすびの思想」を非常に大切にされ、「メビウス」という哲学をお持ちになられていることもあり、その二つをあわせた「むすびす」という名前を新たな社名として新しい未来に向かっての一歩を踏み出しました。
魚だって成長の過程で名前が変わることがありますよね。ハマチがブリになったり。名前が変わるのは悪いことではなく、いい変化なんです。新しくなる・変わるのではなく、取り込んで、より大きくなっていくイメージ。変わるとなると何かを捨てなくちゃいけないですが、別物になるということではない。「アーバンフューネス」はお葬式にぐっとしぼられるのでその分、熱意とコンセプトは非常にわかりやすい。そこに意図が込められているので言葉自体はわかりにくいけど、説明するとわかりやすい。ただ、より事業を拡げていったり、時代の変化を大きくとらえたときには、もっと大きな概念で私たちがこの会社で何のために何をしていくのかを見据えられるような名前にしました。
今後、この社名をまさに体現していると自他ともに認めていただけるような、事業・サービスを生み出し提供していける会社であり続けていきたいと思います。