リブセンスでは、エンジニアのロールの一つとしてエンジニアリング・マネージャー(以下、EM)を置いています※1。
採用・評価・チーム運営など、ピープルマネジメントを主な業務としたロールです。また、エンジニア職能の全社リーダーとしてLivesense Engineer Leader(以下、LEL)がおり、LELを中心としたEngineering Boardというミーティングを実施しています。
Engineering Boardの中では、自らの組織にまつわる課題に対してオープンに議論し、エンジニア組織全体が生産性の高いものになっていけるような仕組みづくりを行っています。
オープンな場で組織全体の課題解決を図る一方、各EMとLELとの1on1も実施している中で以下の課題がありました。
- 各部署の課題や良いアプローチがLELだけに集約されがち
- EM 陣が全社状況を理解している状態が作れていない
- 1on1じゃなくても、込み入った話をEMメンバーでしたい
- EM個人が抱える悩みや課題についてもEM同士で話せる場を作りたい
これらの課題を解決するため、8~10名のEMによるグループ1on1のような形で、クローズドなミーティングを開始しました。
ミーティングでは、様々な質問に対してインタビューのような形で一人ひとり答えながらみんなで議論し、共感を得つつ新しい発見をしてリアルなマネジメントの現場を共有し合っています。
一部の議題とそこで出た意見や回答例を紹介させていただきます。
議題例①
- 1on1で意識していること/実施していること
意見/回答例
- 困っていること、気になっていることを話してもらう
- 目標設定に対する進捗状況や課題
- 今後のキャリアの話など
- 雑談、フリートークの割合は人やタイミングによって大小がある
- 自分から伝えたいことは冒頭か最後にする
- 話がない場合に備えて質問リストを用意しておく
議題例②
- EMとして大事にしていること
意見/回答例
- モチベーション管理
- 持続可能なペースで仕事ができるように
- 燃え尽きや特定メンバーにストレスが掛かりすぎないようにケア
- もやもやを明確にして意思決定する
- 違和感があったときの正体を言語化する
- 理想を形にして意思決定していく
- 問題が起きたときに自分が解決しない、チームで解決できるか様子を見る
- 別のところで問題が起きそうなら間に入る
- 失敗してもらうことも大事
- 失敗が致命的なことになる場合は、そうならないよう選択肢を提示する
- 人が成長する環境は一律ではない
- 人に応じた仕事、やり方を見つけないと成長に結びつかない
- 機会を提供するよう、魅力的な仕事を作り出していく必要がある
議題例③
- なぜEMになりたい人が少ないのか
意見/回答例
- コードを書きたい人が多い印象がある
- 自分にマネージャー適性があることに気づいていない人もいる
- 実態は「仕方がないからやる」「必要に迫られて引き受ける」になっていそう
- 一度マネージャーになると戻れないと思っている人がいそう
- 戻ろうと思えば戻れる
- マネジメントの正の部分を発信していない
- メンバーが壁を超えていく瞬間に立ちあえるのはおもしろい
その他、EMで大変な仕事や嫌いな仕事、目標設定、評価についてなど様々なことを話しています。
数多くの経験をしている現場EMたちから体験談を交えた話が聞ける、議論ができることは本当に勉強になるなと毎回思います。
このようにリブセンスでは、エンジニアが仕事しやすい環境を作るために、日々改善に取り組んでいます。
ご興味あればぜひ一度お話する機会を頂ければ幸いです。
※1 リブセンスのエンジニアロールの詳細はこちら→https://recruit.livesense.co.jp/lp/engineer/overview