地方創生イベントが地方を荒らしているという危うさ 僕は、大学時代から「地方創生」に興味があり、「地域を見るため、地方創生の実際」を知るために新卒で地元徳島の銀行へ入行しました。
銀行員として、地域の方を訪ね様々なお話をお聞きする中で「地方創生」と称して、単発のイベントを開催しても地域が活性化するどころか、地域の経済には特に効果がないままに終わっているという話を耳にしました。
僕は大学時代から「場づくり、思い出づくり」が好きで、様々なイベントを企画して地域・人が変わる瞬間をたくさん見てきました。イベントの力を信じたいからこそ「何とかして、本当の地方創生を実現したい!」と思い、仕事の休みを利用して、様々なイベントを企画。 イベント当日は正体がばれないように、必ず着ぐるみを着ていました。(笑)
そんな時、IT×子どもたちの遊びをテーマに仕事をされている会社代表の方と地域の縁でつながることができ、そこからコラボイベントを実現することに。東京や関西ではなく、代表の地元である徳島でのイベントにこだわりました。
その夏は、来場者目標が2000人前後だったが予想を超え、8000人超の来場と目標の4倍の来場者に!この素晴らしいイベントで「人の流れを変える瞬間」を見ました。今では、そのイベントが自治体の事業に認定され、徳島で継続開催されています。
このイベントでもう一つ気づいたことは、子供たちが最初「遊び」からスタートしたものが、 途中で「もっとつくりたい」という気持ちを持つことで、「遊び」が「学び」へと深化することです。そして、子供たちの「教育」を見直すことで、「日本の未来は変わる」という思いを持つきっかけになりました。
日本の教育を変える!ライフイズテックとの衝撃的な出会い。 そんな時、Wantedlyで「日本の教育を変える」というメッセージを出している ライフイズテック を見つけました。熱いメッセージと事業内容、特に教育の中でのエンターテイメント性を大事にしている部分に興味を持ちました。
エントリーしたところ、1-2時間後に返信が来て、その速さに驚きましたが、僕も負けじとすぐに夜行バスで徳島から東京へ。
当時の会社は目黒のマンションの1室で、ザ・ベンチャーという感じ。 代表の水野、役員の讃井に地方創生や教育のことなど、自分のやってきたこと、やりたいことをすべて話しました。 すると代表の水野から「ライフイズテックのことを理解するには、キャンプの現場を見るのが 一番!」と見学を勧められ、 クリスマスキャンプ ※という一大イベントに参加しました。
キャンプの現場は予想をはるかに超える盛り上がりで、衝撃を受けました。
キャンプに参加している子供たちの学びに対する姿勢、メンター(子供たちの開発をサポートし、チームづくりをする学生スタッフ)の子供たちに対する姿勢、それをサポートする社員のすごい仕事・・・すべてに刺激を受け、2015年の2月にライフイズテックに入社しました。
※ キャンプ とは・・・中高生が春休み・夏休み・冬休みなどに、3〜5日間集中的に iPhoneアプリ、3Dゲーム、webサイト、映像など、最新IT技術を学び、オリジナルの作品を作るプログラム。
入社2ヶ月で、ゼロから大阪支社を立ち上げ。 そして、入社2か月後には、なんと大阪支社の立ち上げを任されました。
まだオフィスもない中で、先輩社員と二人で知り合いの方のオフィスを間借りし、チラシや機材の入ったダンボールに囲まれながら、とにかくライフイズテックがやっていることを一人でも 多くの子供たちに知ってほしいと、関西中の学校へ毎日電話をかけ想いを伝えました。
最初は理解していただけないことも多かったですが、私が関西に行ってから初めての出張プログラミング講座を近畿大学付属中学校・高校で開催することに。
そこでの評判が伝わり、様々な学校でも体験会を実施させて頂くことができ、関西の中高生に「最新のITを学べる場所がある」ことを知ってもらうことができました。 社員・学生スタッフ一丸となっての告知活動の結果、その年、関西地方でのサマーキャンプ参加者が前年200名前後から750名前後へと大幅増となり、掲げていた大きな目標を達成。忘れられない成功体験となりました。
現場での挫折経験から学んだ、教育現場で一番大切なこと。 そんな何もかもが順調に思えていた時でした。
毎年恒例にして、年間で一番多く参加者が来てくれる夏キャンプでたくさんの中高生を目の前に、自分の役割をこなすことにいっぱいになり、メンターとのコミュニケーションが不足し、 気づけば、彼らとの間に溝が出来ていました。キャンプ自体は良い場となりましたが、終了後の振り返り会は紛糾。 そして、その溝を埋められないまま、東京へ戻ることに。 大阪の夏キャンプ後は気持ちも落ち込み、メンターに会うのも怖いと思うほどでした。
東京で働きつつも、大阪のメンターに真摯に向き合い、必ず問題を改善して、関西のメンターコミュニティーをもう一度立て直す必要があると、ずっと思っていました。
翌年の春キャンプでは昨年のリベンジをしようと、今までより1つ上の視点に立ち、メンターのマネジメントを一番大事にしました。そうすることで現場が安定し、私もメンターも、今まで以上に参加してくれた中高生のことを見ることができるようになりました。
周りの協力を得ながら、中高生のために必要だと思ったことをやりたい放題させてもらった結果、どのキャンプでも素晴らしい作品や今までになかった一体感を生むことができ、これまでの苦労が報われた思いがしました。
終了後、前年の夏に一番厳しいことを僕に言っていたメンターから 「最高のキャンプでした!勢井さんのキャンプなら、僕、絶対メンターで入りますよ!」 と言ってもらった時には、さすがにぐっと来るものがありました。
この時学んだ一番大切なことは「ひとりでは仕事は出来ない」ということです。 周りを巻き込み、協力しながら進めることで、想像を超える教育現場をつくりだせることを知りました。
教育から地方の未来が変わる!「地方創生×プログラミング教育」 今の私のメイン業務は「地方創生事業」です。ライフイズテックが成し得る地方創生とは、 IT教育を軸に、地域の人材育成サイクルを創っていく取り組みです。企画段階から私も関わり、「地方が荒れて終わるだけのイベント」にならないような提案を常に心がけています。
ライフイズテックでは、2012年から九州など首都圏以外の地域でのキャンプをスタートし、 福岡県福岡市、千葉県流山市、徳島県海陽町、山口県萩市、広島県、石川県金沢市など多くの 自治体でこれまでも出張講座を行ってきました。 最近では、藤枝市の公立中学校でPepperを使ったプログラミングの授業を行ったり、福岡県の飯塚市・嘉麻市・桂川町と連携し、地域の大学生を育て中高生が継続してITを学べるようにするための人材育成をスタートしました。
ライフイズテックの地方創生事業は、事業の先に必ず中高生がいて、地域の中高生が大きく変わる瞬間を私も見てきました。 海陽町での講座で高校3年生の参加者に 「もっと早くライフイズテックのことを知っていれば、自分の進路は絶対変わったと思う」 と言われたことは今でも頭に残っています。 また、金沢市での講座に参加した中学生の女の子は 「自分の夢はVR、ARを使えるようになって、プログラマーになりたい!」 と取材に応えていました。 ただIT教育を届けるのではなく、「中高生の可能性を最大限伸ばすための学びの機会」を届けることが何より大事だと思っています。普通に学校生活を送っているだけでは出てこない言葉や夢が、ライフイズテックに参加したことで生まれる。その子の人生が変わった瞬間に立ち会えるのがこの仕事の魅力です。
ライフイズテックは中高生に対してのノウハウに加え、すでに累計1000名近くの学生を育成してきた独自の大学生育成プログラム「Life is Tech ! Leaders(ライフイズテックリーダーズ)」の実績があります。このプログラムを地方の大学生向けに展開し、地域ごとに創造力や表現力を持った人材を育成し、最終的に、中高生を教える現場に必ず入ってもらいます。
各地方で人材育成のサイクルを継続的に維持することは、本当の意味での地方創生につながるはずです。そして、中高生と大学生の両方に対しての教育ノウハウを持っているライフイズテックでしか成し得ないことだとも思っています。
今後は、ひとりでも多くの子供たちに「未来を変える」体験を届けたいと思っています。 「楽しかった」という最初の体験に加えて、「自分はこうしたい!」という具体的な目標をひとりでも多くの子供たちに持ってもらえるように活動していきます。
そして近い将来には、日本発の地方創生のノウハウを世界にも広げたいですね!
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