職種別ストーリー第三弾は【マーケティング】。
今回は多様な企業のSNS/インフルエンサーマーケティング支援のみならず、自社のマーケティング領域においても責任者を務める萩原さんにお話を伺いました。
マーケティングを軸に萩原さんの考え方などをお伺いしていきたいと思います。
プロフィール
萩原 雄太 取締役
証券会社で営業職を経験後、LIDDELLに参画。主に上場企業などの大規模プロジェクトに向けたSNS・インフルエンサーマーケティング戦略の構築から実行まで一貫して支援。「共感」をゴールとした新しいマーケティングモデルを活用し、顧客のあらゆる課題を解決に導く。合わせて、社内の全サービスのマーケティングを統括。経営戦略の一環で「ジョブ型経営」を推進し、業務プロセスのDX/AI化からクラウドワーカーの運用まで、人的リソース課題に対する「社内外横断プロジェクト」も担当する。
Q1.これまでの経験のなかで、活躍されてるマーケターの方々に共通することを教えてください。
これまで私は多くのプロジェクトや業務に携わってきました。
開発も組織作りもプロモーションも大きく捉えれば全てマーケティング。
その中で、社内外含めて素晴らしいマーケターの方々と取り組みをさせていただき、本当にありがたく思っています。
その方々の共通ポイントは以下の3点かと考えています。
1つ目は、知的好奇心や探求心を持っていることです。
例えば、CV数が減ったという事象に対して、優秀なマーケターの方はその時点で仮説を何個か持っていることが多いように感じています。「なぜこうなるのか?」と興味関心を持って、様々な切り口から考える。一つの物事に対して「Why?を多角的に5回繰り返し思考する」ことが、マーケターにとって大切だと思っています。
探求心を持っていることで、自然とWhyにあたる根拠や仮説をベースに物事を進めることができますし、仮説立証のためのエビデンスや気づきに対して、「見つけた!」という気持ちの昂ぶりを感じ、よりやりがいを得やすいように思っています。
マーケティング領域だけではないと思いますが、世の中に固定された正解はなく、内的要因・外的要因が作用し、流動的に変化し続けるため、結局は「仮説と検証」の繰り返しが延々と続きますので、このサイクルを「楽しい!」と感じられることが、マーケターとして成長していく上で必須ポイントだと思います!
2つ目は、「抽象」と「具体」を同じレベルで話せることです。
「抽象」とは、極論伝えたいことって同じだよね、と広義で物事をとらえる思考のこと。
逆に「具体」とは、個別ケースに落とし込んでストーリーを作れる能力、と私の中で定義化しています。
よく「ズームイン(=具体)」と「ズームアウト(=抽象)」と言われたりもしますが、
抽象→具体、具体→抽象と行ったり来たりさせながら、俯瞰的思考の汎用性を高めたり、具象化の精度を高めるなど、往来することでどちらの視点も持ち合わせることができるようになります。
どんな事象でも瞬時にそれらを切り替えられる方はやはり活躍されています。
全体構造を捉えながら、それを実現するアクションを考えられるのは最高峰のスキルだと思います。
3つ目は、自分自身の意見や意志を明確に持つことです。
マーケティングには「絶対にこれが正しい」という正解はないので、まずは自分自身がその施策を正しいと思わなければならないと思います。
もちろん、聞く耳も持たず、妥当性も正当性も根拠もないような正解を掲げるのは、よろしくないと思いますが、間違っていても素直に内省を繰り返していけばいいと思います。
マーケティングは極論、対人活動ですので、対象人数が多ければ多いほど共通すること=正解 はなくなります。正解のない、いわゆる暗中模索の状態でこそ、”私はこれをやる!”と信念を持ち続けて行動できる方は非常に強いと思いますし、私も常に意識しています!
Q2.インフルエンサーの方々とお仕事されている中で、マーケターとして刺激を受けたり、これはマネしたい!と思うことはありますか?
当社はSNS・インフルエンサーマーケティングをメインに事業展開しておりますが、インフルエンサーから学ぶことは本当にたくさんあります。
インフルエンサーと聞くと、SNSを通して時流に合わせたアウトプットをしている姿から、人によっては派手なイメージをお持ちの方もいるかと思います。
ですがインフルエンサーの多くは、自身のフォロワーのニーズを的確に捉えてアウトプットしていく、ある種マーケターとしての活動を愚直に続けられている方のほうが圧倒的に多いと感じています。
3,000名以上のフォロワーがいるインフルエンサーたちは、そのフォロワーから何を求められているかをしっかりと理解しようと努めていて、そのために何をすべきかを考え行動し続けている。先ほどお話しした、知的好奇心や探求心を持ちながら、「抽象」と「具体」のバランスがうまく取れている方が多いんです!
フォロワーのニーズを読み解くこと、そのニーズを叶える行動をすること、またこれらの活動を継続的に行うこと。インフルエンサーの方々から学べるマーケターとしての活動はたくさんあり、どんどんマネしていきたいと考えています。
Q3.これまで伺ったことを踏まえて、リデルではどのように成長環境を整えていますか?
教育という点については、今まさに研修制度を構築中でして、
職種やポジション(階層)に応じて必要なスキルの明確化と、そのスキルに合わせた研修カリキュラムを構築しています。
「スキルレベル」「ワークレベル」「ミッションレベル」という評価チェックでわかる自分のステータスレベルに応じた“リデルアカデミア研修”が、リニューアルスタートしました。
ゲスト講師も迎え、様々な角度から学びを得ようと考えています。
研修制度以外でお話しすると、リデルは日本では比較的早いタイミングで「ジョブ型雇用」を取り入れ、さらに、クラウドワーカーとのチームアップもかなり早いタイミングから社内標準化しております。
そのため、各領域のプロフェッショナルたちとチームを組む機会が多々あります。
当社は雇用形態で区別せず、副業、フリーランス、インフルエンサー、業務委託など、多彩なワークスタイルが同じチームメンバーという文化がありますので、若手メンバーが業務委託のプロフェッショナルを質問攻めする。ということもよく見られます。自分が気になったこと、知らないこと、興味を持ったことなどを気軽にプロに聞ける環境をプロデュースすることが、一番の成長機会の創出につながると思っています。
こうしたリデルの良い文化を広めていけるよう、社内でも制度の構築を進めているところです!
マーケティング部門の責任者としてリデルを牽引する萩原さんの思う、マーケターとして活躍している人の特徴やスキルの紹介でした。
これからリデルは新章の幕を上げます。
リデルが創業以来大切にしてきた「人×マーケティング」。
働くメンバー一人ひとりが自分らしく活躍できるような仕組み作りを一緒に担ってくれる方、リデルのマーケティング部門に興味のある方大歓迎です!