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「だらしないね💢」社長激おこ&不穏な空気でスタートした朝礼で学びがありすぎた話 プレスラボ 池田園子さんによる朝礼レポート

幸田社長「だらしないね(怒)」
メンバー(シーン……無言)
社長「ぬるくなってんじゃないの(怒)」
メンバー(シーン……無言)

12月11日(月)、コウダプロの朝礼は、非常に不穏な空気で始まりました。

事の発端は、社長→社員のひとりに「道路事情により、開始時間(9時30分)に間に合わないかもしれないこと」「社長がいなくても共有事項からスタートしておいてほしいこと」を伝えていたにもかかわらず、会議が始まっていなかったことにありました。


幸田社長から届いたメッセージ

さらに、社長が到着してようやく全員が会議スペースに集まったこと、会議が始まってからコーヒー(朝礼でお馴染み)が配られ始めたことにも社長は怒っていました。

社長「僕のインサイト、想像できてた(怒)? あのメッセージから、エマージェンシー度の高さに気づいてた(怒)?」
メンバー「呼んでいるゲストに対して失礼のないようにしなければ、と考えていました」
社長「だよね。だったら、その先の行動がほしいよね」

……(続く)

はじめまして、池田園子(@sonokoikeda)と申します。「TECH+」にて幸田社長のインタビュー記事を書いたご縁で、朝礼に招かれることになり、月1回「コウダプロ朝礼レポート」を書くことになりました!

社長の怒りの一部は、ゲストである私の至らなさと密接に関係しています。私が5分前の9時25分に到着していれば、関係者との挨拶や雑談を3分で終え、仕切り役は朝礼を定時にスタートできていたことでしょう。

私が9時28分くらいに到着したことも要因となって、挨拶や雑談、その後の展開が諸々3〜4分ズレていき、初参加した朝礼は嵐のような始まりに。

しかし、とても学びの多い回となりました。すべての物事には意味があるのだと信じています。というわけで、ここから朝礼レポートをお届けします。

会社の危機は売上減ではなく「モラル崩壊」

社長「俺が遅れて入ってきたら、事前に伝えた通り、部門長合宿の共有が始まってる。今日の朝礼はそんなイメージだったんですよ。遅れてきた分際でこんなこと言うのもアレだけどさ」

さらに、「でもね、“そういうところ”が崩れてきたら、うちみたいな会社は終わりだから」と補足も。

“そういうところ”の示すものは文脈から想像できましたが、このあと明確に「モラル」を指していることが分かりました。

社長「会社の危機は売上低下じゃない。仮に大口取引がなくなって売上が下がったら営業すればいいんだから。でもね、モラルが崩れたら会社は終わりなんですよ」

モラルとは、人が社会において守るべきとされる規範、善悪の判断を伴う個人の感性を指します。

「社内に落ちているゴミを進んで拾う人」「社内に落ちているゴミを知らんぷりする人」を比較すると、モラルの有無は分かりやすいと思います。

社長「カラーコピーとモノクロコピーは金額が10倍違う。モノクロでいいのにカラーで印刷されてるときがある。自腹を切って印刷するときは、そんなことしないでしょ?」

社長「そういうシーンで、会社のお金を自分のお金のように考えて、数円ケチる感性があるかどうか。一方で、来年社員旅行に行きますよね。数百万円かかりますが、それだけ払っても行く価値があると思ってるから行くわけで」

数円にだらしないと、もっと大きなお金にもだらしなくなるのは自然な話。無意味なお金の使い方はせず、一方で社員の幸福度向上のためには太っ腹に使うーーコウダプロがお金を大事にしている会社であることが伝わる一コマでした。

社長が示した例はまだ軽度なものでしょう。「この会社、モラルが雪崩起こしてるわ……」と感じるニュースは山ほどあります。

会社の資金を横領、番組宛に寄せられた募金を着服といった社員個人の犯罪から、組織ぐるみでのネガ情報の隠蔽や詐欺行為といった、経営幹部が主体となった犯罪までいろいろ。繰り返しますが、それらはモラル崩壊を超えて、れっきとした犯罪ですからね。

これはコウダプロ憲法第七条の「陰と陽のバランス」とも関わる話です。宇宙様は私たち人類を見ているので、一人ひとり、さらには組織全体のモラルが崩れた会社は傾いていく傾向にあります。

また、お金に関しても「別に会社の経費だからいいでしょ」という思考の積み重ねは、お金を粗末にしていることに他ならないため、些細なことでも意識しようと、自らの気を引き締めました。


コウダプロメンバーのだらしなさについて怒る社長


朝礼で「民主主義の本質とは?」を1時間議論する会社

さて、話題は「朝礼で発表する人は限られている」というトピックへと進んでいきます。確かに、朝礼を含む会議全般で発言する人・しない人は明確に分かれます。

ここで、発言しない人に「◯◯さんはどうですか?」と振ると、発言が出てくることは多々。「あるなら言おうぜ!」と言いたくなるのは私だけではないでしょう。

これについて社長は「意見を持っているのに言わない=選挙に行かないようなもの」と言います。

その流れで「民主主義の本質とは?」との問いが、社長からメンバーに投げかけられました。この本質的な問い、社会人生活15年ほどになりますが、会議で聞かれたことはありません。

「〜〜とは?」と物事を皆、あるいは自身に問いかけ、難しくても思考して言語化を試みることは、物事の本質や原理原則をつかむ練習になるため、素晴らしい時間だと感じました。

この問いに対してメンバーからは「自主的であること」「全員参加が前提」「平等に権利を持つ」「合理的に平等な権利がある」など、さまざまな意見が出ました。

誰かが「表現の自由がある」と発言したとき、社長は「俺もそれが民主主義の本質だって思うよ」と一言。

コロナ下以降、政府にとって不都合なYouTubeやTwitter(現X)がBANされる、政府にとって都合の良いことを言う「有識者」「専門家」ばかりが大手メディアに出演するなど、分かりやすい言論統制は日本において見られます。

しかし、それでも日本には表現の自由が残っています。だからXで国家の宰相を「増税メガネ」「増税レーシック」などと揶揄し、増税に反対する意思を示すこともできるわけです。

Xで「増税メガネ」は何度トレンド入りしたことでしょうか。Xの「トレンドワードランキング2023」があるならば、確実にランクインするレベルでしょう。

対して、某隣国においては、そんな書き込みを一度でもすればアウトというか、逮捕案件と言っても言い過ぎではありません。

表現の自由を獲得するまでに、多くの先人が戦い、その過程で血や涙を流してきました。そんな歴史があって、今日の私たちは自由に発言し、記し、意思表示できているわけです。

ここまでの一連の話を受けて、世界には激しい言論統制、弾圧がなされている国家があるのに、表現の自由を当然のように受け取り、先人に感謝していなかった自分を恥じ入りました。

コウダプロ憲法第三十条の「知識や教養を持つ」を生涯やり抜きます。

教養のある人は、意見を表明する

先の「人が表現の自由を獲得するまでのプロセスを知る教養」を持っているならば、「意見があるのに発言しない」という行動を選択するわけがない、と社長は考えているようでした。

その後の「意見があるのに発言しないのは、主体性が足りないのではなく、教養が足りないから」との指摘にはハッとさせられました。

私は会議で発言しない人=主体性がない、参加意識が薄い人と捉えていたからです。

今日何度も恥じ入っていますが、これまた恥じ入るしかできないエピソードを披露します。

新卒時代に大人数の会議に出て、議事録を取りながら「議事録をとる役目を果たしているのだし、別に発言しなくてもいいっしょ」とアホな考えを持っていたことがありました。

ただ、これまで発言しないスタンスと教養のなさを結びつけたことはありませんでした。

面白かったのは社長が話していた、例えば会議の内容を理解できずに発言できなくても、「(会議の内容が)分かりません」「理解できません」とは意思表示できるでしょう? という話。

「確かに!」ではないでしょうか。

そして極論、「自分は会議で発言しない」という意思表示もできるでしょう? という話。「会議の方針に賛同しかねるので、意見を言いません」「『この会議では意思表示しない』という意思表示をいたします」

(「どういうところに賛同しないんですか?」「なぜ意思表示しないんですか?」と問うて意思表示されなければもはやコントですが……)

会議や人が集まる場で意見を言う、という行動は、参加者として会議を活性化し、会議を有意義な時間にしようとする動きであり、宇宙の流れに逆らわない、流れに乗った行動といえます。

ここまでの間に、教養の本質とは豊富な知識を有することではなく、コウダプロ憲法第八条「カオス」と関連する「宇宙の流れに好かれる思考と判断と行動」ではないかとも思わせられました。

私は宇宙の流れに身を委ねた生き方をしたいので、常に参加者意識を忘れず「言いたいことは言う」スタンスでありたいです。

【まとめ】コウダプロのヤバさに興奮した

この後も社長からメンバーへの問いを皮切りに、以下のような話へと広がっていきました。

・基本的人権はフランス革命のあと(1789年)に生まれていること
・300年続いた江戸時代、日本は当時の他国と比べて人権はもちろん、子どもも大事にされていたこと
・某隣国は民主主義体制・資本主義体制にフリーライドしていたこと
・独裁政権の利点は決断が早く、短期視点で見ると強いこと

歴史については、学校で教わる歴史や検索して出てくる歴史情報とは違うなと感じた方もいるかもしれません。

私たちは教育の過程で自虐史観を植え付けられてきて、本当の歴史を知らないと自覚した方が良いでしょう。

自虐史観ではない歴史を伝えてくれる大人は貴重です。読むといい「歴史学び直し本」を社長に教えてもらうことにします。

さて、そろそろまとめに入ります。

朝礼でのコーヒー出しの話から各国の覇権争いの話へと展開していくなど、まったく予想していませんでしたし、初の朝礼参加でぶったまげたというのが率直な感想です。

コウダプロnote愛読者として、どんな感じの朝礼なのか、なんとなくイメージはありました。

また、「予習したいから」と伝えて直近の朝礼動画を見させてもらい、「過去に勤めた会社で、こんな普遍的なことを学べる朝礼に参加したことはない」と打ち震えていましたが、想像を超える濃密さがありました。

社長の視点やトークの展開は凄まじかったです。ポジティブな意味でヤバい社長、ヤバい組織。良質な刺激を受け、興奮に満たされながら帰路につきました。

そして今回、最後に記録しておきたいのは、コウダプロは「締めるところは締める」を当たり前にやる組織だからこそ、かなり風変わりながら唯一無二のポジションを築いているのだろう、という感想です。

中盤までテーマ的に不穏な雰囲気が漂っていましたが、社長が言っていた「バチッとモードを変える」を全員がナチュラルに体現していたのです。

メンバーが社長の話を受けての気づきや日頃感じていることをひとりずつシェアする、朝礼後半のフリートーク後半は雰囲気が変わっていましたから。


当初の不穏な空気から一変、朝礼が進むにつれ笑顔になっていった社長

本当にいい時間でした。「月1回好きなタイミングで朝礼に参加して、レポートを書く」仕事をいただきまして、ありがとうございます!

次回は年明け1月4日に開催される朝礼へ。次は5分前には着席しております(謝)。

Text/池田園子

園子さん、素晴らしい記事をありがとうございました!
年明けの朝礼でお会いできるのを楽しみにしております😊

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