自分の狂気に遠慮しない。突き抜けたビジョンと徹底的な仕組み化がつくる"おいしい未来"。 | 株式会社キッチハイク
1. 昔、なにをしていたの? 海外をウロウロしていました。ウロウロしているとお腹が減ったので、現地の人の家におじゃまして、ごはんを作ってもらいました。東南アジアから始まり、オセアニア、インド・ス...
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「 “ 働く” って、なんだろう?」
道に迷い、就活を放り投げ、この問いを追いかけようと決めた昨年の夏。何者でもない自分がキッチハイクにインターンとして飛び込み、いろんな挑戦と失敗を経て、1年が経ちました。そして今、やっと「これだ!!」と言えるものにたどり着いた実感があります。
そして、365日のインターン生活を経て、8月末でキッチハイクを卒業することになりました。卒業に際し、そんな僕がキッチハイクチームでどんな経験をし、どんな自分になったのか、誰かの参考になればという思いで書きます。ちょっぴり長いかもしれませんが、お付き合いください。
もともと中高は大阪のインターナショナルスクール育ち。その後、慶應SFCに進学しました。大学時代に打ち込んでいたのはダンス。身体ひとつで何かを表現するクリエイティブさに憧れ、熱中していました。
ダンサーとして踊りつつ、ダンス公演の舞台脚本・総合演出なども手掛けました。やっていたのは、ダンスで一つの物語を作ること。さまざまな振付師が作る作品達を編集し、つなぎ合わせてひとつにするという、なかなか骨の折れる仕事でした。ただ、自分達の作品でお客さんが涙している姿を見た時の感動はひとしおでした。
人生の転機は、就活を迎えた大学4年の春。大きな壁にぶち当たりました。「自分はこうなりたい!本気でこれがしたい!」というビジョンが描けないのです。学生生活はそれなりにやってきました。表現系は好きだし、やりたいこともあるつもりでした。でも、「それが本当にあなたの道?」と問われたとき、分からなくなってしまったのです。
思えば、無意識に「周囲からどう見られているんだろう?」と自分をアップデートしてきた人生でした。認められないことが怖くて、いろいろなことにとりあえず手を出し、中途半端で器用貧乏な人間になっていたと思います。その結果、肝心の「自分はどうしたいか?」が置き去りに。自分の価値をつきつめ、自分の力で胸を張って挑戦したことがないことを、誰よりも僕自身が分かっていました。
でも、もうそんな自分じゃダメだ。誰かに踊らされることをやめ、「自分の価値」や「本当にやりたいこと」を深く探ろうと思いました。そして、一度全力で「自分が働く」ことをリアルに経験しようと決めました。全力で挑戦した先に、きっと何かが見えると思いました。
そこで休学をして飛び込むことを決めたのがキッチハイク。Webサイトやコーポレートサイト、取材記事を通して、未来に向かって、自分の情熱のままに突き進むチームの生きざまを見る度に、「うわ!なんだこの人たちは・・・!」と強烈に惹かれました。インタビューを読み漁っていると、共同代表山本の言葉が胸にグサっと刺さりました。
生き方に正解がなくなってしまった時代です。僕らは、自分の狂気に遠慮せず、研ぎ澄まし、昇華させることに、躊躇する理由はもうなくなったんだと思います。(共同代表山本のインタビューより)
なんだかんだレールの上を走ってきた僕にとって、卒業を遅らせてまでスタートアップに飛び込む決断は正直かなり不安でした。ですが、自分の人生を見つめるために「どうしてもこの人たちに会わなければ!」と感じるものがあったのです。
居ても立っても居られず、面談日程が決まる前にオフィスに突撃。掌に汗握りながら、「あの、一緒に働かせてもらえませんか・・・!?」と前のめりすぎる直談判を経て、僕のインターン生活が始まりました。
そもそも、「食」は僕にとって身近なテーマでした。お米農家の孫として生まれ、昔から「食は欠かせないもの」という感覚を強くもっていました。どれだけごはんがあっても絶対に残さないポリシーでしたので、小さい頃はまるまる太った子豚のようでした。
人とごはんを食べることも大好きで、大学時代は友人を招いてはごはんをつくる会をよく開いていました。きゅうくつな家でしたが、毎回2~3人を招いては料理を振る舞い、合計150人以上と一緒にご飯を食べました。
そんな食いしん坊な僕にとって、食の領域で、「食でつながる暮らしをつくる」というキッチハイクのミッションは、まさに「こんな世界になったらいいな」と思っていた世界そのもの。
実際にキッチハイクの一員となり、サービスを作る一員となってからは「食でつながる暮らし」には間違いなく価値があると、より強く感じるようになりました。
「みんなで食べる=みん食」は、食が持つ本質:コミュニケーションが最大化されており、古くも新しい、未来の種なのです。そんなサービスに関われていることを誇りに思うほど、いっそう自分の「働く」をこのチームのなかで追及して、何か貢献したいと思いました。
キッチハイクチームには、インターン生であるかどうかにかかわらず、意欲があれば、「やってみて!」と重要なプロジェクトを思いきって任せてくれる文化があります。それは、もう常に成長せざるをえない実践の毎日でした。
食わず嫌いをせず、本当に多種多様な打席に立ちました。その中で、「僕が挑戦してみたいこと×キッチハイクが取り組むべきこと 」の2つが重なった部分から「自分なりの働く」が見えるように。
今から振り返ると、自分が力を発揮できたのは「コーポレートブランディング」の領域であり、キッチハイクの本質を見極め、チームとして、サービスとして、どう世の中にコミュニケーションするか?という業務でした。
ある時、「KitchHikeマガジン(自社メディア)のインタビュー企画、やってみない?」と共同代表山本から抜擢いただきました。お題は、「みん食」文化・言葉を広めるために、著名人にインタビューをすること。
普通にインタビューをしてもなぁ・・・と悩んでいると、ふと、日々の楽しいまかないのことを思い出しました。「どうせみん食について語るなら、まかないで一緒に食でつながろう。何なら、キッチハイクの信念と日常(まかない)を世の中に示すチャンスにしちゃおう!」と思い付きました。
キッチハイクの強みは、毎日自分たちがまかないで「食でつながる暮らし」を当たり前のように体現しているところ。もし、キッチハイクがゲストをまかないにお誘いしたら?まるで、食でつながる楽しさの、おすそわけじゃないか。その「お誘い」さえもキッチハイク流に演出できたら・・・?
視座を一段階引き上げてこの事実を見つめると、これはキッチハイクらしさをあらわす「ブランドアクション」にできると気付きました。何度も修正し、ドロドロになりながら、必死で企画書を作りました。
*作成した企画書。インタビューする方もワクワクできるよう、企画書を招待状としてリデザイン。企画の細かな部分にもこだわり抜きました。大好評でした。
「ああ、これだ!!!」
この仕事は、自分にばっちりすぎるほどハマったのでした。企画の世界観作りから、世に出す記事の編集まで、何かスイッチが入ったように無我夢中で取り組んでいました。クオリティがどうだったかはわかりません。ただ、どんなにダサい姿をさらしても自分が全力になれたことが、嬉しかった。
かつて、ずっと気にしていた「人からどう思われるか」という後ろ向きの呪縛。それが、「ブランドが世の中にどう見てもらえるか」を考え抜く、何倍も前向きで強い力に変わっていました。その上にダンス時代に培った「人をワクワクさせる力・伝える力」が加わり、自分の中でメラメラどころではない炎が燃えていることを感じました。
インタビューを通じ、各界の最前線で活躍する方々とセッションをすることができました。そして、キッチハイクの姿勢を世の中に示すコンテンツをどんどん発信することができました。
プロジェクトを無我夢中で駆け抜けて、思ったこと。
「これが自分の価値を発揮するってことか!働くってことか!」
ずっとわからなかった「自分の価値」が、「自分なりの働く」が、一周回って鮮明に分かった気がしました。働く・仕事をするという定義はそれぞれだと思います。ただ、僕の定義は、自分の弱みを強みに変え、自分の長所を全身全霊で出力すること。それを、誰かのために使うこと。それが、自分なりの働くだと気付き始めました。
自分の火種に気づいた僕は、キッチハイクのブランドスタンスをより明確にすること。それを、最適な形で世の中に伝えること。この力を極めたい!と思うようになりました。
自分のドメインが見えてきたことで、注力すべきスキルも分かってきました。そこで、僕が力を入れたのは「写真」。1年間かけて、ゼロから技術を磨きました。今日、「ビジュアル面」は、自分たちを物語る上で超大事な要素です。それを僕自身がコントロールできるようになろうと、超特急で経験を積んでいきました。
主に撮っていたのは、採用に向けた写真。キッチハイクスタッフの温度感がちゃんと伝わることをいつも意識していました。メンバーとは、どんなに小さなことでも日頃から良い関係づくりを行い、撮影時では「キッチハイクらしさ」を最も引き出す写真が取れるように工夫しました。
写真を撮るのは誰にでもできるし、僕自身もまだまだ発展途上。ですが、ブランディングを意識したアウトプットは、そう簡単ではないぞ!と言いたいです。ありがたいことに、Wantedly掲載写真など、今では基本的にすべての撮影周りを担当しています。キッチハイクのユニークな人々と対話しながら撮影をする瞬間は刺激的で、とっても豊かな気分になります。
自社のスタッフを外に向けて、積極的に発信できる組織は、間違いなく強いです。採用に直結することはもちろん、特にキッチハイクはコミュニティサービスなので、中の人が見える安心感はブランドの安心感にも直結します。
会社のビジュアル面を作り上げていく過程を通じて、スタッフとユーザーがおとなり同士、「ひとつのコミュニティにいる」という世界観を支えている実感があります。この世界観に1mmも嘘はなく、ほんとうに真実なので、より楽しくのびのびと表現ができています。
キッチハイクの魅力をもっと伝えよう!とアクションを起こし続けた結果、採用向け動画のディレクションを行う機会を得ました。キッチハイクの「顔」となるクリエイティブ作り。しかも、チームを紹介する映像は今までなかったので、初の試みでした。
困難とドキドキの連続でしたが、それでもチームの皆がどこまでも応援してくれ、たくさん手を差し伸べてくれました。キッチハイクは、百戦錬磨のキャリア戦士が集まっています。例えば、クリエイティブに精通するメンターや、摩擦係数0の制作進行・チーム作りをしてしまう共同代表。彼らから技を学び・盗んだ結果、力いっぱいのディレクションすることができました。
「信じてくれる人がいる」という環境で、人は想像以上の力を出せます。「学べる人がいる」という環境で、大きく成長します。キッチハイクは、その両方があるチーム環境。自分の情熱も、目に見えて増幅したことを感じました。
映像は、肩肘の張らない「日常を、ありのままに」をコンセプトにしました。僕のお気に入りワードは「ケの日が豊かになることは、総じて人生の幸せ度が上がること。」この記事を読んでくださっている方にも、是非見ていただきたいです。
直近では、新しい領域に思いっきり攻めた挑戦をしました。「【1日300杯限定】ビールをおごってもらって輪になるイベント#あちらのお客様からです」という大規模なPR企画です。(Facebook イベントページはこちら)
内容はこんな感じ。全く知らない人からおごられる→今度は自分おごる側に回る→おごりが連鎖していく。その本質は、「食でつながる、プチ・キッチハイク体験」が広がるというものです。しかも代金はキッチハイクが持つというシステム。よなよなビアガーデン・ビアワークス(運営:株式会社ワンダーテーブル)と手を組んで実施しました。
facebookイベントの「興味あり」は、異例の約3,000人。合計リーチは174,000人を超え、多くの人に注目されました。「キッチハイクって会社、なんだかスゴイことやってる・・・!」という驚きのインパクトを世の中に打ち出すことができました。
僕自身、記事や写真・映像ではなく「リアルイベント」を企画する、という点で全く新しい筋肉を鍛えられました。しかも、テーマが尖っているが故に一つ間違えると大変なことになってしまう。
ただ、キッチハイクには「自分の狂気に遠慮しない」という哲学があります。ここまで振り切った企画(一日300杯おごる、知らない人が知らない人におごる、etc.)にトライできるのも、キッチハイクならでは。その分綿密に調整を行い、新しい領域と手法でキッチハイクを世に示す企画を経験しました。おごりを連鎖させる仕組みとして「たすき」というレガシーアイテムを起用した点なんかは、とっても面白かった。
ぶっとんだ企画を着地させることは正直めちゃくちゃ大変でしたが、その分とてつもないやりがいを感じることができました。キッチハイクらしさ満点の施策は非常に刺さり、私たち自身にも大きな学びをもたらしてくれました。
こうしてキッチハイクに来たことで、僕は「自分なりの価値・働く」をやっと見つけ、遠慮なく挑戦し続けることができました。4大プロジェクトから、本当にたくさんの学びを得ました。
キッチハイクのインターンは、単なる就業体験でも、業務のお手伝いでもありません。「ひとりの人間」として実力が試され、全力で自分の情熱をぶつける挑戦ができる場でした。
この情熱をさらに追いかけるべく、僕はキッチハイクを「卒業」することを決めました。「なんで?」と思われるかもしれません。僕自身がミッション(食でつながる暮らしをつくる)と強く共鳴し・非常に優れたチーム環境にいれたからこそ、大きな力を発揮できたのは間違いなく事実です。ただ、より自分がたくましく成長するためには、外部で挑戦していくことが必要だと決断しました。
(この先、力をさらに伸ばせるベスト道として、広告クリエイティブの世界に進みます。とても面白い分野に飛び込めることになり、より自分の力を伸ばすために新たな道を切り開いて行く予定です。)
キッチハイクには、インターンから社員になるケースもあります。一方で、僕のように卒業していくケースもあります。いずれにせよ、一人一人のインターン生と向き合い、チャンスを与え、メンタリングを欠かさないこと。「自分の狂気に遠慮しない」を合言葉に、自分の燃える炎を見つけ、己の道へ進むことにコミットしてくれるカルチャーには、頭が上がりません。本当にありがとうございました。こんな自分を快く送り出してくれるチームには強い愛を感じます。本当に素敵なチームに出会えてよかった。
僕自身、これからも「食でつながる暮らしをつくる」一員であることは変わりません。1ユーザー・コミュニティの一員としてキッチハイクに関わっていきます。こうして関わり続けていける道があることも、優れたサービスである証拠だと思いますし、とても誇らしく、幸せに思います。
僕が心から尊敬し、大好きなキッチハイク。この先、チームがどんな「若い力」に出会い、つながり、化学反応を起こすのか。「若い力」は何を見つけ、どんな挑戦をしていくのか。
未来が楽しみで、なりません!
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