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既成概念にとらわれず新しいことができる。 替えのきかない存在になるのが大切
今の仕事を始めたきっかけ大学1年生のときに映画「ソーシャル・ネットワーク」を観てからインターネットの世界にのめりこみ、当時出身の佐賀県で募集していた起業家精神を養うプログラムに参加し、シリコンバレーに行きました。渡米中に東日本大震災が起き、帰国後は時々ボランティア活動をしてはいましたが、日々の暮らしの中で何かが欠損しているという感覚は拭えず、ネパールに旅立ち瞑想をしてみたことも。そうする中でさまざまな気づきがあり、精神的にも落ち着いた頃に出会ったのが東北開墾の高橋博之さんでした。高橋さんは私が目指す生き方を体現している人であり、「一緒に仕事をするなら上下関係ではなく、対等に。自分がこうや...
農村漁村が舞台のスタートアップ。好奇心旺盛の方お待ちしています。
東北開墾との関わり 東日本大震災後の2012年1月、岩手県大槌町へ教育関係の復興ボランティアに訪れたことがきっかけで、1年半職員として過ごしました。そこで出会ったのが高橋博之(現NPO東北開墾代表理事)。対話を重ねるなか、いつのまにか巻き込まれ、東北開墾の立ち上げに参画することになりました。震災前はシステム会社の営業職。NPOにも、東北にも、ベンチャーにも縁のない生活からの急展開でした。 創業から1年間、常勤職員は高橋、阿部の2名のみ。高橋の理念に賛同する、実業家、社会起業家、クリエイターなど各分野のプロフェッショナルと協働しながら、とにかく「今しなければいけないこと」をひたすら吸収して...
建築家・伊東豊雄さんからのメッセージ
東北食べる通信創刊イベントにも出席していただいた建築家の伊東豊雄さんから創刊号にいただいた寄稿です。本当に素晴らしい内容で、ぼくらはこのメッセージを心に刻んで活動しています。「共に生きる」-東北食べる通信の目指す社会-2013年6月25日 伊東豊雄 長渕剛が被災地で歌った「ひとつ」という歌が好きだ。 悲しみはどこからやってきて 悲しみはどこへ行くんだろう いくら考えてもわからないから 僕は悲しみを抱きしめようと決めた ひとつになって ずっといっしょに共に生きる ひとつになって 君と生きる 共に生きる 3.11の後、被災各地に数万戸も建てられた仮設住宅地を訪れて怒りがこみ上げてきた。これは...
養老孟司さんとの対談
東北食べる通信誌面で、解剖学者の養老孟司さんと、総理夫人の安倍昭恵さんの特別対談をかつてやりました。話は、養老孟司さんが数年前から提唱している平成の参勤交代論に及びました。東京の大企業の金持ち社長は、休みになるとみんな地方のゴルフ場にでかける。あれは、本能的に自然を求めている証拠。社長だけじゃなく、社員もみんなそうして有給を消化するように会社で決まりをつくってしまえばいい。しかも、鉄棒振り回して玉を飛ばすくらいだったら、桑で畑を耕せばいい。田舎は人がいないのが問題の根源だから、そうやって都市住民が一年のある一定期間、田舎で暮らすようになれば、都市住民の心は元気になり、田舎も救われ、日本は...
IoTの次はIoF 食べる通信から生まれたkakaxiがSXSWでも注目
毎年3月にアメリカのオースティンで開催される「サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)」に、東北食べる通信が産み落とした『kakaxi(http://kakaxi.jp/)』が参戦。現地でも大きな注目を集めています。http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/030800043/031500009/?ST=trnmobile&P=3kakaxiは、農場用のデバイスと消費者向けのスマホアプリがセットとなったサービスです。農場用のデバイスは、カメラや日照計、雨量計などに加えて3Gの通信機能も内蔵しており、タイムラプス(一定間隔での連続撮影)動画の撮...
東北開墾の注目度ランキングが2位に!
ウォンテッドリーに登録して10日あまり。NPO東北開墾が注目度ランキング2位(3769社中)につけました。NPO東北開墾の2016年度事業計画&採用説明会を3月26日(土)に開催します。採用については通年採用を予定しているので、今すぐでなくとも興味がある方、なんらかのかたちでコミットしてみたいという方はどなたでも参加できます。また、インターンとしての採用についてもご説明しますので、学生さんの参加も大歓迎です。大量消費文明社会が産み落とした経済社会が行き詰まる中、私たちは、誰にとっても身近な「食べる」ことを入り口に、新しい地平を開きたいと思っています。安心安全な食の確保はもとより、食を通じ...
宇多田ヒカルと宮沢賢治と食べる通信
宇多田ヒカルと宮沢賢治と食べる通信の関係について書きます。私の実家は、岩手県花巻市にあります。夜明け前に北上川沿いを散歩するのが日課です。北上川沿いにはところどころに小さな雑木林があります。暗闇の中、林の中からガサガサ何かが動く音がしたり、突然野鳥が飛び立ったりして、他の生物の存在に敏感になります。そんな中をひとりとぼとぼ歩いていると、普段使っていない部分の感覚が研ぎすまされ、自分が生き物であるという当たり前のことを自覚します。写真は、宮沢賢治詩碑から眼下に広がる田園地帯。自宅から徒歩5分のところにあります。もやが立ちこめているのが北上川で、その手前に「下ノ畑二居リマス」で有名な賢治自耕...
生きるを取り戻す「食べる通信」コミュニティ
完成された消費社会でリアリティに枯渇し、生きる実感を持てずに漂流する都市生活者に、「食べることは生きること」を伝えたくて、このメディアを2年半前に立ち上げました。かつて、私自身も11年間に渡り、東京、横浜で暮らしていましたが、リアリティに飢え、「生」を持て余していました。その欠乏感を埋めてくれたのが、東北の土と海を舞台に食べものを育てている人々の世界でした。私は、「食べることは生きること」を実感し、「生きる」スイッチをオンに切り替え、力強く生きることができるようになりました。東北から始まったこの食べる通信のモデルが現在、全国26地域に広がっています。今、生産者と消費者は大きな流通システム...
一次産業を情報産業に変革する「食べる通信」の挑戦
「おまえ、冷蔵庫行き決定か」。2011年秋、被災地の沿岸のある高校生たちの会話を聞いていたときに耳に入ってきた言葉でした。聞けば、冷蔵庫とは水産加工会社のことでした。どこにも行くところがないダメなやつが最後行くところ、それが水産業。震災で、ふるさとのために何かしたいという意識が子どもたちの中に芽生えた被災地ですらこうでした。まして、内陸の農業は言うに及ばずです。地方の中学校では、偏差値で輪切りにされ、下の方の生徒が農業高校、水産高校に進学します。そして、農業、水産業を学び、卒業時には大半が一次産業とは関係がない会社に就職していきます。なぜ、若者は一次産業を毛嫌いするのでしょうか。一般的に...
進撃の開墾、ついに4位に!
藁にもすがる思いでウォンテッドリーに登録して今日で10日目。3750位から始まり、ここ数日で70位→30位→8位→4位と日増しに注目度ランキングが上がり続け、メンバー一同、「おいっ、大丈夫か!?」みたいな雰囲気になっている東北開墾です。ベスト3入りも見えてきたところで、ちょっと気張って東北開墾のモットーのひとつである「どうにかするぞ!」スピリッツについてお話しさせていただければと思います。まずはこの文章をお読みください。一言で国を滅ぼす言葉は『どうにかなろう』の一言なり。幕府が滅亡したるはこの一言なり。これは徳川幕府の高級官僚、小栗上野介が残した言葉です。江戸末期、黒船の来襲や雄藩の決起...
あたらしい《くに》づくりのはじまり
東北開墾は、東京と東北各地を舞台にゲリラ戦を展開しているため、ふだん、みんなバラバラに活動しています。なので、たまにこうして花巻のアジトに集まり、合宿をしています。東京チームが定期的に花巻にくることから、逆参覲交代合宿と呼んでます。アジトは平屋の一軒家で、庭がこの通りあるので、青空会議もできます。現在、インターンやアルバイトも含め10人のメンバーで主に5つの事業をやっていますが、ぼくらはひとりの生産者と向き合い、突き抜けさせるミクロの活動が中心です。どこかの地域に現場を持ち、そこに張り付いて面を変革することはしていません。各地の点を変革しています。その点をつなぎ線にし、面にし、うねりにし...
東北開墾が注目度ランクングで8位に!
「世なおしは、食なおし。」の旗を掲げ、東北開墾を起業してから2年半。今回、事業拡大と新規事業立ち上げのため、広く天下に人材を求めようと、「ウォンテッドリー」という人材募集サイトに数日前に登録しました。そしたら、あれよあれよという間に注目度ランキングで8位まで駆け上がりました。3586社のごぼう抜きです。公開されているトップ30で、NPOはうちだけ、食関連事業もうちだけです。名だたるベンチャー企業の中に、われわれのような社員5人の弱小ベンチャーNPOが分け入ることができて、身が引き締まる思いです。応援していただいているみなさん、感謝です。口先ひとつで生きてきたぼくは事業計画が書けません。ビ...
東北開墾はノマド軍団です。
ぼくら、どこでも仕事します。花巻にアジト、いや事務所がありますが、息が詰まると、サンダル履いて庭に出て、日光浴しながらキーボード打ってます。それでも息が詰まると、車を走らせれば15分で、ご覧の通りのネイチャーオフィスがそこかしこにあります。眼下に広がる田んぼは田植え時期になると、浮島みたいになるんです。クーラーないけど、自然の風が吹きます。いいでしょ。虫除けスプレーは必須だけどね。ぼくは代表ですが、金勘定、実務、管理が苦手です。特にも、整理整頓が苦手です。3年前に事業を起こそうと東奔西走していたころ、「この男は思想を撒き散らしてるから誰かが整理整頓してやらないと」と言って、うちに飛び込ん...
職場は、海、山、畑です。
東北開墾で働く私たちの職場は、海、山、畑です。一応、花巻に一軒家の事務所はありますが、社員はみんなPCやスマホを持って、海、山、畑でも仕事をしています。東京チームもいるので、東京チームと東北チームがお互いに行ったり来たり、定期的に参覲交代しながら働いています。人間、頭と体のバランスが大事です。その均衡が崩れると、命の居心地が悪くなり、いい仕事ができません。コンクリートに囲まれた大都市の完成されたバーチャルな消費社会を、養老孟司さんは脳化社会と呼びました。そして、人間は頭でっかちになり、生きる実感や生きる力を喪失していると。休日になると、都会ではジョギングをしている人の姿が目立ちますが、あ...