藁にもすがる思いでウォンテッドリーに登録して今日で10日目。3750位から始まり、ここ数日で70位→30位→8位→4位と日増しに注目度ランキングが上がり続け、メンバー一同、「おいっ、大丈夫か!?」みたいな雰囲気になっている東北開墾です。ベスト3入りも見えてきたところで、ちょっと気張って東北開墾のモットーのひとつである「どうにかするぞ!」スピリッツについてお話しさせていただければと思います。
まずはこの文章をお読みください。
一言で国を滅ぼす言葉は『どうにかなろう』の一言なり。幕府が滅亡したるはこの一言なり。
これは徳川幕府の高級官僚、小栗上野介が残した言葉です。江戸末期、黒船の来襲や雄藩の決起などの難題に直面して立ち往生した幕府でしたが、中にいる幕臣たちの多くは「まぁ、どうにかなるでしょ」とまるで他人事で、260年続いた徳川幕藩体制も最後はあえなく終わりました。自分ごと化できなかったんですね。残念ながら、今の日本の観客民主主義に通じるものがあります。今、日本も多くの難題に直面していますが、多くの日本人は観客席から高みの見物をし、文句を言っているだけのお客様になってはいないでしょうか。「グランドに降りよう!」。ぼくがずっとこれを言い続けているのは、そういうわけです。自分の問題として引き受けないと、だれもやってくれません。
「どうにかするぞ」「どうにかしてよ」、だれもがどちらも選べます。みなさんはどちらを選びますか?本格的な縮小社会を迎え、自助・共助・公助が弱る中、「どうにかするぞ」の側に回る人間を増やしていかなければ、この国に未来はありません。東北開墾は「どうにかするぞ」という意識を持った人間しかいられないところです。そして、生産者や消費者に「グランドに降りて一緒にやろう!」と呼びかけて、当事者意識を持ったプレーヤーをどんどん増やしています。閑散としていた一次産業というゲームに、新しいプレーヤーの参入を促し、活性化していく。そういう扇動役を果たしています。その成果あって、ちょくちょくファインプレーやナイスプレーも増え、ゲームが盛り上がってきました。これからもっともっと盛り上げていきたいと思います。
まー、でも、ぼくはこの通り暑苦しいことばかり言ってるわけですが、メンバーみんなが暑苦しいわけではありません。ぼくを横目に淡々とクールに実務をこなしていく人間もいれば、戦略的に思考を巡らせる人間もいます。でもみんな、心の中では「どうにかするぞ」の種火を燃やしています。いい意味ですごくバランスがとれています。ぼくがこうなので体育会系だと思われがちですが、実態はその逆で、体育会系のノリに体質が合わない人間が多いです。斜に構えながらも、やるときはやる。そんな仲間たちです。