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【令和6年能登半島地震】「避難所の巡回診療」(活動レポート)

はじめに

震災から約3週間過ぎた1月20日に石川県輪島市門前町に入りました。
通常営業ではありませんが、町のドラッグストアやスーパーは再開され、飲料水やお惣菜、お弁当も購入できる状態でした。ただし、断水が続いており、生活には大きな影響が残されたままでした。

活動

医療活動時期としては亜急性期にあたります。どの時期であれ、ジャパンハートとしては1次医療の提供が主になります。緊急性がある場合には現地の医療機関に委ねざるをえません。そのような状況下で最大10カ所の避難所をまわり、被災者の診察と健康相談にのることが主な活動となりました。

各避難所を訪れてみると、たくさんの団体が活動されておりました。残念なことに各団体の横のつながりが薄く、毎日新しい団体が各避難所を訪れておりました。現状について同じ質問を繰り返えされ、被災者には大きな負担になったことと思います。
被災者との関係性にも影響がでるため、なるべく1つの避難所に1つの団体のみが介入できるよう市の会議でも働きかけ、結果として約10カ所の避難所をジャパンハートが担当することとなりました。

関係性が構築されることで、はじめは何も言われなかった方に、「血圧を測ってくれないか」とお願いされたことがありました。血圧を測っていると、他の方々も次々と血圧測定を希望されました。結果的にその場にいたほとんどの方の血圧を測りました。

緊急性はなく、血圧測定でどうこうするわけではありませんが、自宅でのいつもの血圧測定もできず、不安であったように思います。測定後には「あなたの方が血圧が高いね」などと会話に花を咲かせておりました。
何気ない血圧測定一つですが、何か安心感を届けられたのではないかと思いました。

最後に

今回の活動で特に大きなことができたわけではありませんでしたが、どんな形であれ、安心感を与えられた存在になれたのなら、これ以上言うことはありません。
可能な限りいつもの生活に戻られることを強く願っております。

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