皆さんこんにちは、戦略人事です。今回のテーマは"社内アンケート"。
私たち戦略人事が血と涙を流しながら作った社内アンケート、一体どんなプロセスを踏んで作ったのか、その作り方についてお話しします。
私たちの苦労とその効果を聞いてください。(そして褒めてください)
始まるよ〜。(拍手〜)
社内アンケートを作ろうと決めたその背景
なぜ社内アンケートを作ろうと思ったのか。
私たち戦略人事、血と涙の物語はここから始まります。
まず、私たちの会社では、Q(3ヶ月)ごとに1回 定量・定性の個人目標を決めています。この目標は、会社のビジョンや自分のビジョンに合わせて自ら設定するものです。最終的にQの終わりに自己評価をし、上司からの評価をもらいます。この目標の達成度合いが人事評価にも関わってくる重要なものです。
働くかっこいい大人を増やしたいからこそ 私たちは「働くかっこいい大人を増やす」というビジョンを掲げています。
私たち個人が働くかっこいい大人になるためにも、インビジョンでは自分のビジョンを持つことを大事にしています。
目標は自分のビジョンに近づくためのもの。「今の自分に必要なものは何か」「身に付けたい力は何か」かなり気合いを入れて目標設定しています。
そしてその目標を本気で達成してほしいからこそ、月に1回「その人が目標・ビジョンに向かえているのか」、また「(向かえていない場合)、その要因は何なのか」を社内で定期的に調査していくことにしました。
そういった意味では、オリジナルアンケートというより「サーベイ」と言った方が近いかもしれません。
オリジナル社内アンケートの作り方
言わずもがな、オリジナルのアンケートを作るって結構大変です。
アンケート(…というより社内サーベイ)を作る上での合言葉は、「モレなくダブりなく」。
私たちがどんな風に社内アンケートを作ったのか、そのレシピを公開しちゃいます。
①巷のサーベイやアンケートを調査し、キーワードを片っ端から出す
アンケートを集計した時に、ビジョンや目標に向かえていない要因を見える化したい私たち。
要因と言っても、目標に向かうためのエナジー(もしくはエナジーバンパイヤ)になるものって、その人が明確なビジョンを持っているかとか、体の疲れが取れているかとか、チームワークだとか色々ありそうですよね。
質問項目を考える前に、まずビジョンや目標に向かうための大カテゴリを知らなければいけません。
その大カテゴリを知るために、他社の従業員サーベイやエンゲージメントサーベイ、アンケート、またインターネットで「やる気 要素」「チーム力 要素」などと調べて、出てきたキーワードを片っ端からスプレッドシートに出しました。この作業が結構大変です。
②キーワードを同じ系統のカテゴリでまとめる
そして出てきたキーワードを、同じ系統のカテゴリに分けていきます。
大量のキーワードをどこかしらのカテゴリに分けるなんて無理なんじゃ?と思うかもしれませんが、これが面白いくらいにカテゴリ分けることができるんです。ここは個人的に楽しかった作業です。
スプレッドシートのキーワードを同じ系統の言葉同士で色分けしていくとやりやすいです。
③大カテゴリーを決定する
出てきたカテゴリーに名前をつけてみます。
そしてそのカテゴリーが本当にビジョンや目標に向かう上で必要なカテゴリーなのか吟味します。
ここでは、「(カテゴリー名)があったら/なかったら、ビジョンや目標に向かうことができる/できない」と言うことができればOKという見定め方をしました。
どんなカテゴリーができたのか、それはまた次回の戦略人事コラムVol.4でお伝えします。
④中カテゴリーを決定する
②のキーワードを元に、中カテゴリーを設定します。
ここでも合言葉は「モレなく、ダブりなく」
同じような意味の言葉はここでがっちゃんこ。そしてここでも③と同じような作業を繰り返します。
カテゴリー分けがここまで行ったら、”XMind”というソフトウェアを使って整理してみましょう。超スッキリします。
⑤質問項目を考える
ここでいよいよ質問項目を考えます。中カテゴリーまで決定すれば、ここは結構楽勝です。
質問の仕方に迷ったら、グーグル先生に意見を聞いたり、①で使ったサーベイの質問項目なんかを参考にします。
⑥グーグルフォームでカタチにする
最後はカタチにする仕事。有名どころではありますが、グーグルフォームでアンケート作成しました。
無料だし、結果もグラフで綺麗に見れるし、スプレッドシートに落とせるし、さすがグーグルさんです。
・・・と、こんな感じで血と涙と汗を流して、やっと社内アンケート完成しました。この達成感や否や。いやはや。ホロリ。
実際やってみた、その効果。
このアンケートを毎月月末に配布。
そして気になるその効果。
一言でいいましょう。めちゃくちゃ最高です。
個人個人の働くことや目標に対しての心の状態が超絶見える化。
「この人ちょっとヤバイな、何かしらアプローチが必要だ」とか「全体的にここの数値微妙だな、こういうとりくみやってみようか」とか。個人や組織の、何が目標達成のための壁なのか明確にわかります。
具体的にどんな質問項目を作り、インビジョンではどんな数値が出たのか。こちらも今後の戦略人事コラムシリーズで公開していきます。
とにもかくにも言えるのは、いやぁ、見える化って最高です。
今後は個人だけでなくチーム単位で結果を見れるようにしたり、個人の推移も見れるようにしていくつもりです。
これがパワーアップすれば商品化できたりして・・・なんてこっそりほくそ笑む人事心は内緒。笑
オリジナル社内アンケート、最高ですよ。
ある程度の手間はかかるけどお金はかからないし、自分の会社ならではの質問項目も設定できるし、効果も良いし。オリジナル社内アンケートかなり良い仕事します。
個人や組織の課題を見える化したい企業さんは、オリジナルで社内アンケート作ってみるのも手ですよ♪
オリジナルとまでは言わなくとも、サーベイやアンケートを利用してみるのはオススメです。
そんなわけで、戦略人事コラムVol.3「オリジナル社内アンケートの作り方とその効果」でした。終幕〜。(パチパチパチ)