(※本記事は代表石原の個人noteからの転載となります。2023年7月22日投稿)
Interasはこのたび、経営理念を刷新しました!
今回の刷新で主に変わった内容がこちら。
①ミッションのリニューアル
②フィロソフィーの策定
③バリューの引き継ぎ
④クレドの策定
会社を設立してこの2年の間に、より明確になった「人生を通して届けていきたい価値」を理念として掲げるべく、刷新を決断しました。
今回は、バリューの引き継ぎ・クレドの策定についてお話をしたいと思います。
▼旧ミッションをアップデートするに至った背景など、①②についてはこちらの記事を!
バリュー:優しく、強く、面白く。
まずは、過去のものから引き継いだバリューがこちら。
過去からそのまま引き継いだバリュー
バリュー:優しく、強く、面白く。
バリューとは、組織の共通の価値観・あるべき存在のこと。
僕たちの価値観の根底にあるのは“優しさ”と、価値を最大限に発揮するために必要な“強さ”です。
そして、ビジネスの観点において、僕たちよりも戦闘能力が強い会社は、悔しいですがマーケットに無数に存在します。そのなかで“強さ”だけで勝負しても企業として選ばれることはできません。だから、僕たちは「顧客、自分、組織が仕事をして“面白い”と感じられているか」も追求することで、インテラスの価値を最大化していきたいと思っています。
また、仕事は人生の“なか”にあり、多くの時間を費やすものだからこそ、面白く仕事をすることで、"健全に公私混同"していける組織を作っていきたいと思っています。それが、結果として、お客さまへの成果にも直結すると信じているから。
経営理念刷新にあたり、このバリューだけが唯一、過去から一言一句変わっていないものになります。「自分たちがどんな考えをもって会社を運営していくか」に対する自分の考えは、会社設立時からずっと変わりません。
…と綺麗事が続きましたが、
人間なので全部を完璧に体現できないときもあると思います。自分の琴線に触れ優しくなれないときもある。強くないのに、強がってしまうときもある。面白いと思ってやったことがスベるときもある。
だから、現時点で僕たち自身が”優しく、強く、面白く”あることが大事なのではなく、”優しく、強く、面白く”にあろうとすること、それに対して努力を惜しまないこと、成長し続けることが大事だと思っています。
9クレド:9つの行動指針
続いて、今回新たに策定したクレドです。クレドとは、Interasで称賛される行動を定めたものになります。
抽象度の高いバリューのままでは「優しくってどんな定義かピンとこない」「仕事にどう反映したらいいかわからない」となるので、クレド(行動指針)を策定しました。
バリューに対して逆算思考で、『優しく、強く、面白く』の3要素×『顧客、自分、組織』の3視点=9つの行動指針に落とし込んでいます。
自分は弱い人間なので、つい最初に自分のことを気にしたり、日頃接している組織やメンバーのことで頭がいっぱいになったりします。ただ、当たり前ですが、一番大事なのは顧客=お客様です。そこを履き違えずに、お客さま視点で考えることに最も多くの時間を割きたいので、“顧客”をクレドの一番上にもってきました。
また、自分自身のことで成果が残せていないのに、自立できていないのに、仲間のことを考えるのは、自分を棚に上げることにつながるので、次に”自分”、最後に”組織”をもってきています。
以下、9つのクレドを少し説明させてください。
◆優しく ー“優しさ”を体現する3つのクレドー
- 1.問いファースト
顧客の悩みを表層的ではなく、根本的に解消するためには、自ら仮説を立て、物事を考え、アプローチしていく姿勢が必要です。要するに、「相手の脳内をめちゃくちゃ考えて、国語にすること」ことです。そしてその脳内で、顧客が困っていることに対する仮説の解答をつくって、その問いに対してサービスとして答えること。
相談を受けた際には、お客さまが言葉にしている“事実以外”にも目を向けて、あらゆる可能性を絞り出す。この“問いファースト”であることが、顧客への優しさにつながると考えています。
- 2.自由と自律
自由と自律は、どちらか片方でも欠けると成り立ちません。サボり癖は誰しもにあると思っているのですが、自由を手に入れるには、その弱さに負けず、自走する力を持っていることが大前提。リモートで働くメンバーも多いからこそ、フレックスで働くからこそ、自律自走し、互いに優しくあり続けられる組織を作っていきたいです。
- 3.お陰様・お互い様
Interasで働くメンバーは、住んでいる場所も雇用形態もみんなバラバラだけれど、同じチームとして働くことを選んでくれた人たち。一人ひとりの強みを活かし、弱みは補い合い、チームで仕事をする価値を創造していきます。
自分も、人に約束しないとすぐにNetflixばっかり見ちゃうので、自戒も込めて。
最近は推しの子がおすすめ(自由と自律)
◆強く ー“強さ”を体現する3つのクレドー
- 4.結果へのコミット
僕たちがやるべき仕事は、正しさを伝えることではなく、物事を1センチでも前に進めて価値を創ること。
お客さまの大半は課題に対して、「なんとなく解決策はわかっているけどできていない」ことが多いです。その各々の理由にしっかり向き合った上で、ただ提案を言葉にするだけではなく、“結果を出すこと”"行動が変わること"にこだわりたい。
自分もサラリーマン時代にコンサルタントの方と話した時に、「言ってることはわかるけど、結局何から始めたらいいの?」と思う時がありました。理想論を語って終わりはせずに、成果に拘って推進していきたいと思っています。
- 5.疾風迅雷
インテラスのようなまだ小さな会社は、結果へのコミットに加えて、“圧倒的なスピード”が価値につながると思っています。
僕たちは、速さが時間を、アイデアを、価値を生むと信じているので、きちんと理由があるメンバーの“前言撤回”は肯定します。そして、結果へのコミットスピードによって、お客さまに喜ばれる価値を創出していきます。
- 6.『フィードフォワード』
組織として、同じ方向を向いて成長していくためには、相手の成長や未来を本気で考え、本音を伝え合うことが大切です。社内では2ヶ月に1回、360度フィードバックを行っており、僕も含めたメンバーみんなでお互いの兆し(Good)、伸びしろ(More)、感謝(Thanks)を伝え合っています。
相手に自分の考えをテキストで伝えることは勇気がいることです。でも、それを気にしたら、リモートが当たり前の自社では、本音でコミュニケーションを取ることがどんどんできなくなってしまう。だから、ちゃんと相手の未来のために、思ったことは伝えること。そして、その言葉に対して、愛を持って受け止められる組織にしたいという想いがあります。
自分は地頭がいいわけでも、画期的なビジネスモデルや多くのお金をもっているわけでもないので、スピードがちょっとでも遅くなったら会社は死ぬと思って、日々仕事をしています。
◆面白く ー“面白さ”を体現する3つのクレドー
- 7.ドラフト1位指名
ドラフト1位指名とは、クライアントの記憶に残り、選ばれる企業になること。
真剣に価値提供をしていくことは当たり前ですが、それらに加えて、たとえば「君は話していて面白いね! 」と人として面白がってもらえたり、「自分と境遇が似ていますね」と親近感をもってもらったり、どんなことでもいいから「Interasの◯◯が面白いから相談したい」「一緒にやりたい」と思ってもらいたい。
そこまでスキルがわからない領域がある時は、スキルよりも、その人と一緒に仕事をしたいか?で仕事を発注することがあり、結果それでうまくいったことが多いので、インテラスも仕事の質に加えて、この会社と関わりたいと思ってもらえるよう日々精進したいと思っています。
- 8.Fun&Interesting
まず、“Fun”は、遊び心を持ってどんな仕事も楽しむこと。
随分前に読んだ本で、「お金をいただく仕事は、自分がやりたくないこと、もしくはできないこと」だと書いてあったのがすごく印象に残っていて。
自分が目指したい姿に近づくためにも、やりたいことを仕事にするためにも、たとえば仕事が100あったら、どんなに頑張っても仕事を選んでも、やりたくないこと・苦手なことは30は入ってくる。だから、当然つまらないときもあるんだけれど、好きな人と一緒に進めたり、音楽をかけながら気分転換をしたり、勝手に自分でゲームみたいにルールを決めたりと、自分自身で目的・意図を付記して、遊び心を持って仕事をすることが必要だと思うんです。
そして“Interesting”は、学び自体を、新しいことを知ること自体を面白いと思うこと。
“リスキリング”という流れが広がっている昨今ですが、何事も「面白い」と思って学びつづけなければ、個人としても成長できないし、お客さまにも新しい価値は提供できなくなると本気で思っています。
つねにアップデートしつづけるために、一人ひとりが遊び心を持ちながら、学びに対して前向きに取り組むチームでありたい。
「面白きこともなき世をおもしろく」っていう正岡子規さんが言われた言葉が大好きなんですが、何事も楽しむ気持ちを持って実践していきます。
- 9.グランドライン
グランドラインとは、“偉大なる航路”のこと(某人気漫画に出てくる言葉なのですが、想像以上に知らない人が多くて衝撃を受けている今日この頃です)。
僕たちはまだ、グランドラインにもたどり着けていないと思っています。ただ、グランドラインを目指すにあたって、激流を楽しみながら、その過程でさまざまな仲間に出会いながら、組織として成長していく。
ときに予想していなかった事態も何度も起きると思います。ただ、その過程を一緒に楽しんでくれる仲間を見つけられるかどうかが、今後のInterasの成長ドライバーになると思っています。
海賊王にはなれませんが、メンバーひとりひとりが、”◯◯王”と言えるくらいに、胸を張れる強みを見つけて、それを発揮して働ける会社にしていきます。
ここからは“仲間”に浸透させていくフェーズ
新しい経営理念を決めた今からは、メンバーを巻き込みながら浸透させていくフェーズに入ります。
メンバーには会社の一員として、経営理念を自分ごと化して対外的に語れるようになってほしい。そのための第一歩として、社内では“経営理念浸透プロジェクト”が立ち上がりました。
たとえばソフト面では、カルチャーの言葉が入ったSlackのスタンプを作成してみたり、ワークショップを企画してみたり。ハード面では、経営理念に基づいたアクションを評価する人事制度の策定に着手しています。どうしたら社内全体に浸透できるのか、試行錯誤しているところです。
クレドにも掲げた“疾風迅雷”の言葉通り、一朝一夕ではないですが、この1年でみんなが同じ熱量を持って理念を語れる状態にしていきたいと思います。
成功への道を探す新たな航海へ
ここまで2記事にわたって、経営理念の刷新についてご報告させていただきました!
最近も理念の浸透方法についてメンバーと話し合っていたのですが、つい怖い表情で話していた私を見て、「たいぞーさん、真面目に語るのも大事だけれど、面白く楽しみながら進めましょうよ!」と声をかけてくれて。早速バリューを体現してくれているメンバーに心強さを感じました。
まだどこが正解で、成功につながる道なのかわからず、日々悩むことも多いですが、その過程すらも仲間と一緒に楽しみながら、個人としても、組織としても、成長していけたらと思います。
新たなバリュー、クレドを通じて日々できることを積み重ねていきます。想いが溢れ、つい長文になってしまいましたが、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
Interasでは新しい仲間を募集しています。まだまだ会社として伸びしろしかないフェーズですが、一緒にやってみたいとちょっとでも思ってくださった方は、ぜひFacebook、Twitterからお気軽に声をかけてください。いきなりSpir入れてもらっても大丈夫です!
また「現状の仕事にモヤモヤしている」「キャリアを再考したい」「壁打ちをしてほしい」「転職したいかも」という方へ。自分でもし良ければ、いつでもお話させて下さい。その際も上記にご連絡いただいて構いません!