ストーリー記事「よろかパーク」とその軌跡を掲載後、場所のデザインと向き合えた、社会実験「よろかパーク」で印象に残ったエピソードをお伝えしましたが、今回も、様々なチャレンジをした社会実験「よろかパーク」の中で、嬉しい出来事があったので紹介します。
よろかパーク初日。集会所の日常の使われ方を検証していたものの、肌寒い夕方になると来場者は少なめ。そんな時に、高校生の親子が来てくれました。
この高校生、私が8年前にこのエリアに関わり始めた頃に、オープン直後の交流拠点HAMACO:LIVINGで最初に常連になってくれた、かつての小学生です。
少し思い出話をすると、当時の私は、まちづくりの仕事で毎日拠点にいるよくわからないおじさん。そんな私との会話をおもしろがり、いろんな企画を一緒に楽しんだり、友達を誘って来てくれたりと、この家族が、私たちの活動初期を支えてくれました。
とは言え、彼女が中学に入学すると部活も忙しくなり、ほとんど顔を見ないうちに、高校3年生になっていました。成長に驚くとともに、わざわざ顔を出してくれて、嬉しいかぎり。大学受験を控えているとのことで、社会実験会場を自習室代わりに、しっかり2時間、勉強して帰って行きました。
合間に少し会話をしたところ、「近所に勉強できる場所がない」「市外の高校なので近所の友達と会うこともあまりない」とのこと。接点が少ない中高生の声はとても貴重です。
そして、大学受験が終わったら、まちでの取組みに「少し関わってみたいかも」と話してくれました。嬉しい再会が、新たなニーズ把握や、活かせる資源に気づく機会にもなりました。
築60年の集会所の利活用を考える場でのこの再会で、いろんな循環を感じます。
かつて無邪気に楽しんでくれた子どもたちが、その10年後に再会してまちに関わる未来を共につくるなんて、ワクワクしませんか?まちもこの仕事も、まだまだおもしろくなりそうです。