HACARUSでは、学生のエンジニアがインターンとして活躍しています。今回はこの3月にハカルスを卒業する学生さんに「体験記」としてハカルスでのインターンを振り返っていただきました。
まずは自己紹介から
京都大学医学部6回生の片井悠太です。医師国家試験に合格していれば、4月からは医師として働く予定です。学生時代の研究としては(といっても、まだまとめられてないので、詳しい内容については伏せますが)、小児の白血病について次世代シークエンスを用いた解析をしています。社会的に意義のある研究テーマですし、生物学的にも興味が次々と湧いてきて、研究していてとても楽しいです。
中学から現在まで、クロスカントリースキーを競技として行っています。雪上のマラソンといわれ、とても苦しい競技ですが、同時にやりがいもある競技です。その関係か、持久系のスポーツが好きで、トレイルランニングやマラソンを趣味としてやっています。先日京都マラソンにもでました!今後はサブ3を目指して、より切り詰めてやっていきたいなーと考えています。
ハカルスに入ったきっかけは?
3年前の4月に独学でPythonを勉強し始め、同時にデータサイエンスの勉強も始めました。初めの頃は、独学でも学習成果がかなり得られていたのですが、しばらくすると成長も頭打ちになってきたので、新たにプログラミングやデータサイエンスを学ぶ場所が欲しいと思うようになりました。
そこで、データサイエンティストのインターンを探していたところ、偶然ハカルスのサイトを見つけ、応募するに至りました。東京の企業がほとんどだったので、京都でインターンができる、という点が一番大きかったですね。
AIスタートアップでの業務はどんなもの?
医療系のプロジェクトを多く担当しました。一番長く関わったのは、とある大学研究室との共同研究プロジェクトで、細胞小器官の集積の程度を定量するような指標を作成し、実験間で比較する、ということをしていました。学術論文を参考にしながら、メンターの方々と定量方法を考え、それを実際に動かして、結果が出た時は嬉しかったです。他にも製薬会社様とのプロジェクトや医療系以外では倉庫管理向けのAIの構築案件にも関わりました。
コロナ禍での働き方は?
コロナ禍中、仕事はすべてオンラインで進めていました。
基本的に、勤務開始時にその日の作業方針を確認し、終了時に進捗を報告する形です。私が疑問を感じたり、困ったことがあったら、いつでもslack等で社員の皆さんが対応してくださったので、オンラインである障壁は余り感じませんでした。また、病院実習などで勤務に入れないときもフレキシブルに対応してくださったので、本当に助かりました。
初めの一年間は社員の皆さんや他のインターン生のレベルに圧倒されていました。当時メンターだった社員さんや、インターンの先輩と一緒に仕事させていただいた時期があったのですが、知識やアウトプットのレベルが、自分に比べてはるかに高く、衝撃を受けました。それと同時に、自分も頑張って勉強して少しでも追いつけるようにしようとも思いました。今、自分が近づけているかどうかは分かりませんが、とても貴重な経験だったと思います。
将来に向けて
将来臨床だけでなく、研究にも従事したいと考えていますので、共同研究のプロジェクトで得られた知識や研究に対する考え方は将来必ず役に立つと思っています。
また、次世代シークエンスのデータを扱う際に、ハカルスで学んだ、深層学習やスパースモデリングの技術を研究に応用できる可能性があるとおもっています。特に、スパースモデリングに関しては、マルチオミックス解析などで膨大な数の特徴量から生物学的に意義のある特徴を選び出す際に応用可能なのでは?などと考えています。白血病などの小児がんの分野においては、症例数が少ないことも多いので、ハカルスで学んだ技術を活かせればとてもうれしいと思っています。
未来の後輩へ
ハカルスでのインターンは、レベルが高く、かつ、フラットな環境の中で、自分自身を成長させることのできる素晴らしい経験でした。是非、飛び込んできてください!!