HACARUSで人事をしている菊本です。ここ一年半で、HACARUSは特に組織拡大を加速させて進めてきました。最近では大企業出身の方が入社されることも珍しくなくなってきました。
今日はHACARUSに在籍する大企業出身のメンバー3名をピックアップし、実際に大企業からスタートアップへ転職して感じたギャップや、スタートアップが向いている人はこんな人!など実際に自身の転職を通して感じていることを話していただきます。
HACARUSでどんなエンジニアが働いているのかをご理解いただけるだけでなく、今後のキャリアを考えるに当たって、スタートアップやベンチャー企業を転職先の選択肢として考えられている方にとってもご参考いただける内容になっていると思います!
ではメンバーのご紹介です。
まずシステムインテグレーションチームの白石さん。
白石さん : 前職では、ネットワーク機器をメインとした組み込み機器の開発を担当しておりました。HACARUSでは、昨年まではNEDOプロジェクトにおける新エッジAIの開発を、今年からはAI導入のために必要な環境構築を担当しています。
続いてはデータサイエンティスト2名をご紹介します。まずは大介さん。
大介さん : 初めまして。データサイエンスチームの高橋大介と申します。前職では、大手鉄鋼メーカーで新規設備導入や、データサイエンスを用いたプロセス改善などを担当しておりました。HACARUSでは、主に産業向けに画像解析や異常検知などのプロジェクトに関わっています。趣味は登山とサイクリングと旅行です。
そして岩尾さん。
岩尾さん : 同じくデータサイエンスチームの岩尾快彦と申します。前職では、分析機器メーカーで機器の制御やデータを解析するソフトウェアの開発を担当しておりました。HACARUSでは、主にMRIなどの医療用画像を用いた機械学習のプロジェクトを担当しています。
皆さんの共通点といえば、いわゆる大企業からHACARUSに転職されてきたことですが・・・今日はその辺りをテーマにいろいろとお話をお聞きしたいと思います。
みなさんは転職活動を始めた時点で、スタートアップも選択肢の中に入れられていたんですか?
白石さん : 最初から選択肢として考えていました。前職にて、規模の大きさから出てくる、所謂大企業病的な問題に直面し、お客様にご迷惑を掛けてしまった経験から、スタートアップも選択肢として考慮していました。また、スタートアップに対する将来的な不安はあれど、最悪会社がなくなったところで死ぬわけでもなし、という気持ちもありました。
「会社がなくなったところで死ぬわけでもなし」・・・。潔さがカッコいいですね。変化の早い今の世の中で、大企業だから・有名企業だから安心、なんてことはもう無いわけですしね。大介さんはどうですか?
大介さん : 初めは全く候補に入っておりませんでした。前職ではエンジニアと言いながらも、技術的な部分は発注先のメーカ任せで、どちらかと言うと調整・折衝業務などがメインとなり、自分で手を動かす必要がある仕事はあまりありませんでした。もっと自分で開発ができる仕事がしたいと思い転職を決意し、転職活動の中で関西系の大手メーカなど何社か受けました。しかし、実際の業務を聞いてみると、少なくはなれどやはりメインは調整・折衝業務であるように感じたため辞退しました。そんな時にHACARUSの求人をたまたま見つけ、面接を通して話を聞いてみたら面白そうだと思ったので入社を決意しました。
岩尾さん : 私も転職活動を始めた時点ではスタートアップをあまり候補としては考えていませんでした。ただ、そもそも前職において転職を決意した理由の1つとして、社会の変化に対し社内の変化が非常に遅いことに危機感を感じたからというのがありました。世の中が目まぐるしく変化している一方で、顧客に価値を届けるための外向きな仕事よりも、社内での調整などの内向きな仕事に多くの時間がかけられていました。そのような状況に対し、変わらないといけないと言う人は、経営トップも含め社内にはもちろんいたのですが、会社の規模がある程度大きくなると、実際に変わるのは非常に難しく、なかなか社内の改革が進まないという状況でした。そのような中でスタートアップのスピード感に惹かれ始め、HACARUSでの面接を通してその思いがより強くなり、ここで働いてみたいと思うようになりました。
なるほど。お2人の場合は、転職先を決める際の軸が「自分がやりたい仕事ができるか」「働く環境」というところにあり、それをベースに転職活動をする中でHACARUSに出会ったというかんじなのですね。
とはいえ、有名企業を飛び出して、まだまだこれからのスタートアップにチャレンジするって、大きな決断だったと思います。
大企業を飛び出してでもチャレンジしてみようと思えたスタートアップの魅力って何ですか?
大介さん : 正直、入社する前はスタートアップ特有の魅力があるかどうかはよく分かりませんでした。もっと自分で手を動かせれたらそれでいいと言う思いで転職したので、その一点が満たされる限り、私にとっては魅力的です。入ってから気づいた魅力は、スピードの速さです。
岩尾さん : 私も同じでやはりスピード感が一番の魅力と感じています。新しいビジネスを立ち上げようとした場合、前職のようなある程度大きな会社では企画から実際にビジネスがスタートするまでに少なくとも数年はかかってしまいます。しかし、スタートアップにはそんな悠長なことを言っている時間はなく、5倍のスピードでやらないといけないとよく言われますが、実際にHACARUSでも半年かけずに新しいビジネスがスタートしています。
そうですね。「5倍のスピードで」というのは日頃から経営陣がよく言っていることですし、実際メンバーそれぞれが意識していることですよね。岩尾さんにも、今年の3月からスタートした医療向けAI教育事業のプログラムをリードしてもらってますよね。おそらく初めてのご経験も多い中で、チームをリードされていてさすがです。
岩尾さん : あと、いろいろな仕事にチャレンジできるところも大きな魅力ですね。スタートアップには十分人がいるわけではないので、それぞれが自分の専門以外の仕事もする必要があります。私もデータサイエンティストという肩書きですが、ずっと社内でパソコン相手に仕事をしている訳でなく、外に出てお客様と話をさせていただく機会も多いですし、いろいろな仕事をさせてもらっています。そういういろいろな経験を積めるのもスタートアップの魅力だと感じています。
やったことが無い仕事にチャレンジ出来る機会も多いですね。やったことが無いので大変は大変ですけれど、スキルは掛け合わせだとも思うので、その辺りに前向きに取り組める方にとってはスタートアップは合っていると思います。
転職活動の早い段階でスタートアップも視野にいれていた、白石さんは実際に入社されてどう感じられていますか?
白石さん : 有りがちな理由ですが、調整ごとに気を遣う時間が短く、業務に対してこちらの融通が効かせられる( 勿論責任をもって )ところが魅力と感じています。先ほどお話しした通り、何事にも時間がかかる、現場の状況が上に伝わり難い等など、組織の規模が大きいこそ起きる課題を経験してきた身として、この点は大きいと思います。
またみなさんも仰られている通り、スピード、特に切り替えの速さですね。これは売れないだろう、と見切ったらすぐに切り替えられるところが、前職と大きくギャップとして感じています。
やはり組織が大きくなればなるほど、「調整」に使う時間が長くなってしまいますね。スタートアップはスピードが要であることを皆さん入社後に身をもって感じられているようですね。
では実施に大企業からスタートアップに転職して感じた一番大きな違い・ギャップは何ですか?
大介さん : HACARUSでは上司・部下関係なく、さん付けで呼ぶ文化があります。前職では、部下・後輩に関しては呼び捨て、上司・先輩に対してはさん付けでした。また、メールでは上下関係なく様付けでした。
私も入社して間も無い頃、同じことを思いました。みんな基本的に敬語ですしね。あと、名前はファーストネームで呼ぶことも多いですよね。この辺りはHACARUS雰囲気を作っている代表的なカルチャーと言えそうですね。岩尾さんはどうですか?
岩尾さん : 大きな違いと感じているのは一緒に働くメンバーのポテンシャルの高さでしょうか。前職では、立場的に後輩などに教えることの方が多かったのですが、今は一緒に働くメンバーがみんなできる人なので、ついていくのに必死という感じです。
人事としてとってもうれしいご回答です。でも本当に、そうですね。高い技術力はHACARUSの大きな強みです。ここまではスタートアップのいいところをお話いただきましたが、一方で大企業にも当然良いところがありますよね。
正直、大企業のこんなところがよかったなぁ〜って思うことってありますか?あるとしたらどんなところですか?
白石さん : 業務で関われる人が多いという点は、スタートアップに勝るのではないかと考えています。新卒であれば多くの同期ができる点や、関わる部署が多ければその分視野も広まったりと、単純に多くの人と接する機会が多いという点は強いと思います。
大介さん : 「同期」や「後輩」という存在は大きいと僕も感じています。彼らとは仕事上での悩みからプライベートまでかなり仲良くしていたので、その別れが一番残念でした。本筋から離れますが、いないなら呼び寄せようということで前職の同期にHACARUSを受けてもらい、よかったことに次の5月からHACARUSに入社することになりました。
確かに新卒のときの「同期」の存在って特別ですもんね。HACARUSの場合は今のところほぼ中途での採用なのと、一般的な組織における「後輩」っていう概念もHACARUSには無いですよね。大介さんにご紹介いただいた、Mさんご入社楽しみですね。HACARUSではリファラル 採用も積極的に行ってるので大変ありがたいです。
実際にスタートアップに入社してみて思ってよりこうだったとか、想像していたのと違っていたこととかってありますか?
白石さん : HACARUSに入って、英語を話す機会が増えて実感したのが、皆さん普通に英語話せるんですよね。前職は英会話を奨励していたものの、実際に使う機会を得られる人は少なかったため、色々とギャップを感じています。
大介さん : 確かにそうですね。外国籍の社員の数が全体の3/1なので、日常的に英語を使う機会が多いですよね。多いからこそ英語のスキルアップのモチベーションも上がりますし、実際身に付くのも早いと思います。
大介さん : あと、スタートアップと言うと学生サークルの延長線のようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、弊社は(語弊があるかもしれませんが)大人のしっかりした組織だなと思いました。ただ、これは面接を通して感じ取れたので、想像と違ったと言う訳ではないです。入社前とそこまでイメージは変わらないです。
CTOの染田さんは自分でおっさんベンチャーって言ったりしてますよね。笑実際、経営陣は元々大企業やグローバルでのビジネス経験がかなり豊富だったり、その辺が大介さんの仰る「大人のしっかりした組織」に結びついているところがあると思います。
岩尾さん : 思っていた以上にみんな仲が良いところでしょうか。働いていると多かれ少なかれ愚痴もでてくると思いますし、気が合う人とそうでない人も当然でてくるかと思いますが、そういうのが今のところほとんど無いですね。
これからスタートアップへの転職を検討されている方に向けて・・・こういう人に向いている / こういう人には向いていない とかありますか?
白石さん、どうぞ!
白石さん : ”会社が潰れても死ぬわけじゃないし”のスタンスを持っていたり、”俺がこの会社を活かす!”ぐらいの責任と自由を求める方は、是非。
大介さん : 人生なんでも一回は経験してみろと私は思っているので、少しでも興味があれば飛び込んで見ればいいと思います。向いていない人は、強いて言えば、自分の責任範囲でしか動く気がない人は向いていないように感じてます。
岩尾さん : 自分で考えて動くのが好きな人はスタートアップに向いていると思います。ただ、自分で考えるのが好きでも自分の好きな仕事しかしたくない人に向いていないと思います。スタートアップで働くには、いろいろな仕事や変化を受け入れる寛容さも必要になると思います。
ありがとうございました。HACARUSに限らず、スタートアップへの転職を検討されている方にとって、実体験として今回 3人が語ってくださったことが少しでも参考になれば幸いです。