1月21日に、ハカルスはデータミックス社と連携し、独自のデータサイエンティスト人材育成プログラムを共同開発したことを発表しました。
日経新聞様やITメディア様をはじめ、数多くのメディアに取り上げていただきました。本当にありがとうございます。
今回は、私たちがこのような取り組みを始めた背景を改めて説明させていただきたいと思います。
誰もが知っているIT業界の人不足
「IT人材が不足している」「エンジニアの採用ができない」
こんな声は、IT業界にいれば、最近ではIT業界以外の企業でもよく聞く話だと思います。
ITエンジニアに関しては、すでに不足しており、2016年に経済産業省が出しているデータによると、
- 2019年をピークにIT産業の就業人口が減少傾向に入る(今年!)
- 2020年で36.9万人の人不足
- 2030年で78.9万人の人不足
このような状況が見込まれていると言われています。
なんと今年が就業人口でいえばピークの年と言われているんですね。世の中にプログラミングスクールなどが出現するのも納得です。
AI・データサイエンスの業界はどうなっている?
AIの業界に限った話をすれば、さらにひどい現状であることはご想像の通りです。
2017年の時点で、世界中で100万人欲しているところ、30万人しかいないと言われていました。
2012年頃は、データサイエンティストという言葉が転職市場で出現し始めた頃と記憶していますが、その頃はデータサイエンティストというと3パターンの人材が想起されました。
- マーケティング系職種出身で、大量のデータを読み取る力を持つ人。アナリストタイプの人。
- ITエンジニア系出身で、コンピューターサイエンスに長けており、PythonやRを使いながら数値分析を行うことができる人。
- 統計解析、数学等の専門知識を有する学 者系タイプの人。
現在の市場では、「2」に当たる人が圧倒的に足りていないと思います。それはなぜでしょうか。
需要が高いのは当たり前。供給量が少なすぎる。
もちろん世の中たくさんの企業がIT領域の人材、AI系の人材を求め始めています。もともとエンジニアやデータサイエンティストなんて抱えることがなかったような事業会社も、どんどん内製化を進め始めたことにより、転職市場は激化を進めてきました。
もちろん需要が高いのは当たり前ですが、毎年このようなデータサイエンティストになる素養を持った学術分野を祖業する学生は、日本に何名ほどいるのでしょうか。
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答えは、約3,400名。この数字は、減ってきているとも言われています。
こんな現状だからこそ、データサイエンティストの育成に本気で取り組みたい
データサイエンティストになる素養を持った人はいます。しかし、学ぶにはもちろんお金がかかりますし、何から学ぶべきなのか、有効な方法を知るのも難しいと思っています。
ハカルスは、スーパースモデリングという活用している企業がそこまで多くない技術を用いていることもあり、仲間を見つけるのは大変難しいです。
そこで現在取り組んでいるのは、
- 積極的な海外からの人材採用
- 国内でのデータサイエンティストの育成
の2点です。
今回、私たちは、データサイエンティストの人材育成の大きな実績を持つデータミックスさんと連携し、データミックスの提供するプログラムと、ハカルス社内で行うプログラムを掛け合わせ、座学と実践のバランスのよいプログラムの開発に取り組むことにしました。
1月19日より、早速第1期生がこのプログラムの受講を開始しました。
これはまだ出発点です。今後より幅広い人材の育成にも取り組めるよう、1期生の受講プログラムを元にさらなるブラッシュアップを進めていきたいと思います。
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※参考記事
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