なにをやっているのか
CA ORGANIC 苦楽園店
苦楽園店 外観
現在、兵庫県の芦屋・苦楽園・六甲・岡本・ECにて「GLOSA ORGANIC (グローサ オーガニック)」という店舗を運営しています。
そこでは、有機野菜や果物、伝統製法や手作りといった化学調味料/合成保存料不使用の食材・パン・お菓子・調味料などを販売しており、取り扱いアイテムは約800種類あり、そのほとんどが作り手から直接届きます。
その作り手のほとんどは地方にあり、過疎化が進む日本の中で、僕たちが有機食材の価値を伝え、流通量を増やすことや、地方の農業者やNPO法人との商品開発を行いその流通を担うことで地方の経済を活性化させたいと思っています。そんな想いから「食で、地方を元気にする」というビジョンを掲げています。
最近ではそうした想いから、農村地の耕作放棄地を活用しての野菜作りや耕作放棄地にならない為のお米の活用による焼き菓子開発、廃校した小学校を活用しての商品開発やその商品の販売を行い、丹波篠山での農場の運営やそこを活用してのお客様や働くメンバーが農業体験できる場作りも行なっています。
GAの創業は今から約15年前。 学生時代に車1台で有機野菜の移動販売を始めたのがきっかけです。当時はまだ有機野菜の認知度は低く、価値を感じていただけない瞬間もありましたが、それから時が経ち、徐々にオーガニックの良さや認知度が上がってきたと感じます。
今後も店舗・EC・フランチャイズ店舗・海外への輸出などを通じて流通量の拡大を図っていき、より多くの方へこだわりの食材を届けることで「食で、地方を元気にする」というビジョンを実現したいと考えています。
なぜやるのか
廃校になった福原の母校
地方で野菜の生産を開始
「生まれ育った故郷が、本当になくなってしまうかもしれない。ーーー」
高齢化、人口減少、過疎化・・・地方が抱える問題、だれしも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。兵庫県宍粟(しそう)市で生まれ育ったGAの代表・福原は、自分の母校が廃校になると知ったとき「リアルに自分の故郷がなくなるかもしれない」という強い危機感を感じました。それが、GAの原点につながっています。
--------
有機農法の価値を伝え、お客様へ届けることで、生産者の方々の生活を豊かにしたい
--------
有機食材を生産する時には、通常とくらべて非常に手間がかかります。
即効性のある農薬や化学肥料を使わない分、病気にかかるリスクが増えたり、人の手によるお世話など、多くの介在が必要となります。手間ひまかけて、丁寧に育てる必要があるということです。
その分、人件費がかかるので、食材の価格は上がります。その価値を知らない人からすると「なぜ高いの?」となり、選ばれない商品となってしまいます。残念ながら、このデメリットにより「本当は有機農法を実践したいけど、生活が成り立たないから実施していない」生産者さんが多くいらっしゃいます。
そこで私たちGAは、人々に無農薬や有機農法で育てられた食材の価値を伝え、販売し、その報酬を生産者さんへ還元することで、その方々の生活を守ることも、使命のひとつであると考えています。
--------
有機農法でつくられた食材を選ぶことが、農地の環境保全につながる
--------
食材を生産する農法が、実は自然環境を左右すること、ご存知でしょうか。
私たちGAは、有機農法で生産された食材をおすすめしています。有機農法は、元ある自然になるべく近い形で栽培を行う農法をいいます。そのため、地中の微生物を減らすなど自然の生態系を崩すリスクが少なく、生物の多様性や周辺の自然環境を維持することが期待できるのです。
また、有機農法を続けると、地中の炭素量が増え、それが二酸化炭素の吸収源となってくれます。いまや世界中で「二酸化炭素を削減しよう」と言われていますが、実は農業が大きな鍵であり、有機農法が注目されています。
「有機農法を実践したら、ホタルが帰ってきた」
こういう農家さんの声もちらほら聞かれるほど。生産地周辺の環境は、農法に大きく左右されるんですね。
私たちGAは、生産地の自然を守るためにも、多くの方に有機農法でつくられた食材を届けたい、と考えています。
どうやっているのか
新ブランド名「GLOSA ORGANIC」
GAが大切にしている5つの言葉
-----
地方での生産活動をスタート。地方の経済を循環させ、その地域で暮らす人々の生活を豊かにしたい
-----
先にお話した、GAの代表・福原の母校ですが、廃校になった現在、実はその一室でGAの味噌を作っているんです!このお味噌は、GLOSA ORGANICの人気商品のひとつである「西さんのお味噌」。長年のお付き合いと信頼関係からそのお味噌のレシピを特別に譲り受け、GLOSAのお味噌として製造販売をしています。その地域でできあがるお米を買い取り、地域のお母さん方に仕込みを手伝ってもらい、有機大豆と天然塩のみで半年以上醸造し、出来上がったものは全て買い取っています。
また、同じ宍粟市や丹波篠山市の使われていなかった土地を利用し、農作物の生産もはじめています。こちらも収穫しGLOSA ORGANIC店頭での販売やポテトチップス・芋けんぴなどオリジナル商品に加工して販売しています。
こういった活動を強化していき、次のステップとして、地方で雇用を生みたいと考えています。仕事を生み出し、働く人や行き来する人、住む人が増やしたい。都心に店舗を持ち、お客様のニーズを捉えているからこそできる活動だと思っています。まだまだ道半ばですが、100億の売上げを作り東京ドーム160個分の農地を有機農場に変え、地方での1600名の雇用を生み出したいと思っています。