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「人の体験」ができる地域を目指して。ガイアックス・小島俊が語る「これからの地域活性化に必要なもの」

「この体験が、旅になる。」誰かの当たり前は、他の誰かにとっての特別。そんな視点に立って、ユニークな旅を提供している体験予約サイトが「TABICA」です。そのTABICAの長期インターンの実態に迫るべく、OBの方々にインタビューしています。

今回登場していただくのは、TABICAを運営する株式会社ガイアックスで法人営業兼Webマーケティングコンサルタントとして勤務する小島俊さんです。

ベトナム現地での交流がTABICAインターンのきっかけに

―現在の小島さんのお仕事内容を教えていただけますか?

小島:2018年4月にガイアックスに入社し、現在は企業のWebサイトのマーケティングコンサルティング兼法人営業を行っています。これまでWebマーケティングやサイトの運営には関わっていなかったのでわからないことも多く、日々勉強しながら働いています。

―Webマーケティングと営業両方となると大変そうですね。実際、どちらのお仕事が多いのですか?

小島:今のところ、マーケティングと営業でちょうど半々ですね。

―学生時代にTABICAのインターンに参加されたきっかけを教えていただけますか?

小島:はい。就活を始めた頃、自分が何をしたいのかわからない時期があって思い切って1年休学しました。その間ベトナムに行って、何かインターンシップを始めようと考えました。最初は日本の大手旅行代理店のインターンとして、カウンターで旅行商品を販売していたのです。でも、どうしても販売する旅行が観光旅行ばかりになってしまうのが残念だったんです。。

僕自身は、言語の違いによってコミュニケーションが取れなくても、ベトナムのローカルな生活を楽しんでいたので、現地に来る旅行者の方々にも観光地だけではなく、地域の人に案内してもらえたり、触れ合えたりする「人の体験」を紹介したいと思うようになりました。

そんな気持ちでもやもやしているところにTABICAのインターンシップを見つけて興味を持ちました。

―それは印象に残りますね。実際インターンシップを始めてから、どんな業務を担当していましたか?

小島:TABICAが立ち上がったのが2015年の6月で、僕は立ち上げから4ヶ月後の10月に入社しました。その頃のTABICAのユーザーはまだ100人にも満たなかったのではないでしょうか。

最初に命じられたのが、ホスト開拓営業という仕事です。農家の方々に連絡してアポを取り、僕自身もまだ営業のことをよくわかっていないのに直接会いに行って、サービス内容を説明して、「一緒に始めて行こう」というところからスタートしました。

―インターンシップ時代から営業をしていたのですね。そのときの体験で印象に残っていることを教えていただけますか?

小島:これはTABICA全体に言えることですけど、誰もやったことがない、対策もわからない、教えてもらえないホスト開拓営業はとても刺激的でしたね。最初は少数精鋭で高いレベルのパフォーマンスも求められていました。

それからしばらくして、状況が変わってからのこともよく覚えています。最初ホスト開拓営業は僕一人でやっていたのですが、途中からインターン生が増えてきて営業部隊みたいなものもできて組織の規模拡大の時期でした。そうなると営業も人海戦術になってきて、みんなでアポを取っていました。

それまでずっと個人プレイの営業だったのに、いきなりマネジメントをしないといけなくなって、まとめることの大変さを痛感しましたね。

―すごく大変な時期だったのですね。このときは週1回、ハードな全体会議もあったと伺っていますが…。

小島:その全体会議というのが、マーケティングや営業などの部署全員で1週間分の報告をして、次の1週間の方向性を決めていくというもので。1週間でアウトプット出さないといけないので、ものすごいスピード感があり、大変だった反面すごくよかったなと思いました。方針や戦略がどんどん変わっていって、大変だったけど刺激的でしたね。

シェアリングシティ・佐賀県多久市への派遣時代は地域活性化に尽力

―そういった体験を経て、2017年6月からは佐賀県多久市の地域おこし企業人になられたそうですね。これはどういったお仕事だったのですか?

小島:地方ではシェアリングエコノミーを使って、地域活性化する自治体が増えています。それらの自治体とコラボすることで、TABICAというサービスを全国的に広めていきたいという考えで始まりました。

地方創生チームといっても最初は僕一人だったのです。シェアリングエコノミーで街に経済効果と活性化を生み出す「シェアリングシティ(※)」という取り組みがあるのですが、佐賀県多久市と長崎県島原市が、このシェアリングシティの認定都市に手を挙げてくれました。そこから、具体的にそれぞれの自治体とTABICAが一緒に何をやっていくべきかを市役所の皆さんと一緒に考えたました。

現地にも何度も足を運び、2017年6月からは佐賀県多久市の市役所に派遣されて働いていました。商工観光課にも派遣されて、そこの職員として2018年3月まで勤務しました。

そこでは地域を盛り上げる施策をひたすら考えていました。

佐賀県多久市はいわゆる過疎地なのですが、体験を楽しめる地域になれば、観光名所がなくても観光地になれる。人に会いに行くことを目的とした旅行ができる地域を目指していました。さらに、熊本県や長崎県など九州の他の自治体も盛り上げるプロジェクトに取り組みました。。

―そうして今があるのですね。他にもインターンシップ経験があるとのことでしたが、他社との違いを教えていただけますか?

小島:TABICAって実は決まった業務がなかったのです。なので自分で何をどうするか決めてから仕事に取り掛かる必要がありました。その頃はメンバーが少なくて、人に教えてもらえませんでしたしね。何かを始めるとき「ふたを開ける」って表現をよく使ったものです。で、そこから検証していく。自分で決められるってTABICAでしか出来なかった経験だったかもと思いますよ。でも、逆に自由の難しさも知りました。自分を律することができないと続けられないし、自分でガシガシ進めていかないと前に進めないことを学びました。


高いパフォーマンスを発揮できるインターンはTABICAならではのもの

―これだけ刺激を感じるインターンシップもなかなかないのかもしれませんね。それではこれから小島さんが目指す目標を教えていただけますか?

小島:佐賀県に出向していたとき、地域を盛り上げようと頑張る地域おこし協力隊の人とか、純粋な熱意を持った人にたくさん出会いました。でも、熱意はあってもマーケティング知識の不足だったり、いい形でふるさとの魅力を発信できていなかったりすることが課題であると感じました。

そのときに、地域で活躍できる人間になるためには、Webサイト制作だったり、マーケティングだったりの知識が必要だと気付いたのです。それで今の部署に希望して入りました。将来的にはWebのマーケティングなどの経験・知識を蓄え、プロになってから地域に戻りたいです。そのときには地方創生をドライブできる人材になりたいと考えています。

―素晴らしい目標ですね。それではインターンシップ経験で今一番役立ってることを教えていただけますか?

小島:TABICAが立ち上がったばかりの頃は、とにかく自分が動いてひとつのプロジェクトを完了させないと、アウトプットが何もないまま終わってしまう。ひとつの仕事をやりきる責任の大きさを学びましたね。

自分でも定型業務以外のことを見直したり、営業やマーケティング戦略を見直したりして、責任感を持って仕事をやりきるのが本当に大切でした。

―ありがとうございます。最後にTABICAのインターン生にメッセージをお願いできますか?

小島:TABICAのフェーズが進んで、昔みたいにカオスではなくなった一方、少数精鋭のチーム構成になってきていて、ひとり一人に求められるパフォーマンスが高くなっています。最近のインターン生に話を聞いたところ、今は鉄道系の大手企業さんとの共同プロジェクトやってるようです。ハイレベルで驚きましたね。最初からスキルを持っている必要はないけれど、仕事に対する熱意と責任を持ってプロジェクトをやるぞという胆力があれば、とてもおもしろい仕事だと思います。どんどん大きな仕事を回してもらえますし、今はTABICAのインターンシップを始める絶好のタイミングなのかもと感じています。

※シェアリングシティについて
https://sharing-economy.jp/ja/city/

※地域おこし企業人について
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/bunken_kaikaku/02gyosei08_03100070.html


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■ガイアックスの紹介 ~「人と人をつなげる」~ ガイアックスは、大手メーカーのソーシャルメディア運用やキャンペーンの企画や、個人と個人(C2C)をつなぎ、個人が持つ資産を有効活用してビジネスを行うシェアエリングエコノミー事業、また有望なベンチャー企業への投資事業など多角的な事業経営をしている会社です。 その中でも特に、「シェアリングエコノミー事業」の新規事業立ち上げを積極的に行っております。 ■ainiの紹介(https://helloaini.com/) ainiは、「人と人をつなぎ、夢中で満たす。」をミッションに、好きなことをテーマにした体験を売買できるプラットフォームです。 新しい人に「会いに」行く。 新しい好きに「会いに」行く。 新しい自分に「会いに」行く。 体験の内容だけでなく、出会いそのものが価値になり、コミュニティの形成に発展するようなサービスを目指します。 ■事業の将来性 ~数年後には株式市場に上場している会社をつくる~ 「”共有する経済”シェアリングエコノミー」は、家、クルマや服、食事、スキル、たとえば子育てまで、生活のすべてにおいて知らない誰かとつながり、大切なモノを「共有」する経済です。 一度始まったシェアは、消えることなく連鎖のように続いていきます。シェアは持ちモノの分配に留まらず、そこから新しい人間関係が始まり、今までとは異なる文脈で、私たちの生活と世界がリンクしていきます。 そしてその関係性は共感をベースにしているからこそ、互いを許し、リスペクトしあえる。個人と個人をつなげることで、これまでにない新たな価値観を世の中に浸透させていきたいと思っています。 我々は、そんなシェアリングエコノミーの一つとして、「誰かの偏愛を体験する」文化を世の中に広め、そして、少しでも多くの人にこの価値を届けるために、数年後には株式市場に上場する会社を目指し、急成長を続けています。
株式会社ガイアックス


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