民間の力が世界を変える
皆さんは、「世界一貧しい大統領」のことをご存知でしょうか。
ウルグアイの第40代大統領、ホセ=ムヒカ氏は、大統領としての給与の大部分を寄付に充て、国民の平均所得と変わらない給与で暮らすなど、贅沢をせず、国民と寄り添う努力を続けてきた人物として知られています。
2012年6月、国連持続可能な開発会議において、ムヒカ大統領は「人類は消費社会にコントロールされている」と指摘しています。「グローバル化により資本主義が促進され、同時に消費社会のベースが出来上がってしまった」というのです。そして、そうした問題は「政治の問題」である、と。
さて、政治を行っていない一民間企業の私たちにとって、大統領の指摘した問題とは無関係かといえば、もちろん、そうではありません。私たちはむしろ、民間の企業にこそ、その問題を解決できる力があると信じています。そして私たち株式会社Freewillにとっての手段として、「IT技術」を掲げているのです。
ITを知ることは、未来を知ることだ
AI、VR、IoT、FinTech、仮想通貨、等々、何かしら耳にしたことがあると思いますが、自分自身には関係のない、別世界の話だと考えている人も少なからずいるかも知れません。
しかし、実際にはほとんどの人がITを利用して生活を送っています。
ICカードで買い物をしたり、電車に乗ったり。セルフレジで商品をスキャンしたり。メールやLINEなどのSNSを介してメッセージを送ることも、インターネット上で買い物をすることも、ほとんどの人が経験してきたはずです。私たちの便利でユニークな生活は、ITがあってこそ、支えられているのです。
逆に言えば、もしIT技術が世界からなくなってしまったとしたら、これまでの生活は立ち行かなくなってしまうでしょう。何がどう不便になり、どんな問題が生じてしまうのか。容易に想像できるはずです。
ITが進化すればするほど、世界の仕組みは変わり、それこそSFの世界にも繋がっていきます。例えば、レジを必要としないコンビニ「Amazon GO」。QRコードで登録すれば、入店後好きな商品を選び、お店を出るだけで決済は既に完了しているという、まさに未来のコンビニの姿ですね。
そうなると、人の働き方にも、もちろん変化が出ますし、お金の在り方も変化します。「〇〇の店員 / 受付」という存在がなくなる代わりにITが導入され、支払いも物質としてのお金は利用されず、電子マネーで行われるようになる。
そしてこれらは既に、世界の新たな常識として確立されつつあるのです。
つまり、ITを知ることは、世界を知るだけではなく、これからの未来の在り方を知ることをも意味するのです。
ITで、世界の課題を解決する
私たちはITの技術があれば、魔法以上の正確さと信頼とで世界の仕組みを変えられる、色々なことに挑戦できると、声を大にして伝えてきました。
今後の世界、未来でIT技術が氾濫することに比例して、様々な問題も生じるでしょうが、それを解決するのも、ITの技術。ITがあれば、多くのことを実現することが可能なのです。
そうした前提を踏まえ、私たち株式会社Freewillは「僕らで世界を動かそう! - Take Action with Love - 」をスローガンに、世界の課題を解決するような、世界をより良く出来るような仕組みを考え、2013年に始動した当初より、様々な試みをしてきました。
その試みの種の一つとして芽吹いたものが、自社サービスの「SPIN Project」。どんな環境下であろうと関係なく、地球上に散りばめられた piece(才能)たちをこの地球上で絶やすことなく育てていくためのサービスです。
また、昨今話題の「ESG」という考え方、つまり、「E(Environment)・S(Social)・G(Governance)」の観点より、社会や世界を持続可能にしていくためにどうすべきか考え、実行に移そうという、世界的な取り組みを、私たちはブロックチェーンなどの最先端技術を利用することで、サービスに盛り込んでいます。
詳細はまだステルスモード中のため、興味があれば直接弊社までお越しいただけたらと思いますが、その他にも「シェアリングエコノミー×最先端技術×社会性の高い事業」をベースにした様々なプロジェクトが弊社では常に動いているのです。
何かを奪うのではなく、新しい価値を与えなければならない
「SPIN Project」が立ち上がったきっかけに、「貧困問題」「格差社会」などの社会課題に対し、幼い頃より憤りを感じ続けてきたCEO Toshiさんの想いがありました。
しかし、ひとえに「社会課題の解決」と言っても、様々な問題があります。その一つの例として、CEOが私たち社員に伝えてくれた内容をご紹介します。
マイケル・アプテッド監督の映画に『愛は霧のかなたに』という実際の出来事に基いた作品があります。映画では、ルワンダにおけるマウンテンゴリラの密漁を阻止すべく、戦った動物学者について描かれていますが、「何かを取り上げるだけで、代わりの案や方法を教えなければ根本の解決にはならない」と、CEOは述べました。
「例えば現地で貧困にあえぐ密猟者は、愛する家族を、お腹を空かせた子どもたちを守るために、極限状態で生きている。“密漁”という問題を解決するためには、根本的な問題として、密猟者の“貧困”の問題も解決しなければならない。つまり、「何かを奪う」のではなく、「新しい価値を与える」必要がある」
弊社も加盟している「REDD+」でも、焼畑農業による森林破壊、温暖化問題の解決のため、例えばトウモロコシ栽培ではなく、カカオの栽培をするよう、別の価値を与える取り組みが行われています。
私たちにとって、「新しい価値」とはつまり、「ITを手段とした新たな仕組み」なのです。
その第一歩として「SPIN Project」の成功に向け、元号が変わるタイミングで私たちは大きな一歩を踏み出すべく、4月末から5月半ばにかけ、アフリカ大陸へ飛びました。
これまでにもタイやマレーシア、カンボジア、バングラデシュ、ネパールなど、様々な国を訪れ、そのたびに様々な縁を紡いできましたが、私たちにとって重要なことは、単純にどこかに訪問し、例えばお金を寄付することではありません。
根本の課題はどこにあるのか。
まずはそれを知るために、課題を抱える環境に直接訪問し、現地で真に抱えている悩み、問題点を知る。そして、私たちと同様の想いをもって活動している組織や、NGO・NPO団体等と繋がりを持ち、同じ目標に向かって動いていく。
「ITが世界を変えるし、民間の力が世界を変える」
これもまた、CEOから教わった考えですが、冒頭でお伝えした通り、「民間の力」の可能性を、私たちは信じています。もちろん、そこには国の力(行政機関)も必要で、官民共同で連動し合うことも重要です。しかし、その力を借りる前段階で、私たち民間に何が出来るのか、何をどうすべきなのか、考え続け、挑戦し続けることが重要であると考えます。
世界で起こっていることに、無関心ではいられない
国内も含め、世界経済、社会課題など、常に様々な事象が発生しています。生きている限り、終わることはありません。
自分の住んでいる国で、生きている世界で起こっていることに無関心でいることにより、何が引き起こされるのか。よく問題として挙がることのひとつに、「日本人の無関心さ」というものがあります。日常の社会や政治の問題から始まり、こうした世界規模の問題に至るまで、関心を持っている人の数より、無関心な人の数をかぞえたほうが早いかもしれない、そういったレベルにあると感じてしまいます。
もちろん、四六時中その問題に向き合い、専門家同等の知識やスキルを磨かなければならない、という話ではありません。しかし、無関心でいたことのしわ寄せが押し寄せる可能性は非常に高く、遅かれ早かれ、無関心ではいられなくなるはずです。
例え世界の仕組みを変えたいと考えなかったとしても、自分の生きている時代にどんな課題があるのか、他人事では決してないため、関心を持たなければなりません。
そしてもし、グローバルな活躍を目指しているのであれば、猶のことそうでしょう。
そしてもう一点、付け加えるならば、世界を、時代を知ることはITを知ることにも通じるため、自分がたとえIT業界に身を置いていなかったとしても、ITというものにより、これから世界がどう変わっていくのか、関心を持つ必要があるのです。
“Take Action with Love”
「SPIN Project」のリリースは、今夏を目指していますが、その先駆けとして向かったアフリカでは、IT企業はもちろん、現地でシングルマザーの支援などをされている方や、その他技術の支援をしている方、コーヒー農家の方など、多くの方々とお話をさせていただく機会を得ました。
こうした行動を通じ、私たちは「一民間企業でも、世界をちょっとだけでも変える」ことができることを、そして、資本主義をベースにせず、あらゆる行動に愛をこめることで生み出されたサービスが、今後の世界を変えていく糸口になることを証明し続けたいと考えています。
会社説明会、開催中!
弊社では毎週水曜の15:00より、会社説明会を開催しています。
CEO自ら、ITの可能性、今後のグローバル社会の動きなど、様々にお話をさせていただいております。少人数制のため、意見交換や質問などももちろん可能です。
興味があれば、ぜひ遊びに来てください!