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愚直に、一生懸命に。その姿が周りを惹きつける ~FY23 年度末表彰MVP紹介~

こんにちは、経営企画室の伊藤です。

年度末表彰受賞プロジェクト・受賞者へのインタビュー記事第二弾は、「フォルシアに最も貢献した個人 」である "MVP" インタビューとなります!受賞の想いや昨年度取り組まれた業務、働く上で意識していることなどを伺いました。

年度末表彰 受賞プロジェクト紹介
 ● [ 第一弾 ] プロダクトの成長に合わせた運用の再設計「オペレーションエンジニアリング」

フォルシアのMVPはどうやって選出される?

インタビューの前に、MVP選出の裏側について。

第一弾として紹介させていただいたプロジェクトの表彰は、自ら名乗りを上げ、エントリーチームがプレゼンを行い、社員の投票によって受賞プロジェクトが選出されますが、MVPは各部室長からの推薦の上、役員を含めた部室長会議の場で選出されます。

2023年度、MVPへの推薦メッセージとして部室長会議で挙がった声は...

大型案件をリードし、リリースまで導き、現在システム稼働中。その派生形の案件においてもプロジェクトを牽引。絶賛対応中の案件においては、対応方針の検討、実装まで、助っ人で参画した案件にも関わらず案件遂行に尽力。開発案件における結果や努力の面にプラスして、周りのメンバーを「祭り」に巻き込み、自らを「お祭り男」と称し各案件に関わっていく姿に、メンバーが鼓舞されたことも非常に頼もしく感じる。

というもの。そんな2023年度のMVP受賞者、恒川さんに話を聞いてみました。

2023年度 MVP受賞社員紹介

(表彰式にて社長と共に記念撮影♪)

社員プロフィール

エンジニア 恒川 雄太郎(つねかわ・ゆうたろう)/2021年キャリア入社

前職では大学の助手としてプログラミング言語とプログラムの検証に関する研究に従事し、その後、2021年にフォルシアへ入社。入社後は大手旅行会社の検索システムにおける運用保守を担当し、現在では大手旅行会社の検索領域から商品登録領域にわたるまで、幅広い領域で案件を牽引するエンジニアリーダーとして活躍。

過去インタビュー記事

ユーザー・お客様・フォルシアにとって本当に良いものとは何か?

2023年度 MVP受賞おめでとうございます!表彰式で受賞の発表を聞いた時、どのようなお気持ちでしたか?

自分の名前が呼ばれるとは全く思っていなかったので、とても驚き、恐縮しました。
うれしい気持ちもありつつ、「どうして...」という気持ちのほうが強かったかもしれません。ただ、表彰式の壇上から降りた後、いろんな人に「よかったね」と言ってもらったときは少しホッとしました。

MVPとして表彰していただいたことで、改めて2023年度自分がどんなことをしてきたのかを振り返る機会にもなったように感じています。

恒川さんにとって2023年度はどのような一年間でしたか?

昨年度は、観光業界向けの自社SaaSプロダクト「webコネクト」のサブシステム「素材登録機能」の導入プロジェクトと、旅行会社様のECサイトにおける検索領域の改善プロジェクトに携わりました。推薦メッセージで「大型案件」と謳われているものが素材登録の件で、「絶賛対応中の案件」と謳われているのが検索領域の改善プロジェクトのことですね。どちらのプロジェクトにおいても、顧客からの要望をそのまま実装するのではなく、「こっちのほうがユーザにとってうれしいものになるのではないか」を意識してメンバーと相談を重ね、アイディアを顧客に提案するということをやっていました。

特に、素材登録のプロジェクトにおいては、もともとのwebコネクトの機能の拡張と、新規での機能開発があったのですが、素材登録はその機能の特性上、お客様の基幹システムと密接に関わることが多く、ビジネス判断の面でもシステム的なつくり込みの面でも調整事項が非常に多いものでした。このプロジェクトにおいてはエンジニアリーダーでありつつ、社内外の調整役も担っていたのですが、お客様から挙がってくる課題の中には対応が困難を極めるものも少なくありません。そんな時に、実装するメンバーに「何とかしてもらう」のではなく、その対応コストをかける意味はあるのか?、ユーザー・お客様・フォルシアにとって本当に良いものとは何か?など、自分としての意見を持って方向性を考え、チームメンバーと相談したり、時にはお客様へ代替案を提示することを心掛けていました。お客様から「それいいですね!」と言ってもらえてプロダクトに反映できたときはとてもやりがいを感じました。

ただの代弁者として話の橋渡しをするのではなく、そこに自分の色を加えてプロジェクトを進めていく...というのが2023年度の役割だったように思います。

MVP推薦メッセージでは「メンバーを巻き込む力」についてコメントがありましたが、何か意識的に行われていることはありますか?

チームメンバーとのミーティングや相談の場では、①お客様からの要望 ②要望に対する自分の考え、③実装方法 について会話することが主です。その時に、要望をそのまま実現するのか、代替案を提案するのがよいと思っているのか、実現させる際にはシステムの観点からどのような方法がよいと思っているのか等、自分の考えを明確にして会話を進めていくということは意識していました。

特に素材登録アプリはSaaSプロダクトですので、プロダクトとしてのあるべき姿とお客様からの要望をすり合わせることが大事です。プロダクトに対するメンバーの想いや哲学・背景まで含めたお客様からの「こうしたい」という思い、それらを受けて自分はどうしたいのかを考えて社内外での議論を尽くしたつもりです。メンバーに対しても、お客様に対しても、「巻き込む」ためにはまず自分が相手を知ることが大切だと思います。プロジェクトを進めていくにあたって、様々な立場の人のいろんな考えを伺い知ることができてとても貴重な経験をさせてもらいました。

あとは、「話し方」もポイントだと思っていて、真面目な話でも、暗い話でも、チームメンバーと会話するときには楽しく話したいと思っています。ただ、実践するのは難しく、今日の朝会でも、もう少し明るく話せばよかったな〜...別の言い方もあったな〜...と思うことはあるのですが、話し方次第でチームの雰囲気は変わっていくと思うので、真面目な話をするときこそ、楽しげに話すように心掛けています。

仕事をするうえでのコミュニケーションがへたくそ?

もともとコミュニケーションをとって仕事を進めていくことは得意だったのですか?

昨年度を振り返ると、多くの方と会話をしてきたなという印象があります。なので、確かに周りのメンバーを巻き込んできたとは思うのですが、一方でコミュニケーションがへたくそだな~と感じることも多く、反省点は尽きないんですよね。

「いま言うべきではないのではないか...」など、相手を変に気遣ったり、保守的になってしまったりで、仕事をするうえで必要なコミュニケーションをとることをためらう場面も結構あって。その言わなかったことが後々課題になってしまうケースも多く、あの時発言できていれば...と後悔することも多くありました。「誰かに遠慮して言わないでいたことはたいてい後々後悔する。」ということを学んだ一年とも言えますね。

自分のコミュニケーションが至らなかったことも多々ありつつ、チームで開発することはすごく好きです。なので、チームで開発するプロジェクトが立ち上がる時には呼んでもらえるとうれしいですと伝えることも...実際に呼んでいただく機会もあり、それはとてもうれしく、ありがたく感じています。

チーム開発では、自分一人だったらこんなに良いものはつくれなかっただろうと思うものが、みんなの力によってできていくことにおもしろさを感じています。単純に手が多いからというのもありますが、チームで会話して、いろんな人の知見や発想が合わさっていくことに魅力があると思っています。結局、フォルシアで一緒に働く人が大好きで、大好きな人達と話しをしたり、一緒にひとつのものをつくっていくのが好きなのです。

フォルシアでは出社とリモートとハイブリッド型の勤務スタイルをとっていますが、恒川さんは基本的に出社ですね。これはコミュニケーションを意識してのことなのでしょうか?

いや...実は在宅環境が整っていないんですよ。
環境面で在宅が難しいというのが出社の理由ではありますし、エンジニアの会議体はオンライン会議が主ではありますが、出社していることでキャッチできる話題があったり、ちょっとの時間を見計らって実際に関わる方を捕まえて話すことができたり、自分としては出社して仕事をするほうがはかどるように感じています。場合によっては、みんなでモニター前に集まり、コードを見ながら実装について喧々諤々相談することもありますね。

様々な働き方があるなかで、エンジニアは職種の特性上リモートワークが選択されることも多いと思いますが、顔を見て話すことで気持ちの部分が察しやすくなるというのもあると思います。やりたそうだなとか、少し辛そうだなとか...そういったことはオンライン越しでは察知しづらいので。また、人数の多いオンライン会議では少し発言しづらい場合もあるかと思います。そういうときも、1対1の対面だと会話しやすく、想いを汲み取りやすいように感じます。

良いものをつくりたい、そのためには一生懸命頑張る

昨年度を振り返り、恒川さんの思う、フォルシアエンジニアのおもしろさはどのようなところでしょうか?

おもしろさは、自分のアイディアを形にしやすいところだと思います。
フォルシアには、「こうしたらもっと良くなるのでは」、「こうしたら上手くいくのでは」といったアイディアを発信したときに、周りの人が前向きに議論してくれる環境があります。自分一人では実現できないようなアイディアも、一緒になって手を動かしてくれる優れたメンバーが揃っているのでどんどん前に進んでいきます。そうして自分のアイディアがいろんな人の手によってより良いものになって、実際に形になることはとても素晴らしくおもしろいことですね。

ある案件で、既存のアプリに新機能の追加や拡張をほどこすミッションがあり、これまでそのアプリでは使われていなかった新しい技術スタックを導入して再構築するという提案を社内で行ったことがありました。少々チャレンジングな内容だったこともあり、「実現可能なのか?」、「スケジュールは間に合うのか?」といった声もあったのですが、チーム内外で議論を重ねたり、「まず1ヵ月だけやらせてほしい」と実験的に試す期間を設けたりした結果、そのアイディアを実際に形にすることができ、とてもうれしかったです。

「やらせてほしい」ということ自体、勇気のいることだと思いますが、その想いはどこから湧いてくるのですか?

そのほうがよいものができると考えたことが大きいです。
また、チーム内外のエンジニアからも前向きな意見や実装方針のアドバイス、最初の走りはじめのところのサポートをしてもらったことも心強かったですね。自分のアイディアを発信できる社内の雰囲気があって、真剣に議論してくれる相手がいて、一緒になってワイワイ手を動かしてくれる人がいて、自分にとってはとてもありがたい環境だなあと思っています。

当時を振り返って、どうしてチームメンバーと一丸になれたのかを考えていたのですが、「かっこつけずに自分をさらけ出していたこと」が良かったのかなと。何も言わずにさらっとつくり上げられたらかっこいいとは思うのですが、自分にはなかなか難しい場合が多いです。自分にできることと言ったら、覚悟をもって一生懸命に頑張ること。良いものをつくりたいという想いをぶらすことなく、不器用でも不器用なりに愚直に頑張る。ただ、一人では頑張れないことも多いので、「誰か助けて〜」と助けを求める。そうすると、自分の姿を見てくれているメンバーたちが手を差し伸べてくれるんですよね。「やれやれ、また恒川がお祭りやってるな〜」という風に。(笑)

圧倒的な技術力でチームを引っ張ることができるリーダーに憧れはしますが、そういうタイプではない自分がMVPに選んでいただけたというのは、「そうじゃなくてもいいよ」というメッセージなのかなと思うんです。それに、プロジェクトをやり切るために必要なのは、一人で頑張ることではない。良いものをつくるためにはチームメンバーが力を発揮することが必要ですし、リーダーである私が頑張ることで「自分も頑張ろう」と動いてくれる周りの人がいると思っています。周りの人たちの助けがあってこそですが、振り返ってみて「こんな感じだったのかな」と思いました。

結局は、リーダー云々問わず、チームで、みんなで、ものづくりをすることが好き、ということに行きつきはしますが、自分の働く姿勢を見てチームが活気づいて、結果としてMVPとして認めてもらえたということは本当にありがたいことですね。

最後に、2024年度の抱負をお願いします!

抱負と言いますか、強くしていきたいと思うことはエンジニアとしての「技術的な部分」です。昨年度を振り返った際、技術的な素養があればもっとできたのに...と思うことも多々ありました。何をやるにしても、完成度が高いものを素早くアウトプットできれば浮いた時間をもっと有効活用できます。自分のやりたいことを実現させるための腕を磨いていきたいと思っています。

また、失敗を恐れずにチャレンジしていく姿勢を大事にしたいです。MVPをいただいたからといって変にかっこつけることなく、これまでどおり愚直に頑張っていきたいと思っています。

(MVP表彰での一コマ)

インタビュー後記

フォルシアが大切にしている価値観に「Fairness , Passion and Warmth」というものがあります。「Passion」と「Warmth」の2つの熱については下記のような想いがあります。今回恒川さんから話を伺い、まさにこの2つの熱をもって日々の業務に取り組まれているということが感じられました。

  • Passion...まだなかった仕組みを生み出し、世の中を次の方向へ導こうとする「熱さ」
  • Warmth...他人を慮り、アイデアをぶつけあい、ともに成長していく「あたたかさ」

二週にわたりお届けしてきました年度末表彰受賞プロジェクト・受賞者紹介、いかがでしたでしょうか。それぞれ成し遂げた内容は違っていても、みんなフォルシアのフィロソフィーや行動指針を体現しています。FORCIA CUBEを通じて、フォルシア社員の想いや根っこの部分が伝わりますと幸いです。

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