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主要システム一斉刷新?!webコネクトだから叶えられたシステムリリースの裏側とは

こんにちは。経営企画室の伊藤です。

今年の年末年始は3年ぶりに何も制限がなく、帰省やご旅行というかたも多くいらっしゃったかと思います。本日はそんな「旅行」にまつわるシステムリリースの裏側をお届けいたします。

昨年11月にフォルシアのSaaSプロダクト「webコネクト」に関して、このようなプレスリリースを配信させていただきました。

フォルシアwebコネクト ツアー型販売システムを読売旅行に提供開始
~検索から販売までオンライン上で一気通貫に~

このシステムリリースの立役者となったディレクション担当(営業)とエンジニアにリリースまでの道のりを伺いました。

社員プロフィール

旅行プラットフォーム事業部
ディレクション担当 豊田 裕樹(とよだ・ゆうき)/2021年10月キャリア入社

福利厚生業界における法人営業のグループリーダーの経験や、新規事業の開発経験を持って、2021年にフォルシアへ入社。前職での経験を活かし、ディレクションに従事

旅行プラットフォーム事業部
エンジニア 力石 康平(りきいし・こうへい)/2021年新卒入社

2021年に新卒でフォルシアに入社し、エンジニアに従事
開発案件だけでなく、技術力の発信でフォルシアのプレゼンスを高めていくべく技術広報メンバーとしても活躍

それではさっそく伺っていきます!

(読売旅行 オンライン予約サイト 画面イメージ)

webコネクトだからこそつなぐことができた素材登録、検索、予約の一気通貫スタイル

―11月28日に読売旅行様でのwebコネクトツアー型販売システムの商用リリースがありましたが、本案件におけるおふたりそれぞれの役割を教えてください。

豊田:プロジェクトの進行管理です。
プロジェクト上の課題を整理し、スケジュールに落とし、読売チームのメンバーがいつ何をすれば良いのか、見える化し、各メンバーが働きやすい環境を作りをしていました。

前職でもプロジェクトリーダーとして要件定義やエンジニアとの懸け橋としての役回りをすっとやっていたのですが、自分の性格上、スケジュールやタスクなど先のことを全部見通して動きたいという思いがあるので、逐一それがわかるように進めていきました。

力石:私は開発やエンジニアとしてのフロント業務になります。
メインでお客様と相対するのは豊田さんですが、私もお客様との会議に参加し、アプリの具体的な仕様に関してなど技術的な質問について回答したり、エンジニア業務の一次対応を担っていました。また、webコネクト導入のための開発や、実際にサイトで動いているアプリの環境構築、読売旅行様の実現したい機能の検討や、商品造成のサポートなどを行いました。

―関わるエンジニアメンバーはどれくらいいたのですか?

力石:案件スタート時は先輩が1人で、その後自分が加わって半年くらいは2人体制だったのですが、チームに新しいメンバーが入ってからは勉強の意味合いも兼ねて調査系のタスクを新人2人にもお願いしていました。最初こそ、積極的にタスクへ対応していってほしいと伝えていたのですが、途中からは言わずもがなで対応が進んでいき、開発後半時期には、調査系のタスクは気がついたら新人メンバーで解決させていたりという状況でした。

特定の誰かに向けてタスク依頼を出すというよりも、案件に関わるエンジニア全体へ依頼を出すケースが多いのですが、「誰かが拾うだろう」というタイプの方よりも率先して対応していくタイプが多いのはフォルシアエンジニアの特徴かもしれないですね。

―この案件だからこその大変さは何かありましたか?

豊田:今回の案件は、お客様のシステムが全て刷新されるという点が難しいポイントであったと思います。過去の案件は聞いている限り、検索部分だけを新規で刷新する案件だったとのことですが、今回は素材や予約部分含めて主要なシステムが同時に刷新される案件であったため、外部結合やその試験の調整が難しかったと思います。

最近でこそ多領域を同時に刷新という案件は増えてきましたが、当初フォルシアとしては前例がなく、今回の案件が同時に多領域まで含めて刷新した第一号の案件でした。

また、予約部分を外部ベンダが担当するというのもこの案件の特徴でした。フォルシアではまだまだ外部ベンダとの協業案件が多くない状況なので、外部ベンダとの調整や交渉に関してはノウハウが十分にあるわけでなく、なかなかに難しいものでした。特に、当初はつくっていくプロダクトへの認識が相違していたので、認識を合わせていく過程であったり、契約書の締結にあたっても法務担当のメンバーの協力を得ながら手探りで進めていったのは大変な部分でしたね。

力石:豊田さんの外部ベンダのお話にも関係することですが、フォルシアだけで行うのではなく、他社も関わってくることでスケジュールが見えづらくなったことは大変な部分でした。ただ、それ以外で検索担当エンジニアとして大変なことはなかったため、webコネクトのSaaSとしてのメリットをとても活かすことができたと思えます。

受託開発の案件だった場合、フォルシアではSpookという独自の技術基盤を用いて開発を進めるのでまっさらな状態からの受託開発よりはスピーディーに開発を進めていくことができるのですが、それでも開発期間は数か月にわたっていきます。でもwebコネクトはSaaSとして展開することを前提につくられているので、ゼロではないものの開発期間が何十分の一かにできるというところが一番のメリットだと感じています。

豊田:今回の案件においては、一気に色々な領域でのシステム刷新が進んでいくという状況だったのでwebコネクトがSaaSじゃなかったら間に合っていなかったと思いますね。

(webコネクト サービス概念図)

フォルシアの知見 × キャリア入社ならではの知見

―豊田さんは2021年10月にフォルシアへjoin、力石さんは2021年の新卒入社ということで、フォルシア歴の浅いお二人がメインで関わられた案件かと思いますが、そういった点での苦労等はありましたか?

豊田:10月に入社して、10月上旬からメインでフロントに立つことになったので、初めの1週間はキャッチアップに苦労したことを覚えています。そもそも旅行業界の知識もないので、機能的なキャッチアップだけでなく、機能要件の背景にある目的や意図をキャッチアップすることも苦労しました。

―キャッチアップの際に意識していたことはありますか?

豊田:前職での経験からSQLは知見があったので、どういう風に情報連携されるのかカラムは全部覚えるようにしていました。どういう風にデータを受け取って、受け取った情報がどのようにマッピングされて表示されるのかなど、常にインターフェースを意識していました。データやデータベースの構造を知っておくことでスムーズな全体像の理解につながったと思います。

今回の案件においては旅行業界の知識がないとやっていけないということはなかったのですが、読売旅行様からの別件の相談では旅行の知識がないと難しいものもあったので、そのあたりは社内で知見のある社員にサポートしてもらいながら進めています。

力石:私はミーティングの場でのお客様からの質問への回答について苦労しました。

webコネクトはフォルシアの中でも規模の大きいシステムであり、またとても多機能です。自分がwebコネクトの全容をしっかりと理解できていないこともあり、お客様からの質問にすぐ答えることができないことが多かったのが苦労していた点です。

お客様からの質問の中でぱっと答えられないものの大半はesa(社内で使用している情報共有ツール)や仕様書に書かれていない内容なので、実装を追いかけてカラムのつながりを確認して答えていくのですが、自分が一年目だった昨年、1つ上の二年目の先輩は全容を把握して答えていたので、このレベルにならないといけないなと思って...なので、すぐに答えられずに持ち帰った質問は自分で調べて答えるということを意識していました。

―逆に、この案件だからこその面白い点や工夫した点はどういったところでしょうか?

豊田:マスタスケジュールが明確化されていなく、どこに進むべきか迷いがちなプロジェクトの中で、読売チームが共通理解をもてるように社内定例などの進め方を工夫していました。

フォルシアではあまり定例会の際に会議資料やアジェンダを作る風土がなく会話ベースでの会議体が多い印象なのですが、私は何のために集まっているのかという"目的"や"今日何を話したいのか"、また、"いま抱えている課題の一覧"など、みんなで同じ絵を見て話していけるようにしていました。会議の進行役としても進めやすいですし、参加しているメンバーにとってもいま何の話をしているのかが見えているほうが認識合わせがしやすいように思います。自分にとっては普通のことなのですが、フォルシアではあまり行われていなかった進め方なので、これを機に社内に広めていきたいですね。こういうやり方、どうでしたか?

力石:そうですね、やはりわかりやすかったと思います。定例会といっても、社内で行われるフォルシア社員だけでの定例会と顧客を交えた定例会とあって、そのメンバーはイコールではなく、顧客との定例会には参加しないけれど社内定例会だけ参加するメンバーもいます。そうなると、社内定例だけに参加しているメンバーは背景を知らないこともあるので、豊田さんがつくった資料があったことはわかりやすかったと思います。

豊田:資料の準備然り、定例会などの会議体の進行にあたって司会者とファシリテーターは別物なので、ファシリテーション技術についてタイミングがあれば伝えていきたいなと思っています。特にフォルシアでは固定の組織というよりもプロジェクト単位で案件を進めていくケースが多かったり、現場で実践の中で学んでいくケースだったりと、なかなかその点を伝えていく体制が確立されていない面もあるので、これまで経験してきたことは還元していきたいですね。

ただ、フォルシアの良さとして決断と行動が早いというのもあります。私がやらんとしていることはこれまでやっていなくても成立していた部分で、それをやることでスピードを遅めてしまう要素もはらんでいます。うまく良いとこどりしていければと思います。

―エンジニア目線ではいかがですか?

力石:先ほども触れていますが、webコネクトのSaaSのメリットを最大限活かすことができたところ、特にエンジニアの作業コストを低くすることができたところが面白かったです。自分は読売旅行様の案件と同時並行で他の開発案件や運用保守を行っていたのですが、それができてしまうほど作業コストは低かったです。また、豊田さんやサポートで入ってくださった先輩エンジニアのプロジェクト進行や外部との調整が一番学びになりました。

「約束を守る」、「有言実行」、「誠実(嘘がないこと)」

―仕事を進めていくうえで、大切にしているもの/こと/価値観を教えてください。

力石:まだまだ社会人としての経験が浅い自分ですが、最近は「約束を守る」ということが大事だと感じています。関係者が互いに信頼し合うことが良いものをつくるためには大事だと考えており、そういった信頼関係を築くには大小関わらず約束を守ることが一番重要だと思っています。

豊田:仕事をする上で信頼を得ることが全てにおいて根幹となると思っているので「有言実行」、「誠実(嘘がないこと)」を大切にしています。

また自分のスタンスを取ることも大切にしています。意見を持たないことは仕事ではなく、作業だと思いますのでスタンスを取ることも大切にしていますね。例えば会議中に黙っている状態は、その会議に対して自分はバリューを一つも出せていないということなので、間違えてても、同じ意見の人に賛同するであっても、スタンスは取っていくべきだと考えています。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

力石:お客様にwebコネクトを導入してよかったと思ってもらえるように頑張りたいと思います。

豊田:各メンバーが自律的に楽しくプロジェクトに臨めるような環境を作れるプロジェクトマネージャーになれるように頑張りたいです。

インタビュー後記

システムリリースの立役者、ITコンサルタントの豊田さんとエンジニアの力石さん、お二人によるリリースの裏側トーク、いかがでしたでしょうか?案件特有の話から、業務遂行のうえで参考になる話まで盛りだくさんにお話しいただきました。フォルシアでの仕事の進め方や、お二人それぞれの人柄が伝われば幸いです。

フォルシアでは社員とのカジュアル面談を行っています。少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ下記のリンクからエントリーをお願いします♪


ITコンサルタント 豊田 裕樹

  • 入社年度:2021年10月
  • 所属部署:旅行プラットフォーム事業部
  • オフの過ごし方:Bリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の応援

―ご自身を、そしてフォルシアを漢字一文字で表すと...

  • 自分:「細」身体は太いですが、性格は細かいので、小さなリスクまで把握したい質なので、役割としてあっているかなと個人的に思っています。
  • フォルシア:「理」論理的な人が多い印象をもっています。直感で行動する人はいないですね。システム会社なので、論理的でないと困りますけどね。(笑)

エンジニア 力石 康平

  • 入社年度:2021年4月
  • 所属部署:旅行プラットフォーム事業部
  • オフの過ごし方:最近一段と寒くなってきたため、家にこもりがちです

―ご自身を、そしてフォルシアを漢字一文字で表すと...

  • 自分:「運」良き仲間に恵まれ、楽しく仕事ができているのはとても運が良いなあと思ってます(もちろん運がすべてというわけではないですが、他の方とかぶらないようにしたかったので運にしました笑)
  • フォルシア:「思」フォルシアは社員一人ひとりを大事にしており、また積極的に社員の意見を取り入れているように思います。思いやりの心があるからこそこういったことができるのだろうなあと思い、この字にしました。
このストーリーが気になったら、遊びに来てみませんか?
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