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「技術の会社」として選ばれ続けるために 多様なスペシャリストが集まるエンジニア集団へ

こんにちは、広報の見原です。

普段表に出ることが少ないフォルシアの役員に、フォルシアの将来像を語ってもらう企画の第4弾。最終回となる今回はフォルシアのビジネスの根幹である技術部門を統括する夏目取締役に話を聞きました。

ビジネスの最前線でエンジニアとして活躍していた夏目取締役。フォルシアの技術部門について、より現場に近い立場から語ってもらいます!

過去の記事はこちら
第一回:社内のお困りごとを「対応」するバックオフィスではない!? 経営課題を「解決」するフォルシアのコーポレート部門
第二回:企業の進化を支援し続ける フォルシアのDXソリューション
第三回:これからも「お客様と創る」 旅行業界の変化とともに

フルスタックとスペシャリスト、どちらの道も選べる

ーフォルシアでは多くのエンジニアが活躍していますが、どのようなエンジニアが多いのでしょうか?

フォルシアでは現在、社員の約半数近くがエンジニアとして働いています(※2022年12月時点)。新卒の割合も多いのですが、キャリア入社の社員は、大手のSIerや事業会社のエンジニアなど様々な経験やスキルをもつ社員がいるので、社員同士多様なナレッジを共有して良い刺激になっています。競技プログラミングを趣味としている社員もちらほらいて、プログラミング自体を好きな人が多いですね。

性格としては、真面目で誠実な人が多い印象です。本当に良いものを作りたいという強い意志をもってお客様としっかりと向き合っています。

ー 好きが高じて、業務時間外にプログラミングのイベントも開催していましたね。現在、開発のすべてのプロセスを担うフルスタックエンジニアが多く在籍していますが、それはお客様としっかりと向き合うためなのでしょうか?

そうですね。これまでフォルシアでは、顧客のオーダーメイド品としての開発を進めてきた背景もあり、エンジニアはフルスタックであることが求められてきました。ただ、最近は事業の拡大に伴って少しずつ変わってきています。自社のサービスやプロダクトに様々な開発が必要となるため、フルスタックも残しつつ、分業化を進めていく方針です。

ー 分業化が、自社サービス・プロダクトの安定的な開発のためだということは理解できました。他に、分業化を進めることによる副次的な効果もあるのでしょうか?

他には、社内でのポジション変更を可能にしたいという思いもあります。フルスタックエンジニア以外のポジションを作ることで、「他のことがやってみたい」というエンジニアの自然な欲求を叶えることができるかと考えています。

ー エンジニアの「もっと色々な開発がしたい」という希望が社内で実現できるかもしれないということですね。

そうですね。これまでも、エンジニアによってデータベース、サーバサイド、フロントなど得意不得意や興味の有無はあったので、その辺りの配置換えは本人の意向を踏まえたうえで調整してきています。今後も、エンジニアの専門性を深められるような環境を整えていきたいです。

ー エンジニアのキャリアの幅が広がることは良いことですね。他に、分業化することのメリットはどのような点にありますか?

分業化することによって一つひとつの分野に対する専門性が高まるため、高効率になることが期待されます。また、SREチーム発足によって、インフラ面を強化していくことができます。

あとは、プロダクトとして何が必要なのか、プロダクト開発としてのスタンスで「あるべき姿」を考えて、それを開発に反映することに専念できると考えています。

フォルシアの技術研究所ってどんな部門?

ー 専門性の追求と関連する事柄として、フォルシアには技術研究所があります。どのような組織なのでしょうか。また、フォルシアのビジネスに関わる部分として、具体的にどのようなことをしてきているのでしょうか?

技術研究所はフォルシアの事業領域を拡大するための研究開発を行う部門です。プライシング、ダイナミックプライシング、検索結果並び順、自然言語などの技術を日々研究開発しています。

これまでの主な成果として、3つ例を挙げます。まずは、インメモリデータベースの開発。通常、検索ではPostgreSQLという汎用的なOSSのデータベースを利用しています。それの代替として、検索に特化させた独自のデータベースを開発しました。一部課題は残っていますが、単純な検索のパフォーマンスは数倍速くなりました。2つ目は、検索におけるkubernetesの利用。kubernetesはコンテナという仮想マシンを制御するオーケストレーションツールで、インフラを効率的に利用できたり高可用な構成を作ったりすることができます。フォルシアの技術研究所ではそれをSpookの開発スタックの中への組み込みを行いました。3つ目はレコメンデーションの構築。「この商品を見た人はこちらの商品も見ています」というよくあるロジックに加えて、個々のユーザーの過去の検索履歴や行動履歴をもとに検索するユーザーのグループ化を行い、そのグループに応じた商品の表示を行います。

ー フォルシアが得意としている分野を強化するために、また事業をより拡大していくために必要不可欠な技術を研究開発しているのですね。今後、技術研究所をどのような組織にしていきたいですか?

組織体制に変更がある他の技術部門と比較すると、技術研究所では大きな変革は行わず、これまでどおり進めていきたいと考えています。今後も技術の深掘りや領域の拡大につながる研究開発を進められるように、引き続きしっかりとリソースを確保していきたいですね。

技術的な面で選ばれる会社に

ー 全体の技術部門の話に戻ります。先日の社内の全体会議で、「長期的に技術の会社を目指す」という目標を掲げていましたが、どういうことでしょうか?

事業が拡大してくると、技術的な面を強く評価して、というよりは、これまでの実績や信頼などを踏まえて総合的に良いと判断して導入を決めていただくことが増えてきます。それ自体はビジネスとして正しい姿だと思いますし、大変ありがたいことです。ただ、技術部門としてもう一歩踏み込むと、選んでいただける要素を技術的な面から作っていく状態が理想だと思い、このような目標を掲げました。

「選ぶ」という行為の主語は必ずしもお客様だけではありません。世の中のエンジニアが働きたい会社としてフォルシアを選ぶ、そしてフォルシアのエンジニアがここで働き続けることを選ぶという側面でも、技術的な面から魅力的な要素を作っていきたいと思っています。

ー 事業拡大に向けて、また「長期的に技術の会社を目指す」にあたって、これからフォルシアのエンジニアに求めるものは何でしょうか?

創業時から「ビジネスを紡ぐエンジニア」という軸をもってエンジニアの採用と育成を行ってきました。実際、フォルシアのエンジニアはただ開発だけを行うわけではなく、しっかり顧客と対話しながら顧客のビジネスの全体像を見据えたうえで開発を進めています。そのスタイルは変えずに、その中で各自がスペシャリティを持っていられることが望ましい。

あとは、冒頭でお伝えしたとおりフォルシアは真面目なエンジニア、「優等生」が多いです。これまでは「優等生」のみで何ら問題はなかったのですが、今後新しい事業を展開していくにあたっては、これまでの「優等生」な性質に加えて「空気を読まない」一面も必要になってくるかと考えています。組織の健全さを保つために、空気を読まずにどんどん意見を発していってほしいですね。

役員プロフィール


取締役 技術統括 夏目 伸彦
大学在学中にインターンとしてフォルシアへ参画。
新卒で大手IT企業に就職した後、1年でフォルシアに"出戻り"。
9年間技術部長を務め、2018年より現職

※所属は2022年12月現在のものとなります

さいごに

夏目取締役、お話ありがとうございました。

エンジニアのフルスタックと分業は真逆の開発体制ではありますが、より魅力的なサービス・技術を展開していくためには組織の中で両立していくことが必要だということがわかりました。

これからも益々技術を高く評価してもらえる会社として魅力的なサービスやプロダクトを提供していきたいですね。

今回で、フォルシアの役員インタビュー企画は終了となります。ぜひ直接話を聞いてみたいという方はお気軽に下記のフォームより面談のお申し込みをお願いします!


この記事を書いた人

見原 麻里子

本年もたくさんFORCIA CUBEの記事を読んでいただきありがとうございました。
2023年もフォルシアの社風が伝わってくるような現場の社員の声をお届けします!
どうぞよろしくお願いいたします。

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