こんにちは! プロモーション担当の渡邊です。
2024年12月2日から12月6日にかけてAWS re:Invent 2024が開催されました。 re:Invent は、世界各国からAWSのユーザーやパートナーが一堂に会するカンファレンスです。
フェンリルからは4名がラスベガズで現地参加! 今回は、現地参加した柴田と野中でAWS re:Invent 2024を振り返ります。開催前から注目していたトピックや、イベントで印象に残っているエピソードなどを語ってもらいました。
柴田 (写真右) 2016年にフェンリルに入社。安全でスケーラブルなクラウドインフラストラクチャーの構築や、アプリケーションのクラウド移行、Infrastructure as CodeとDevOpsを実践するテックリード。 2021年から継続してAWS Ambassadorに認定されている。AWS re:Inventへの参加はこれが4回目。
野中 (写真左) 2023年にフェンリルに入社。生成AIや大規模データを扱う案件で、クラウドインフラのアーキテクチャの検討や構築をするクラウドエンジニア。AWS re:Inventには今回が初参加。
AWS re:Invent に参加してみて 野中 :AWSを扱うエンジニアにとってre:Inventは憧れのイベントなので、開催前からとても楽しみにしていました。実は当初、私の部門(クラウドネイティブ技術部)からは他のメンバーが行くはずでしたが、その方がキャンセルされたため、運良く私が行くことになりました。
柴田 :ラッキーでしたね。ここ数年、re:Inventの現地参加者は私が人選しています。基本的には、AWSで表彰されたエンジニアに声を掛けていますが、AWSに興味があるメンバーや志願者は大歓迎です。野中さんは今回初めて参加されたそうですが、re:Inventはどうでしたか?
野中 :現地でしか感じられないAWSに対する熱量を実感して良い刺激になりました。フェンリルのメンバーに勧められて参加したGame Dayもとても楽しかったです!
柴田 :実践して学べるのがいいよね。私は今回も運動不足を痛感しました。興味のあるセッションはいくつもあったのですが、あまり参加できず。分身できたら良いのにと思いました。 今日はお互いにre:Inventのノベルティパーカーを着て来ようと約束しましたよね。私がこの下に着ている赤いシャツは、AWS Ambassadorに配られたものです。
野中 :現地参加した人しかもらえないノベルティは、特別感があっていいですよね。柴田さんのパーカー、僕のパーカーにはないプリントが入っていますね。
柴田 :これはカスタマイズ。会場には6種類のデザインがあってその中から選びました。
野中 :カスタマイズなんですね、そんなのがあったとは気付きませんでした!
それぞれが注目したトピック 野中 :柴田さんが注目していたトピックは何でしたか?
柴田 :Emotional Intelligence(EQ)はここ2、3年くらいずっと注目していて、re:Inventで最も興味深いトピックでした。昨年末に投稿した Fenrir Endineers でも紹介しています。
仕事が思ったとおりにいかず、ストレスを感じるエンジニアを見かけることがあります。そうなるの原因は「感情」なのかなと思うんですよね。論理的な正しさを優先して、周りの感情を軽視してしまったからかなと。
柴田 :EQのセッションで真新しい情報はありませんでしたが、話を聞くことで再認識できてよかったです。例えばIDE106というセッション。イノベーションを進めるなかで、「無駄な時間を省いて何かに集中することが大事」とか「何に時間を使っているのか見なおす」といった、より個人にフォーカスしたEQの活用法が語られていました。成功を収めるためには周りの助けが必要になってくる。社会的な対人関係は今後さらに重要になってくるという話が興味深かったです。
野中 :たしかに、AI時代においてそこは重要ですよね。 私が注目していたのは別の分野で、Amazon S3(以降S3)、Amazon DynamoDB(以降DynamoDB)と、Amazon Bedrock Knowledge Bases(以降Bedrock Knowledge Bases)の3つでした。
柴田 :野中さんも Fenrir Endineers でその3つを取り上げた記事を書いていましたよね。
野中 :はい、私は業務でS3やDynamoDBを主軸とした大規模データを扱う案件に携わっているので、re:Inventで得た知見を業務に生かしたいと考えていました。どのシステムも、今まで意識せず当たり前のように使っていましたが、「なぜそれが実現できるのか」を学ぶいい機会でしたね。基礎から学び直し、大規模データの扱い方に関する理解を深められたのがよかったです。
柴田 :改めて基礎から学んで気付くことがありますよね。Bedrock Knowledge Basesのセッションはどうでしたか?
野中 :ある案件で検索システムサービスにKendraを利用しており、その移行先として検討していたのがBedrock Knowledge basesでした。AWSのトレンドで、社内文書検索によく使われるサービスであることは柴田さんもご存知だと思いますが、私は利用したことがなかったので、これを機に理解できてよかったです。興味のある方は、ぜひ私の記事を読んでいただきたいです。
印象に残っている体験は? 野中 :re:Inventで柴田さんが一番印象に残っていることは何ですか?
柴田 :私は英語でのディスカッションに挑戦して、コミュニケーションに苦戦したことです。2回撃沈しました(笑)。
野中 :2回撃沈?!
柴田 :はい、1回目はテーブルトップ(少人数のグループがテーブルを囲んで行うインタラクティブなセッション)に参加して、クラウドの活用法を身につけるゲームをしたとき。2回目はKeynoteの感想を会話したときでした。特に難しかったのは、テーブルトップでのディスカッションで意思決定をすることでした。誰かの発言をアプリで翻訳している間に次の話題に移るので、話の流れについていくのが大変でしたね。ビジネス寄りのセッションで、エグゼクティブ層の方が多く参加されていましたよ。
野中 :ということは、ディスカッションのテーマは技術関連の専門的なことではなく、組織管理とか、経営に関することだったんですね。柴田さんは英語を話せるイメージがあるので、その話は意外でした。私の場合は、振り返ってみると英語で会話する場面が少なかったです。
柴田 :テーブルトップはre:Inventで初めての企画だったので楽しみにしていたんです。ディスカッションには苦戦しましたが、それも含めていい経験をしました。野中さんが印象に残っている体験は何ですか?
野中 :私は冒頭でも触れましたが、AWS Game Dayがすごく楽しかったですね。4、5人でチームを組んで問題を解いて点数を獲得し、その点数を競うセッションでした。他のセッションでは話を聞く受け身の姿勢がほとんどでしたが、Game Dayは普段やっている業務に近い形で、自発的に問題を解いていくのが楽しかったです。
柴田 :ゲームを通して学べるのが面白いよね。私はJamに参加しました。Game Dayと同じく、チームを組んで現実的な問題を解いていくものでした。他社の方と一緒に取り組んで、2、30組のなかの9位でしたよ。
野中 :え、すごい! セッションやゲームだけでなく、re:Playで活躍されていたDJ、Zeddさんも最高でした! 海外のDJイベントに参加するのはre:Inventと同じく初めての体験でしたが、世界中の誰もが知る曲を選曲されていたので、とても盛り上がりましたね。
(re:Play party でのフェンリルメンバーの集合写真)
re:Inventの話からそれますが、片道4時間かけて、みんなでグランドキャニオンへ行ったり、カジノへ行ったのもいい思い出です。
柴田 :現地でのフリータイムも充実していましたね。野中さんはカジノで趣味のポーカーも楽しんでいましたよね?
野中 :はい、楽しかったです(笑)。これってWantedlyで話していいんですかね?
柴田 :いいんじゃないですか? ラスベガスに行ってカジノに行かない人はいないでしょう(笑)。
お互いに聞きたかったインプットとアウトプット 野中 :柴田さんはre:Invent 2024で「これだけはやりたい!」と思うものはありましたか?
柴田 :はい。一番はテーブルトップに挑戦することでした。それからEQのセッション、アンバサダーパーティー、Japan Night イベントへの参加も。やりたかったことはすべて達成できたので満足しています。欲を言うと、北米事業部のビジネスの機会につながる人と出会えたら完璧でした。
野中 :柴田さんは北米事業部チーフエンジニアも兼務されていますもんね。
柴田 :私からも質問したいことがあります。「re:Inventに行くと人生が変わる」とよく聞きますが、何か変わりましたか?
野中 :考え方や行動が変わったと思いますね。インフラ担当として案件にアサインされたら、必然的にAWSに一番詳しい立場で仕事をすることになります。そんな中で、自分より詳しい人が大勢いるのを目の当たりにするのは貴重な機会でした。とても良い刺激を受けました。もっと学びたい、携わりたいと思いましたし、仕事へのモチベーションにもつながり、今はバリバリ残業して頑張っています!
柴田 :なるほど〜。まあ、残業はしなくてもいいと思うけど(笑)
野中 :はい(笑)。 re:Inventに参加した後の取り組みについてお聞きしたいです。今回得た知見はお互いにFenrir Endineersで発信していますが、他にはどのようにアウトプットされていますか?
柴田 :「DevOps でぃ!」という社内のオンライン勉強会で「re:Cap」と題して発表しました。
野中 :DevOps でぃ!は私も興味深く拝見しました。私はFenrir Endineersでの発信に注力したので、それ以外のアウトプットは現段階ではできていません。
柴田 :自分の体験を整理し、記事にして発信するのは良い経験になったのではないでしょうか。
野中 :そうですね。私の部署にはFenrir Endineersの記事がきっかけでフェンリルに入社したメンバーがいます。私が書いたブログも、誰かにそのような影響を与えられるかもしれないと意識して執筆しました。 それから、別の取り組みになりますが、営業活動の一環として、re:Inventで名刺交換した方々とお仕事ができるチャンスがないか検討しています。
柴田 :re:Inventのようなカンファレンスでは、そういった貴重な出会いもありますよね。
AWS re:Invent 2025 に期待! 柴田 :AWS re:Invent 2025では、Project Kupierのワークショップや、何か新しいサービスの発表があることを期待しています。野中さんがAWS re:Invent 2025に期待することは何ですか?
野中 :そうですね、私は主要セッション以外でも参加者限定で各セッションのライブストリーミング配信があるとうれしいなと思っています。
柴田 :ライブストリーミング配信ね。 re:Inventに限らず海外カンファレンスの費用は、フェンリルが全額負担してくれます。貴重な体験ができる環境が整っているので、チャンスを掴んで自身の未来に生かしてほしいなと思っています。
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