今日はERAKEの事業開発部のディレクターである登坂直弥さんにお話を伺います。元々は大企業”リクルート”に在籍していた登坂さん。そこからスタートアップへ転職したきっかけや現在の役割、日々の業務、そして今思うことについて聞いてきました。
#大企業からスタートアップ #イノベーション #イチから創り上げるなどに興味がある方は、ぜひご一読ください。
ーー自己紹介と経歴を教えてください。。
現在ERAKEで事業開発部に所属しております、登坂と申します。19年新卒でリクルートに入社し、HR領域で新卒媒体および中途媒体の新規の広告営業を経験しました。その後、Indeed Japan株式会社で出向。帰任後は派遣・BPO事業領域での事業企画と商品企画を担当し、現在のトリファにジョインさせていただきました。
ーーリクルートといえば、「起業家輩出企業」というイメージがありますが、やはり起業へ興味があったのですか。
起業というよりも「事業を創り、世の中に価値を届けること」への興味がありました。大学一年生まではビジネスやお金などは苦手意識を持っており、外交官志望だったんです。ですが、大学一年時に、Microsoftの奨学金プログラムでシアトルへ1ヶ月半滞在させてもらった時に、ソーシャルビジネスを学びその重要性や面白さに気づかせてもらいました。
以降、様々な分野に興味を持ち、事業づくりというのに関わらせていただきました。在学中に、大手食品小売店の新規事業としてフードロス事業を約1年実施して収益化できなかったり、外国人のライフ・就労サポート事業を起こすも意義を感じられなかったりなど失敗を経て、リクルートに拾ってもらいました。
ーー新規事業づくりや起業というのは考えなかったのですか。
リクルート入社時からずっと目論んでいました(笑)リクルート社にある新規事業コンテスト「RING」の挑戦もしましたし、日頃の業務からでも機能面に対する要求だし、Indeedでのプロダクト起案なんかも行いましたね。また、リクルートは副業が可能だったので、毎年仲間数名とプロダクトを作り、PoC検証をしていました。
3年目に創り上げたエンタメ領域のサービスは2回の調達で累計1.05億円の調達まででき、初めて持続的なビジネスを生み出すこともできましたね。
ただ、事業づくりがうまくいったのは、リクルートで総合的なスキルを磨かせてもらったおかげだと思っています。特に周囲を動かすためのコミュニケーションについては大幅なマイナスからかなり高まったと思います。
学生時代は意欲あふれる情理が強い人に囲まれて過ごし、僕自身も“孤高の狼”のようなタイプでした。ただ事業を素早く前に進ませるには、一人の力では絶対に不可能でしたし、かといって周囲を動かすこともできませんでした。
まずは自分が変わらねばというので、他者の立場・気持ちを理解することから始め、それに対して何をすれば動いてくれるのか、というのを日々磨き込みました。
結果として事業をつくり・拡大させる「1→10」に必要な人を巻き込む力ややり続ける精神力など、総合的な能力が高まっていったと思っています。特に大企業ではひとつの事業に介在する利害関係者が多数いますから、事業家としての素養を磨くのにはもってこいの環境でしたね。
ーー転職などする理由がなさそうですよね。ERAKEはどうやって知ったのですか。
実は当初は全く転職をする気はなかったんです。正直リクルートでの仕事は、HR領域横断での新商品「Indeed PLUS」のリリースに向けて媒体担当としてアサインいただいたり、本業以外でもスポットで依頼を受けて外部とのつながりを保てたりと多忙でしたが満足のいく日々でした。
23年の年末でしたかね。学生時代の友人である大江から突然連絡をもらったのは。語学に堪能で、日本発のプロダクトの米国への事業展開に参画していた彼から食事に誘われ、会話を楽しみに向かいました。
街中の何気ない居酒屋でしたが、そこで過ごした時間はとても刺激的な時間でした。スタートアップでゼロイチに挑戦し続けてきた経験、急拡大する組織の中で得た学びなどのビジネス的な話はもちろん、今後の自身のキャリアや日本をどうしていきたいかなど。時間が経つのはあっという間でしたね。
その流れで飛び出してきたのが次のチャレンジとして考えている環境の話でERAKEでした。オフィスは自分の家から徒歩5分だったので、帰りに寄ることに。そこで代表の嘉名に挨拶したことで徐々にERAKEの業務の一部に関わるようになりました。
ーーERAKEは登坂さんの目にどう映りましたか。
会社のMissionが「MAKE A NEW ERA -新しい時代をつくる-」なのですが、その体現に向けてクレバーに、同時に、がむしゃらに向かっている全力少年みたいな企業と映っていました。 その姿がとても眩しく、自分も自身の力を試したいと思っていきました。
分岐点は、2月半ばだったでしょうか。嘉名から正式にERAKEへの参画を打診されました。正直驚きましたし、とても悩みましたね。
ーーERAKEへのジョインする軸はどのように検討したのですか。
自分自身の生涯を終えるときにどんな存在でいたいかを改めて考えてみることから始めました。その中で、1.自身の成長機会 2. 経営への直接的な関与 3. イノベーションへの貢献 の3つから、ERAKEへジョインすることを決意しました。
1.自身の成長機会
ERAKEでは、知り合って数ヶ月の間に急速な成長や変化を実感し、経営に近い立場でその成長をリードできることを強く感じました。リクルートで時間をかけて徐々にしか得られない裁量や責任をERAKEではすぐに経験できることが、自身のスキルセットを大幅に広げるチャンスだと感じました。
2. 経営への直接的な関与
ERAKEでは、経営の意思決定に直接関与できる点が魅力です。自分の意見やアイデアが企業戦略やプロダクトに反映されやすく、未来を自ら形作っていく実感を持つことができました。同時に株主や従業員に対して追う責任も感じられるのがERAKEでした。
3. イノベーションへの貢献
リクルートにおいても大企業として社会に対する責任を果たしたり、新しい常識を生み出すことはできておりました。ただしその速度と自分の関与度はそれほど多くないと感じていました。一方で、ERAKEでは新しいビジネスモデルやeSIMなどの技術を用いて、市場に革新をもたらすことができると感じました。
そのほか、年齢における挑戦のしやすさ、収入面、ワークライフバランス、などなども考えましたので、気になる方は個人的に聴いてください笑
その後入社するまでには、社内での退職交渉や有給消化もあり約半年かかった感じですね。一時期は週4日勤務などを勧めてくれたリクルートは非常に良い会社だったなと思います。
ーーERAKEではどんな業務を担当しているのですか。
本当にやることは盛り沢山!自分の主な業務は、- 通信の新規国内外パートナーシップの構築や既存パートナーとの通信の保守・運用、価格交渉
- 法人向けサービスの新規立ち上げ
- 個人向けサービスの販売チャネル拡大に向けたアライアンス先の開拓、交渉
- 採用計画の作成、採用のチャネル選定、求人作成、
などなどを現在は任せてもらってます。これ以外に、突発的に発生する球などを捌いております。そのため、リクルート以上に、選択と集中を非常に意識するようになりました。
ーー大企業とスタートアップとの違いを感じますか。
経営への近さや業務の違いなどは勿論ですが、圧倒的に異なるのはスピード感でしょうか。スタートアップでは、意思決定プロセスの短さと外部・内部環境の変化により、しばしば柔軟な動きが求められますね。そのため、可塑性やBEST/WORSTシナリオなどを考えておき、その範囲に収まるならば判断は早急に下すように試みています。
ーー入社後にはチャレンジングな経験はありましたか。
入社してすぐにこんなに任せるか、と驚くぐらいありましたね。新規の大手クライアントへの大型提案は、まだ過去の営業や企画経験の近しいケーパとして納得できるものの、経営の利益率を大きく左右する新規・既存のパートナーとの交渉業務は冷や汗ものでしたね。特に後者は、ドメイン知識も薄いし、各国の市場環境や通信インフラは異なりますし、商習慣の違いも大きいし、と思いましたがなんとかなるさ精神で乗り切りました。
どの職種での基礎基本は、相手の立場を考えた上での課題設定、提案、合意形成。リクルートでの先輩・上司に頭が上がりません。
結果として、特定地域における利益率を大幅向上させることができました。
ーーERAKEで働く上で、最もやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
一つは、経営に近い立場から仲間と共に手触り感を持って事業づくりを続けている瞬間です。 eSIMの普及が進む中で、世界中のより多くのユーザーにとってトリファが「当たり前」の存在になるようにしていくことを目指しています。そのためには、顧客起点で事業開発を常に議論しながら進めている瞬間は事業に対して真摯に向き合っているなぁとやりがいを感じます。
もう一つは常に高い目標を掲げ、不可能と思われるような状況下でもできる理由を探し続けている瞬間ですかね。楽しい瞬間よりも、自分の未熟さに悔しさを覚えたり、できない苛立ちが募る時間の方が正直多いです。苦しんで出した解が、目標との間を少しでも埋められた時には、ちょっとした達成感を感じます。
ーー最後に、これからトリファにジョインしようと考えている方々に向けて、メッセージをお願いします。
事業ドメイン、自身の成長環境の観点から強くお勧めします。事業ドメインですが、世の中のtoC x グローバル でこれほど急成長している企業はそれほど多くないと思います。この状態だからこそ組織・人へも常に高いレベルの要求がなされるので、常にComfort Zoneから出なければならないですね。
大手企業で現在平穏に活躍している人にこそ、一度ERAKEの環境を覗いてみて欲しいです。大企業で培ったスキルが基礎基盤となり、ERAKEでの成長角度を大きく上げられるはずです。
ぜひ、気軽にカジュアル面談やご飯に出かけましょう。
気になる方は「まずは話を聞きにいきたい」ボタンを教えてください。