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映像業界の転職ど〜した体験談 -転職活動で大切にしたポイント-

お初にお目にかかります。ディレクターの真木(まき)です。

転職活動を経てエレファントストーンに入社したのですが、ぶっちゃけ、制作業の転職活動って勇気が要りませんか?

クリエイターの転職は「キャリアアップ」という場合も多々ありますから、やる気に満ち満ちている方も多いと思います。

その反面、今のスキルで通用するのか、と不安で枕を涙で濡らす夜があったり。あの日々(各自辛かった日々を想像ください)をまた繰り返すのか、と立ち止まったりする事もあったのではないでしょうか。

私も色々悩みながら転職活動を行ってきたので、この機会にどんな軸で転職活動を行ってきたのかをご紹介させていただこうと思います。転職に限らず、就職活動に挑む方の参考になれば幸いです。

転職理由 -どんな仕事がしたい?-

私がなぜ転職したいと思ったのかをお話しします。

①幅広いジャンルの制作ができる環境に身を置きたかったから

私はこれまで採用映像を中心に、イベント記録映像、教材映像などの制作を担当してきました。

親の職業と映像に関係する職業しか知らなかった私にとって、初めて知る職業に触れ、クライアントの気持ちに寄り添いながら制作を行う日々はとても充実していたと思います。

しかし、ジャンル問わず全ての映像に興味があった私の中で「もっと幅広いジャンルの仕事がやりたいな」という感情が燻っていました……。

②新しいクリエイターと仕事をしたかったから

縁あって宣伝会議主催「アートディレクター養成講座」に参加し、最前線で活躍するクリエイターのお話と受講生たちの視野の広さ・考え方の深度に大きく刺激を受けました。

受講生からの刺激と、幅広い制作ジャンルに携わりたいという気持ちが重なり、新卒から働いてきたこの居心地の良い場所から離れてでも、もっと色々な人と仕事がしたいな。と転職を決意するに至りました。

自己分析 -転職して何がやりたいの?-

自分の中で何が大切かをしっかり自己分析することにしました。

応募する企業を考える際、採用映像を作っていた経験を活かせたと感じています。大切にした応募基準と理由は以下の通りです。

①さまざまなジャンルの制作をしている

すべての映像ジャンルに興味があるので、ブランディング、製品紹介、プロモーション、CM、ドラマ……と制作ジャンルには制限をつけませんでした。

といっても、過去の経験から1つのジャンルに絞ってしまうと「他のものも作りたい!」と思ってしまいそうだったので、さまざまなジャンルの制作を行う企業があれば嬉しいな。と思いながら企業を探しました。

採用映像を制作した経験から「採用映像はブランディングのターゲットを学生に絞ったもの」という持論を持っており、特にブランディング映像を制作することへの関心が高かったです。

②実績に惹かれるものがある(そして嫉妬する)

書いた通り「ちょっと嫉妬する」を大切にしていました。

ものづくりに従事する人種はワガママな性格で(個人差あります)、感動し憧れる映像もあれば、嫉妬する映像もありますし、「すごい〜!」としか言えなくなるものもあります。その基準は何なのでしょうか。

個人的には「自分の目指す方向に近い作品か」「目指す方向に遠い作品」かを直感的に感じているのだと考えています。

この持論に基づき、

感動し憧れる = 目指す方向性に近い
嫉妬する = 目指す方向性にかなり近い(自分はこんな作品が作りたいのにできてない!悔しい!)
すごい以上の感情が出ない = 目指す方向性に遠い位置

という基準を持ち、企業の目指す方向と自分が目指す方向にギャップがないかを見定めました。

③完全週休2日制(土日)+代休の取り方にハッキリした基準がある

制作業は特に仕事とプライベートが混同しがちですが、身体を休めること、メンタルを健康に保つこと、様々なインプットをすることは結果的に仕事に良い影響をもたらします。

絶対に死守したかった項目です。

ちなみに週末は映画館にいくことが多いです。

④自分の仕事のスタンスと合うこと

働いていて実感したことがあります。

それは、結局、その人・その企業に合わないとストレスになり仕事が辛くなること。

この「合う」とは大変抽象的なものではありますが、文章から書き手の人柄をなんとなく感じ取ることができるように、WEBサイト、SNS、面談から企業の性格も感じ取れるので参考にしました。

転職活動を振り返ってみると、うまくお話しできなかったな……と感じた企業さんからはいい結果をいただけないことも多かったと思います。

転職活動のやり方 -真木の場合-

私は以下のサービスを利用して転職活動をしました。

マイナビクリエイター( https://mynavi-creator.jp/

マイナビクリエイターは、Web・ゲーム関連職“専門”の転職支援(人材紹介)サービスです。1対1のキャリアカウンセリングを通して、「求人紹介」はもちろんのこと、「職務経歴書の書き方」や「ポートフォリオの作り方」、「面接対策」「企業との条件の調整」まで、専任のキャリアアドバイザーが直接サポートしています。
引用:https://mynavi-creator.jp/service/

誰もが知る大企業から急成長中の企業まで求人があり、働きたい業界がハッキリしている人には探しやすいサービスだと感じました。

過去の求職者が面接で抱いた印象なども選ぶ基準になりますし、過去の質問内容も大変参考になりました。

映像しごと.com(https://eizoshigoto.com/

映像しごと.comは、映像系クリエイター・エージェンシーのパイオニアとして業界を牽引するクリーク・アンド・リバー社が運営する映像・動画クリエイターのための求人サイトです。日々現場で忙しい映像クリエイターの皆さまが使いやすいサイトをめざして誕生しました。時代を切り拓くクリエイターがさらなる挑戦をするとき、映像しごと.comはあなたが映像で世界を感動させるその一歩をお手伝いします。
引用:https://eizoshigoto.com/user/info/about/index.php

映像づくりに関わる仕事に特化した検索が特徴です。

制作ジャンルとしては、ノンフィクション系(報道、スポーツ、ドキュメンタリーなど)エンタメ系(バラエティ、ドラマ、音楽など)動画/広告ほか(CM、WEB、イベントなど)、

さらに職種が「制作系」「技術系」「PR/デザイン系」と分かれます。

募集業種が「ディレクター」「プロデューサー」と明確に記載されているので、希望する制作ジャンル、業種が明確であればあるほど自分にマッチした企業を見つけられるかもしれません。

Wantedly(https://www.wantedly.com/

“シゴトでココロオドルひとをふやす”
Wantedlyはシゴトでココロオドルひとをふやすために、働くすべての人が共感を通じて「であい/Discover」「つながり/Connect」「つながりを深める/Engage」ためのビジネスSNSを提供しています。
引用:https://wantedlyinc.com/ja

「ビジネスSNS」ということで会社情報発信に重きをおいていて、企業ページは「私たちについて」「メンバー」「ストーリー(記事)」「募集」という構成。

「まずは会社を知るところから」というスタンスのサービス。採用担当者とのやりとりも「話を聞いてみたい」というメッセージのやり取りから始まります。考え方や制作姿勢の合う企業を探していたのでWantedlyを多用していました。

プロフィールページはしっかり書いた方が採用担当も選考しやすいようですよ!

転職会議(https://jobtalk.jp/)

転職会議は転職総合サイトです。
現社員や元社員から企業の評判や年収、面接対策などを口コミとして投稿していただき、それらの情報をみなさまに提供しています。また、その企業の求人や会社の様々な情報も掲載しています。気になった求人が見つかった場合は、ブックマークに登録したり、その求人に応募することができます。
これらの機能や情報を活用して、自分にピッタリの求人や会社を見逃さないようにして、後悔のない転職をしましょう!
引用:https://jobtalk.jp/

気になった企業の口コミを拝見していました。

ただ、「その人に合わなかっただけ」の可能性もあるので、口コミがよくないから志望度が下がることは無く、あくまでその企業を多面的に知るために使用していました。

それぞれの良さを意識し並行して活用しながら「ここだ!!」と思った企業にコンタクトをとっていきました。

就職活動はとても消耗するものですから、履歴書を100社にだすよりも熟考した10社に出す方が時間も体力も気力も浪費せず、企業のことをよく調べたり、自己研鑽に時間を使えると思っています。

エレファントストーンとの出会い

エレファントストーンとはWantedlyで出会いました。

募集記事を読んだ時、感覚的に「この企業で働きたいな」と感じたことを覚えています。面接時から直感的に「合っている」と感じていたのはなぜなのか、その理由を紐解いてみようと思います。

制作に対しての考え方が近いと感じたから

記事の中にこのような言葉がありました。

制作を行う上で、 常に大事にしているのはお客様の想いにフォーカスを当てた映像を作ること。 そして、今後はお客様の想いを映像を通して光り輝く「誇り」につなげることを目指していきます。
ただ良い映像をつくるだけではなく、つくる過程から一緒に楽しみ、届けるところまで伴走していく。それが私たちの映像づくりです。 

自身の制作の核が「自己表現」より「クライアントの想いをどう表現するか」であることを既に自覚していたので、クライアントの想いを大切にすることを明言している姿勢にとても魅力を感じました。

「象る、磨く、輝かせる。」というフィロソフィーがとても好きです。案件数が多くなりバタバタと忙しくなった時も、このフィロソフィーが焦った心を一旦落ち着けてくれます。

前職経験を活かせると思ったから

エレファントストーンは企画から納品までディレクターが一貫して担当します。これは前職も同じでした。

基本興味を持ったものにはすぐチャレンジをする何でもやりたがりである私は、あまり分業に魅力を感じていないことと、クライアントのファンになることがいい制作物を創り上げるためのコツと考えているため、可能な限り案件開始の段階から関われる会社で働きたいと考えていました。

実績を観て嫉妬したから

前述した通り、応募基準の一つに②実績に惹かれるものがある(そして嫉妬する)があり、これを見事に突いていたのがエレファントストーンでした。

千葉県長生村 presents 映画『長生ノスタルジア』

相馬野馬追 一千年続くその理由

上記2本が特に印象的で「こういうアプローチの仕方もあるんだ〜うわ〜〜〜すごい刺激になる!」のような感動を覚えた記憶があります。

面接担当とのお話しのしやすさ

企業研究の中で既に「考え方が合うな……」と感じていましたが、採用担当のお二人の雰囲気の良さと話しやすさに完全に「会社のファン」になってしまっていました。

ご本人には恥ずかしくて言えませんが、一次面接終了時点ですでに「絶対この企業で働きたい!この企業で働けなかったらどうしよう」と頭を悩ませていたほどです。

実は前職に就職した時も同じ感情を抱いており「この直感は当たる……絶対に合う」と謎の自信を持っていました。嬉しいことに内定をいただき、2022年3月からエレファントストーンで働いています。

入社後感じた“良さ”

入社から3ヶ月半たち(※執筆2022年6月中旬)、転職後担当した案件が初めて納品になり、だんだんエレファントストーンでの働き方が身についてきたかな?と思う日が増えてきました。

そこで感じたことをご紹介します。

みんなとても知的で理性的

映像は実際のかたちにならないと想像いただくのが難しい媒体でもあります。だからこそ想像しやすく納得してもらうための材料が必要です。

社内には、なぜこのような演出にしたのか、デザインにしたのか……など感覚的になってしまいがちな部分まで自分の言葉でしっかりお話しされる方が多い印象があります。

それはなぜかと考えたのですが、「パオン制度」と呼ばれる社内発注体制が確立されていることも大きいのでは?と考えました。

パオン制度についてはこちら:クリエイター評価の悩みを解決した、社内発注制度についてご紹介

つまり、普段から外部パートナーに依頼するのと同等の説明能力を求められているのです。

メンバーの言動を振り返ってみると、お話しするのが大好きな方、黙々と案件をこなしていく方、タイプはさまざまですが、皆とても理性的で相手を思いやる気持ちのある方ばかりです。

個性の融合がいい制作物を生むことを自覚できた

社員一人ひとりの個性の多彩さと根付く協力体制が大きな魅力であると感じています。

プロデューサーの冷静に見る力やバランス感覚には助けられることばかりですし、エディターのデザイン・アニメーションのアイデアは自分の持つ引き出しにはないものばかりです。

また社内には様々な経歴を持つメンバーがいて、それぞれ好きなこと・得意なことが異なるので「この案件は◯◯さんからアドバイスをもらおう」「△△さんにコンテを描いてもらおう」などチームを超えて協力しあう風土があります。

最近自覚したのですが、以前は「自分でなんとかしなければ!」という意識で働いていました。無自覚に自分でできる範囲(もしくは応用できる範囲)でクリエイティブの範囲を制限していたなと……。

それが「得意な人に頼っていいんだ」という意識に変化してきたことは、制作物に良い影響を与えてくれているので、個人としても趣味でずっと絵を描いてきた技術を絵コンテ制作という形で社内で共有できればいいなと思っています。

まとめ

色々思い返してみると「直感的に感じた」ことがあまりにも多かったので、いつも本能に任せて生きているな……とちょっと反省したのですが、理由を掘り下げてみると案外軸がしっかりしていたなと思います。

(無意識に選別できるくらい常に自己分析を行い、合う合わないを選別していたのだ!ということにしておきましょう……)

これから就職活動に挑む方も直感的に「いい!」「不安……」と感じたことを言語化してみると、自己分析の役に立つのではないでしょうか。

また、これは前職で採用コンテンツを扱ってきた経験ですが……

「自分がやりたい事」と「会社が求める人材」と「社風」がマッチングしてようやく就職が決まると思います。求職者は「選ばれる側」と思いがちですが「選ぶ側」でもあるのです。だから決して「己の能力が低いから」落とされているわけではありません。

ぜひそのことを心に留めてチャレンジしてみてください。

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