こんにちは!エレファントストーンの渡辺です。
新卒入社のメンバーがどのような経緯で入社し、入社からまもなく1年が経つ今どう活躍しているのかをお伝えする新卒インタビュー。本日は第3弾として『エディターの石田正悟さん』にお話を伺いました!
▼ディレクター職:深津インタビュー記事はこちら
▼プロデューサー職:木村インタビュー記事はこちら
【エディター/石田 正悟 プロフィール】
2000年生まれ、群馬県出身。高校時代に生まれて初めてプロジェクションマッピングを見て、その迫力と表現の幅に感動し、CG・映像系の専門学校に入学。専門学校では映像をメインに学び、在学中にはウェディング業界でアルバイトをし、心を動かす演出や、盛り上がる演出を学ぶ。お客様に寄り添ったクリエイティブな仕事をするという理念に感銘を受け、2021年に新卒としてエレファントストーンに入社。趣味はサバゲー、機材をいじること。
渡辺:「早速ですが、石田くんと同じチームの同期である飯田さんとOJTの今津さんから石田くんの人柄について伺ってきました!」
【同期の飯田さんからみた石田くん】
お客様の気持ちを汲み取って映像にするのがとても上手です!仕事を効率化することを常に意識していて、Adobeソフトの便利な使い方を教えてもらう事が多いです。話しやすくて優しい、頼れる同期です!
【OJTの今津さんからみた石田くん】
新卒に似合わず「丁寧に」「注意深く」仕事をしてくれます。つい、めんどくさくなってしまいがちな細かいこともちゃんとやってくれるので助かってます。3DCGやAfter effectsのエクスプレッションに対する興味も強く、印象としては、「丁寧で手先が器用な技術者」という感じです!
石田くんが所属する横山チーム:左奥から坂内、飯田 右奥から横山、今津、石田
渡辺:「石田くん、本日はよろしくお願いします!」
石田:「緊張しますが、よろしくお願いします!」
プロジェクションマッピングに感動し、映像の道へ。
ーーCGや映像制作の専門学校に行っていたとのことですが、映像を学ぼうと思ったきっかけはプロジェクションマッピングだったんですね?
「そうです。高校生の頃に結婚式でプロジェクションマッピングを見て、映像やCGに興味を持ったのがきっかけです。その後、映像制作について調べるなかでどんどん興味が湧いてきて、映像を勉強するのありだなと思い始めました。」
ーー昔から何かを作るのが好きだったんですか?
「何かを作るのが好きと言うほどではなかったのですが、高校2年生頃からアフターエフェクトは使っていました。YouTubeを見て、チュートリアルを真似するくらいのことしかしていませんでしたが。」
ーーなるほど。プロジェクションマッピングに惹かれた理由は何だったのでしょうか?
「プロジェクションマッピングが始まった時、その場の雰囲気がガラッと変わったのを感じたんです。言ってしまえば壁に映像を投影しているだけなのに、全く違う場所にいる気持ちになって。会場にいる人みんなが釘付けになっていて、結婚式でいろんな映像をみてきましたが『これはすごい!』と思いました。」
ーーでは、映像の中でもCGを学ぼうと決めた理由はなんだったのでしょうか?
「PCとソフトさえあれば誰でも簡単に映像を作れる時代だなと思っていたので、他の人ができないことをやってみたい、技術を身につけたいという気持ちがありました。それで当時は3DCGをできる人が今よりも少なかったので、自分のスキルにしたら卒業後も困らなそうだなと思って、3DCGを学べる学校に進学しようと決めました。」
ーー専門学校入学後、本格的に制作を始めてどうでしたか?
「楽しかったです!学校の周りが田舎で何もないこともあって、放課後も教室に残って友人達と制作していました。」
ーー学生時代はどんな作品を制作していたのですか?
「主にCGでの作品を制作していました。この2つはウェディングをテーマにした作品です。当時ディズニーの映画をちょうど見たこともあって、そこからインスピレーションを受けたものです。ドレスの方は細かいんですが、ドレスの周りに蝶がついています。当時はこういった細かい工夫を入れるのが楽しかったです。」
▼石田くんが学生時代に制作した作品
ーーエレファントストーンを見つけたきっかけは何だったのでしょうか?
「専門2年生の9、10月頃から就活を始めて、Wantedlyで『映像』というキーワードで検索してエレファントの募集を見つけました。募集の写真をみて、雰囲気が良さそうな会社だなというのが第一印象でした。選考前はイメージ通りの会社なのか不安な部分もありましたが(笑)」
ーーリモートでの選考ということもあり、会社の雰囲気を完全に掴むのは難しいところもありましたよね。入社を決めた理由はなんですか?
「エレファントなら自分の可能性を広げられると思って入社を決めました。専門学校の2年間しか映像制作の経験がなく、触れてきた映像の種類も少なかったので、業種業界を問わず映像を作っているというところに魅力を感じました。もう1社内定を頂いた企業は、ものすごくニッチな映像を作っていて、制作している映像の幅は狭いけど面白さがあり迷ったのですが…。最終的には、制作する映像の幅広さの面でエレファントを選びました。」
『大切なのは、スキルや経験よりも成長意欲。』
ーー4月に入社後、最初はどんな業務を担当していましたか?
「4月は先輩のサポートから担当しました。何をしたら良いか指示をもらって、そのまま作業する感じです。最初にやった業務は、お客様から送っていただいた素材をAdobe Illustratorを使って分解する作業でした。アニメーションを制作する際にはほぼ必ず発生する作業なんですけど、僕はIllustratorを使うのも初めてだったので苦戦した部分もありました。」
ーー初めて使うソフトも多かったんですね。
「Premiere Proも入社するまで使ったことがなかったんです。ソフト自体が初めて使うものだったので、最初の頃はどの業務も手探り状態でだいぶ時間がかかっていました。OJTの今津さんに聞いたり、自分で調べたりしながら徐々に慣れていった感じでした。」
ーーいつ頃から一人で案件を担当するようになりましたか?
「人にもよると思いますが、僕は5月くらいに不動産のシアター映像を初めてメインで担当しました。と言っても、まだまだわからないことが多かったので今津さんに教えていただきながらでした。まず自分で編集してみて、今津さんにフィードバックをいただいて修正していくような流れで進めていました。
クライアントワークも学生時代全く経験がなかったので、どういうものなのかはっきりとイメージできていなかった部分もあったんですけど。ただ手を動かして編集するだけでなく、お客様の伝えたいことを汲み取って映像に落とし込むということをこの時初めて経験しました。映像として表現する難しさも感じましたが、納品した時は達成感がすごかったです。」
ーー苦労した分、完成した時の達成感がありますよね。初めての担当案件はどうでしたか?
「今津さんにサポートしていただきながらですが初めて自分が担当した案件だったので、不動産物件の前を通ると今でも親近感が湧きます。同時期に別の案件で店舗のサイネージ映像も担当していたのですが、それは実際に店舗に見に行って驚愕しました。自分の作った映像が東京の店舗で1階から3階まで続く大きなサイネージで流れていて、鳥肌が立ちました。
初めての案件はもちろん、1年経った今でも、完成した映像がお客様の元で実際に使われているところを見ると嬉しくなりますね。」
ーー学生時代の学びを活かせている実感はありますか?
「もちろん活きていると思います。ただ、学校で学んでいたことが今の業務に直結しているというよりは、データの取り扱いや種類、仕組みなどの知識の部分が活かせていると感じています。編集作業では入社後に教えてもらったことの方が多いので、スキルや経験に自信がなくても成長したいという気持ちがあれば心配いらないなと思います。」
ーー初めてのことも沢山あり苦労したことも多かったと思いますが、石田くんが成長したと感じていることはありますか?
「入社直後できなかったことやわからなかったことができるようになっていて、成長はとても感じています。先輩の編集を真似して、時間はかかっても完成後にあまり違いを感じなかったり、前よりも作業時間が短くなっていたりとシンプルに編集技術の向上を感じます。
お客様と接する機会も増えてきて、ご要望を叶えるためにどう編集するかを考える楽しさも感じられるようになってきました。」
ーーお客様と一緒に楽しんで制作しているんですね。編集技術の向上という点で、何か意識していることはありますか?
「先輩の真似をすることですかね。わからないことはしっかり聞いたり、先輩のプロジェクトファイルを見たり、自分でできないことは先輩の真似をすることを意識しています。その結果、少しずつ自分でできることが増えてきて、『表現したいものがあるけど作れない』と悩む時間が少なくなっているのを感じています。
あと、毎日チーム内でその日にやることの共有と1日の振り返りをする時間があるので、その中で成長するための方法を学んだように感じています。目標を立てて振り返りをするということを、今までしたことがなかったので。毎日振り返りをすることで自分の課題や改善点が明確になって、次の日から具体的にどう行動したら良いのか考える癖がつきました。」
『業務を通してついた、考える癖』
ーー先ほどチーム内での取り組みから成長するための方法を学んだとお話がありましたが、業務の面でもチームメンバーから受けている影響は大きいですか?
「大きいです。特にOJTの今津さんからとても影響を受けていると思います。今津さんはとても論理的な方なので、わからないことを聞くと答えだけじゃなく、どうしてそうすると良いのかを教えてくださいます。考え方が身につくので、次に同じような場面になった時に自分で考えて行動できるようになるんですよね。
僕は今まで思考するタイプではなかったので。今津さんがOJTになって”考える”ことができるようになったとすごく感じています。」
ーー考えるというと?具体的に教えていただきたいです!
「例えば、これなんかただの文字に見えますけど、強調したい部分を太字にして■をつけているから、まずここに目が行きますよね。もっと強調したかったら背景色をつけたり、文字の色を変えたりできる。こういうデザインに隠された意図を考えるようになりました。
これはデザインとは違うんですが、先日雪が降った時も、かかとから足をつけずに足裏全体で垂直に歩けば滑らないんじゃ?!と気づいて。無事転ばずに帰れました。こういうふうに、普段の生活の中でも考える癖がついてます。完全に今津さんの影響を受けていますね(笑)」
ーー考える癖、面白いですね!映像制作の中で、考える癖は活きていますか?
「編集作業中が一番考えていると思います。エディターが担当するアニメーションやテロップなどを入れる作業って、視聴者の視線をどう誘導するか、お客様が出したい雰囲気をどうやって表現するかを常に考えなくてはいけないんです。なので、高級感を出したいからこういう色味にしようとか、ここは強調させたいからこんなエフェクトをつけようとか、"自分の知識と技術の中で一番お客様の要望を叶える編集"を考えて作業しています。」
ーー他のチームメンバーから影響を受けることもありますか?
「自分の個を活かしているメンバーを見ると、専門性が欲しいなと思うことがあります。プロデューサーやディレクターから案件の相談が来たら、マネージャーの横山さんが誰が担当するかを決めているんですけど、なんとなくチームの皆さんは『〜〜な案件だったら〇〇が担当』みたいな自分の強みを持っているんですね。僕は今のところ自分ならではの強みを持っていないと思うので、これから身につけていきたいです。」
『お客様の要望に幅広く対応できるエディターに』
ーー自分ならではの強みは行動指針の”群れず、はぐれず、個を出そう”にも繋がりますね。これから石田くんが目指すエディター像はありますか?
「撮影から編集まで自分でできるエディターになりたいです。カメラの技術も知識もまだまだなのでこれから勉強が必要ですが、お客様から何を聞かれても答えられて対応できるエディターになりたいと思っています。」
ーーお客様にとっても、映像に関することを聞いたら何でも対応してもらえるって安心できますよね。
「自分がメインで担当できるようになってからお客様と関わる機会が増えて、一緒に映像を作ることの楽しさを実感しました。
だからこそ、相手の業界や仕事について知らないから失礼なことを言ってしまうような状況を作りたくないなと今すごく感じています。お客様の業界や業種のことをを知って、その上で同じ目線で考えられるエディターになっていきたいです。お客様の目線で考え、映像に関することは全て応えられる。それが僕の個になってエレファントストーンのできる幅が広がっていったら嬉しいです。」
石田くん、ありがとうございました!
映像を学ぼうと思ったきっかけから今後の目標までお話しいただきました。OJTの先輩やチームのメンバーから刺激を受け、技術的にも考え方の面でも成長したと話す姿が印象的でした。
エディター職は専門的なポジションですが、「自分ならではの強みがない」という悩みを逆手にとって、「幅広くこなせるエディターになりたい」と自分の強みに変換しようとする考え方が素敵です。
石田くんが今後どんなエディターになっていくのか楽しみです!