私たちの会社には、他にはあまりないユニークな制度がいくつかあります。
誕生日休暇もそのうちの一つです。え、そのくらい他にもありそうだけど?と思われたかもしれませんが、実はこの「誕生日」の対象は社員本人だけでなくその家族も含まれるんです。なぜそのような制度を作ったのか、詳しくはこちらのブログをご覧ください。
私は8月に娘の誕生日がありましたので、その日は誕生日休暇を頂き、家族で呼子(佐賀県唐津市にあるイカで有名な町)へ出かけて、おいしいイカ料理でお祝いすることにしました。呼子に到着して、商店街を歩いていると「本日のイカ処営業状況」と書かれた立て看板が目につきました。イカを提供しているお店の名前と営業開始時刻、そして活きイカの有無が書かれています。私たち家族は活きイカがあるお店に向かいましたが、かなり混み合っていて店の外で1時間くらい待って、ようやく透き通った新鮮なイカのお造りにありつくことができました。
これにてめでたしめでたし、なんですが、この日私は思いもよらない発見がありました。実はイカにありつく前、1時間順番を待っている間に、店内にお客さんが1組しかいないお店を近くに見つけたので、こっちのお店が空いてるなら順番待ちをキャンセルしてこっちにしようかなと思い、お店の方に「イカありますか?」と尋ねてみました。すると、お店の方は伏目がちに「いや、今日はありません。仕入れることができませんでした。」と言われました。イカの活き造りでお祝いすることがお目当てなので、やむなく元の店の順番待ちに戻ったわけですが、まさかイカの仕入れができるか否かでこれほどまでに客入りが左右されるとは。当たり前といえば当たり前かもしれませんが、実際に現地で顔を合わせて話を聞くことで強く印象に残りました。
私たちの会社はコーラルワークという新しい働き方を実践しています。「コーラル」という言葉には「地域の恩恵を受けながら働いて、地域に恵みを還元する」という意味合いも込められているので、地域と個人の相互作用を大事にしたいな、と感じた娘の誕生日でした。