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反対意見を言う奴は偉い

ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。

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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋


上司の意見に反対意見を出すのは、それなりに勇気がいる。

だからこそウチでは「事実を基に判断する」というベーシックスがあるわけで、、、

上司の意見だから、偉い人の意見だから「イエス」なのではいけないわけで、データがこうだから、この可能性が高いから「イエス」というような意思決定になってなければいけない。
先日も似たようなことがあった。上司が何かの施策をやめた方がいいんじゃないか?と言った時に、「止める」にせよ「続ける」にせよ、データや事実を基に決めなきゃいけないわけである。

もちろん、常に十分なデータが揃うなんて事はない。
しかし、その時点で、かつ限られた時間の中で、手に入れられるデータや情報は手に入れて判断すべきだ。


上司が「やめる」と言ったんだから「やめる」決定には情報やデータは必要ないという考えは間違いである。なぜなら、それでは上司の主観的な決定になってしまうからだ。
簡単に言えば、上司の思い込みがまかり通る決定なのだ。

どんな上司もあなたより経験値はあるが、常に情報やデータを持っているとは限らない。
なので、上司の「やめる」という提案があれば、提案は提案として受けて、最終、決定する際には、情報・データといった根拠をベースに決定するのが正しい方法なわけだ。
これを毎回やって習慣になるくらいがベストだね。


ベーシックスで「事実を基に判断する」というのがあるので、思うにウチはまだ比較的、上司に反対意見を言いやすい環境じゃないかと思うけどね。
が、しかし、まぁ人間だから、言いにくいってことは絶対にある。

誰だって、嫌われたくない。相手のことに「イエス」といった方が好かれるに決まっている。
男女関係だって、同調した方が好かれるに決まってるよね?
でも、本当に大切な決定であったり、本当に大切な関係であれば、時には嫌われるのを覚悟で、反論をするのが正しいあり方じゃないか?

それと同じことで、言いにくい反論を言う人の方が、特にビジネスの場では、価値が高いわけだ。
同じことを言う奴が何人いても一緒だからね。

なので会議や話し合いの中で、自分の意見に反対意見を示す人は、もしそれが部下であれば非常に勇気のある行動で価値あることであることを覚えておこう。
反対意見は、自分の「案」を削ってより素晴らしいものにしてくれる彫刻刀のようなもの。
触ったら痛いけど、なくては良いものはできない。

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