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カルチャーについて

ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。

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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋


「すごい良かったですぅ!」

先週、新人合宿があった。参加したUさんとすれ違ったので、話を聞いてみたら、すごく良かったとのこと。(女子っぽく「ぅ」ってつけてみた。)いろいろ事件もあったようだけど、2日間、濃密な時間を過ごして、一気に人間関係を構築できて、チームとしてはとてもやりやすくなったんじゃないかな。すごい良かったと思う。

特にウチみたいな、勤務時間・自由で、場所も自由、席もない、なんて環境だと、関係性作るのがより大変じゃん?(毎日、同じ島に同じ人がいたら、関係性作るのはラクだよね。)そんな環境だから、意図してやらないと、関係性の構築って難しいんだよね。それがウチの制度や文化の弱点でもある。

だから、合宿みたいに泊まりで、プライベートな話もできる環境で、一気に関係性が作れるってのは、素晴らしいと思うね。

プロフェッショナルな個人がつくる自由と責任

ただ、みんなに勘違いしてほしくないのは、そういう関係性作ることだけが、大切なワケじゃないってこと。ちょっとこないだ寺本さんとも話してたんだけど、ノリが良くて仲が良いのが強いチーム、強い組織じゃないってこと。

強い組織、強いチームというは、基本的に「個人として能力が高い」人間が集まらないとできない。個人として能力が高い人間が、人間関係を作って、チームワークをするから、強くなる。だから、能力が低い人間がいくら集まって、強い絆で結ばれてたとしても、そんなのは烏合の衆にしかならない。

だから、合宿はとても良いんだけど、あーゆーことでワイワイやるのがウチの文化だと思ったんなら、それは大間違い。ウチにある、昔からある文化は、むしろそういった表面的なこととは逆に「独りで自分の能力を高めるために黙々と努力し、技術に磨きをかけること」がメイン。プロスポーツのチームを想像してみたら分かる。一人一人のプレイヤーは、黙々と自分の技術を磨くために練習する。鍛錬する。そして、それができた上で、チームに入れてもらえる。そしてチームメイトと信頼性を確立して、チームを勝利に導く。チームで成果を出す。そういうもんっしょ。



筋トレも学習も1人で地道に積み上げるもの。

今、絶賛、大活躍中のH君も、そうだった。昔、何度か、大阪オフィスの隣のやよい軒でバッタリ会ったときも、20時くらいの晩飯の時間だったが、メシを食ったらスタバに行って、広告の勉強をすると。夜遅くまでしてから家に帰って寝るだけだと。そんな生活をくり返してるみたいな話をしてた。そういった積み重ねがあって、今の彼がいるわけよ。H君には申し訳ないが、何年か前までは、セールスライティングの技術がまだまだだと思ってた。でも、そんな生活を知ってたから、『かなり勉強してんのになんでだろうな』とか思ってた。そしたら、ここ数年で突然、ググググっと急激に伸びてきた。やっぱりあのときの積み上げが効いてるんだろう。


大前研一も昔、「晩飯を1人で食べてるようなやつが、将来活躍する」みたいなことを言ってた。

プロフェッショナルとは、努力してなるもの。
1人でホントにそれこそ、地道に地道に積み上げてなるもの。活躍してる人は、見えるところでも見えないところでも、人の何倍もの努力をして積み上げている。もしかしたら本人は、楽しんでて努力と思ってないかもしれない。けれど、他人からみたら狂っていると思えるくらいに打ち込んでいる。

かっこつけたがる先輩は、そういう姿を見せずに、おちゃらけてる姿ばっかり見せる。だから、要注意。みんな影で地道に努力を積み上げている。


自由と責任

責任を果たす能力を高めたものだけが自由を手に入れる。

チームで成果を出す

能力を高めたものだけが強いチームをつくれる。
強いチームは個人としてプロフェッショナルである人でつくられる。

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