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「Ready Fire Aim」

ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。

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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋

ベーシックスの「スピード」にも通じることだが、「Ready Fire Aim」という格言がある。
日本語に訳すと「構え、打て、狙え」。
……これ、おかしいよね? 

普通は「構え、狙え、打て」のはず。実際の射撃で、「打ってから狙う」なんて、終わってる。
ところが、ビジネスでは違う。ビジネスではいくら机上で考えても、いくら素晴らしいプランを練っても、実際にやってみないと分からないという面がとても大きい。

たとえば、新商品をリリースするとき、どれだけ机上で考えたところで、売ってみなければ、それが売れるかどうかは分からない。なので、さっさと「試作品」を小さく作って(Ready)、実際に売ってみて(Fire)、それからフィードバックを集める(Aim)という方法論が効果的になるわけだ。
つまり、打ってから狙うっていうのは、それくらい素早く実行しろという意味。

フィードバックを集めたら、試作品の改善に活かし、また売ってみて、またフィードバック集めて、また、また、また……を繰り返す。

何かを始めようとするとき、最初から完璧なモノはできっこない。
最初にやったことは、普通は「最低レベル」だ(なぜなら、そこから改善を繰り返すから)。
なので、何かを始めようとか、これをやったほうがいいのかな? と思ったときは、ある程度、企画を考えたら、それを100%の水準に持っていこうとするのではなく、スグにリリースして、ユーザーからのフィードバックを受けることを考えるほうがいい。

ビジネスでは、それが実際的で効果的なやり方なのだ。

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