ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。
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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
高木君の書いたこの話、みんなにも読んでほしい。特に、新人には読んでほしいな。
このブログのタイトルにあるとおり、「目の前の仕事をがんばれない奴が、活躍できるわけがない」その通り。もう、40歳をこえたおじさんの経営者が「おっしゃる通り!」としか言い様がない(笑) なぜかって言うと、若い人で、変なプライドを持っていると、仕事を選ぶような事をする傾向があるからね。自分が有能だと思っている人ほどその傾向は強い。例えば「これって、オレがやる仕事なの?」みたいなね。おれはもっと価値の高い仕事をした方がいい。その方が、付加価値も高いし、、、というロジックなんだろうけどね。
マネジメント用語でこれを、「幼稚なプライド」と呼ぶw
だけども、仕事ができる人ってのは、みんな、小さな仕事、些細な仕事、時には、意味の感じられない仕事にだって、常に全力を尽くしてきた人なんだよね。どんな仕事も、全力を尽くしてやれば、そこから学べるものはあるし、工夫できることはある。そして、全力を尽くしてやれば、技能がついたりする。誤解を恐れずに言えば、全く無意味な仕事だって、全力でやれば根性がつく。これ、マジの話だ。
全くの単純作業でさえ、「機械でやれば、時短になりますし、自分は違う仕事ができます。」「外注に出せば、これだけのコストがかかりますが、その時間で、こんな仕事ができます。」と提案することだってできる。
今、目の前の仕事に意味が、見いだせなかったとしても、全力でやってると技術がつく、仕事力がつく、そして、何年も後になって、その技術が役に立つ、なんて事がある。というか、人生ってそういうもんだよ。
目の前の事に全力を尽くす人は、いろんな学習をして、心・技・体、マインドも技能も、ともに磨かれていく。 ところが、仕事を選ぶ人は、ある特定の仕事は一生懸命やるかもしれないが、他はやらない。結果、ある狭い領域での、技能しか身につかない。実際は、その領域の技能も、トップレベルにはいかない。なぜなら、全力で没頭してやる癖がないからね。癖っていうか、仕事の基準かな。
そして、仕事ってのは、誰かに価値を届けることなわけでね。 その価値を届け終わってこそ、仕事じゃん?その価値を届けるプロセスの一部しかやりませんよ、私は。ってのは、何なんだろうね?仕事って言えるのかな?
例えば、スタバで、コーヒーを入れるのが自分の仕事で、最大の価値貢献だから、テーブル拭く仕事とか、窓を拭く仕事はやりませんよ。って言う人は、どうなん?偉くなるのかね?その人の入れるコーヒーはマジでやばい、という品質だったとしても、、、どうなん???どんなにコーヒーが美味しかったとしても(本質的価値)、お客さんとして、その店、行きたいと思うかね???
フォワードだからって言って、敵に攻められてる時に、守らないってことないでしょ?ピッチャーだからって、バッターボックスに立たないってことないでしょ。プロスポーツ選手は勝つためにできることは、全部やるよね。仕事も同じ。価値を届けるために、できることは全部やる。
プロとして責任を持って、仕事をするんであれば、価値を届けることが目的なわけで、その目的のために、価値の中心的な、コアとなる部分の作業もあれば、中心的じゃない、部分の作業だってある。目的のためには、全部やらないといけないよね?それが分かってるかどうかじゃないかな。
仕事をやり遂げる、価値をデリバーする、そのためにはどんな事もする、という使命感を持ってる人こそが、プロフェッショナルと言えるよね。 つまり、ベーシックスのプロフェッショナルである、というのは、そういった使命感を持つ、という事かもね。
高木君が26歳にもかかわらず、マーケティング事業部のリーダーをやってるのには、理由があるね。