「性格的に、あまり一箇所にとどまるタイプではなかったんですけどね」と笑う、コパイロツトメンバーの吉岡健太郎さん。2016年に入社して以来、さまざまなプロジェクトに携わって活躍し、気づけば7年の時間が経っていました。
吉岡さんはなぜ、コパイロツトでプロジェクト推進の仕事に邁進し続けるのか。今回はその理由を紐解くため、本人の仕事観を中心に話を聞きました。
プロフィール
吉岡 健太郎
2016年入社。ナレッジマネジメントによる業務改善や、新規事業の企画/プロジェクトマネジメントなどを担当。「MIT Technology Review 日本版」立ち上げ時からコミュニティ・マネージャーを務めている。
ある場所での出会いと縁、自分自身の好奇心が入社につながった
—— 現在、吉岡さんが取り組んでいる仕事の内容を教えてください。
吉岡:プロジェクトマネージャー、あるいはナレッジマネジメントディレクターとして、主に新規事業創出や業務改善を目的とするプロジェクトに多く携わっています。プロジェクト推進の中でも、情報を集めて構造化する仕事を得意としています。
最近は、学術的な指標を用いて手軽にプロジェクトチームの自律性を可視化する自社プロダクト「Zipadee」の開発にも携わっています。
—— 吉岡さんが長く関わっているプロジェクトとしては、2016年10月に創刊した「MIT Technology Review 日本版」がありますね。
吉岡:そうですね。入社以来、ずっと担当しています。そもそも、僕がコパイロツトに入社したきっかけの一つがこのメディアだったんです。
▲ 「MIT Technology Review」
米国マサチューセッツ工科大学(MIT)によって1899年に創設された、世界で最も歴史と権威あるテクノロジー誌。「テクノロジーが形作る世界を理解する」をコンセプトに、人類の課題解決に貢献するエマージングテクノロジーの最新動向をいち早く届け、新規事業の企画や研究のヒントとして活用されている。コパイロツトは、2016年10月の日本版創刊時より総合プロデュースとコミュニティ運営、イベント運営を担当している。
https://copilot.jp/project/mit-technologyreview/
https://www.technologyreview.jp/
—— どのような流れで入社したのですか?
吉岡:20歳前後のときカウンターカルチャーなどの知識に興味を持って、あるコミュニティに出入りしていた時期があったんです。集っていた人たちの中では僕くらいの年齢の参加者はほとんどいなかったこともあり、そこでいろいろな方とのつながりが自然と増えていって。その中のひとりが定金さん(コパイロツト/共同創業者)でした。
そこから定金さんとは定期的に会って、いろいろな話をしました。ナレッジマネジメントに関する思考モデルについても、その頃から話題に上っていましたね。
そんなある日、コパイロツトが「MIT Technology Review」の日本版立ち上げプロジェクトに着手することになったタイミングで、「うちの会社に入らない?」と誘ってもらったんです。
—— もともと科学やテクノロジー領域に対する関心があったのでしょうか。
吉岡:そうですね。時期的にはちょうど米国でトランプ政権が発足した頃で、技術の進化と、倫理や人々の日常の乖離に違和感を抱いていました。
ただ最終的に入社を決めたのは、プロジェクトの領域や仕事内容だけではなく、コパイロツトという会社への興味もあったからです。定金さんとさまざまな思考モデルについてよく話していたので、それを実践している人たちと一緒に働いてみたいと思いました。
“入力”と“出力”。2つの要素がプロジェクトを成功へと導くカギとなる
—— 吉岡さんはコパイロツトの中でも、かなり幅広い領域の仕事に携わっていますよね。仕事やキャリアを考えるにあたり、大切にしている軸はありますか?
吉岡:僕は常々、「楽しく仕事をしたい」と思っています。僕にとって“楽しい”状態とは、自分自身が関心をもって打ち込めるテーマに夢中になれること。そして、その結果を踏まえて仮説検証を繰り返し、思考を更新し続けることです。
この2つの要素は、プロジェクトの“入力”と“出力”にあたる部分でもあると思っています。入力——すなわちチームのモチベーションや原動力となる材料が強ければ強いほど、結果的に出力も大きくなり、プロジェクトが成功する可能性が高くなる。だからこそ、自分の中では非常に重要視しています。自分はこの原動力を「バイブス!」と呼んでいます(笑)
—— 確かに、よく聞きます(笑)。ただし、入力だけではなく出力も重視しているということですね。
吉岡:プロセスがどうあれ、プロジェクトを進めた結果どのようなアウトプットが生まれたのか、どんな成果を導き出せたのか、KPI/KGIなどの出力部分はかなりシビアに見ています。
どんなプロジェクトもそうですが、「失敗しよう」と思って取り組んでいる人なんて誰もいないですよね。みんな成功を目指して、真剣に目の前のプロジェクトと向き合っている。それなのにうまくいかないということは、何か、どこかにズレが生じているはずです。
だからこそ出力される具体的な情報が重要になります。それを整理し構造化したうえで、仮説検証を繰り返しつつビジネスとしての成果につなげることが、プロジェクト推進に携わる自分の役割だと捉えています。
7年間在籍している理由は「人間関係」と「仕事から受けられる刺激」
—— 吉岡さんにとって、コパイロツトは「楽しい仕事」ができる場所ですか? 7年間、離れずに在籍し続けている理由を聞いてみたいです。
吉岡:その点に関しては、定金さんや周りのメンバーの存在が大きいかもしれません。人間関係でまったくストレスがない状態って最高じゃないですか? 僕自身はずっと、信頼できる仲間と部活動に取り組んだり、文化祭の準備をしているような感覚で仕事ができている気がします(笑)
またさまざまなプロジェクトに関わる中で、それまで自分からは遠いところにあった専門領域の知見に触れることができたり、その領域でレジェンドと呼ばれる人にお会いして話を聞くことができたりと、刺激を受ける機会にめぐまれていることも、自分の中の「楽しい」につながっています。
—— 今後やってみたい仕事、目標などはありますか?
吉岡:僕は仕事以外では目的思考をあまりしないので、正直なところ、進む方向性や目標を問われるといつも答えるのが難しいんですよね。いま自分にできる小さな行動を積み重ねて、楽しく仕事をしていきたいです。
—— コパイロツトでは個々の志向や進む道について意思を問われる機会が多いと思いますが、その点について感じることがあれば聞かせてください。
吉岡:たしかに、将来的な目標や自分の意思を聞かれて苦しくなるときもたまにはあります。でも僕の場合、会社が目指す方向性と自分自身が進みたい道の重なりについて思いを馳せるよりも、その根っこにあたる思想のような部分がしっかり重なっている感覚があるんです。
僕はいろいろなことを考える行為自体が好きなのですが、コパイロツトも「思考し続ける」姿勢の強い組織だと思うんですよね。むしろ、そうした意識が求められるというか。
メンバーみんなが常に思考し続けていて、その個々の考えが尊重され、前向きな議論がちゃんと進み、アップデートされていく。この環境が、自分にとても合っていると感じています。
そうした安心感があるから、会社がどんなに変化しても、自分自身の先の未来がはっきり捉え切れていなくても、変わらず齟齬なく、そして楽しく仕事が続けられているのだと思います。
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