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「会社本」という羅針盤――本を活用したオンボーディング

業務の進め方は会社ごとにさまざま。転職が決まったものの、新たに入る会社のカルチャーに馴染めるだろうか……とドキドキする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コパイロツトでは、オンボーディングの一環として、内定後に数冊の「会社本」を渡しています。今回はこの「会社本」について、その内容や背景をご紹介します。

新メンバーに渡す6冊の「会社本」

「会社本」とは、「会社としてメンバーに知っておいてほしいこと」が書かれている本を、入社が決まった新メンバーに渡すものです。新メンバーは入社1ヶ月後をめどに、その感想を好きな形式でスライドにまとめ、Slackでシェアします。

「会社本」はこまめに選び直されているのですが、2022年7月現在、お渡ししているのは以下の6冊です。

他業界から転職された方などに対しては、仕事を進める上で補助になるような本を、追加でお渡しする場合もあります。また『ティール組織―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』の発売時など、「これは!」と思う本が見つかったときは、臨時で全メンバーに配布することもありました。

始まりは個人的な配布から

今はコパイロツトで職場環境づくりを担当している環境ロールが運用している「会社本」ですが、その始まりは、共同創業者の定金による個人的な配布にありました。

「会社として大事にしたいこと」を自分が直接メンバーに伝えるよりも、本を通じ、さまざまな人の視点や考え、知識を借りるようにして伝えたほうがいいのではないかと考えた定金。良いと思った本を複数冊買ってメンバーの机に置いておいたり、参考になるブログやPDFをシェアしたりしていました。

この「本を配布する」部分を環境ロールが引き継ぎ、新メンバーへの本の配布と感想のまとめシェアという形で、オンボーディングの1つとして取り入れたのが「会社本」です。変化の多いコパイロツトで、8年以上続く制度となっています。

本を通じて思想を伝え、共通言語をつくる

「会社本」には、2つの目的があります。

1つ目は、コパイロツトとしてのありたい姿や、コパイロツトを形作っているものを伝えること。そのため、会社としてどのような思想を持ち、メンバーにどんな行動を期待するのかを示せる本が選ばれます。選書をしている定金は「自分のマネジメントによるのではなく、みんなで会社をやっていきたい」という考えを持っており、ここ3年ほどは自律的な組織論の本がよく選ばれています。

2つ目は、共通言語をつくること。コパイロツトでは、アジャイル開発やティール組織、ホラクラシーなどにまつわる用語を日常的に使っています。他の言葉に言い換えずに用語独自の意味合いを保ちつつ、スピーディーにコミュニケーションしていくためには、メンバーが用語を理解していることが必要です。そのため「会社本」には、用語集として役立つようなものも選ばれています。

私たちがどうありたいのか。どの方向へ進んで行くのか。そのために何を共有したらいいのか。「会社本」は、コパイロツトが新しいメンバーへ渡す羅針盤のようなものなのです。

「会社本」のこれから

募集記事の「こんな人を求めています」にも「書籍からインプットすることが好き」とあるコパイロツト。今後は定金から、本好きで読書量の多いメンバーへと選書担当を引き継ぎ、みんなで選書する……という方法も考えています。

コパイロツトは「プロジェクトの推進をサポートすることで、自分の能力を活かして楽しく働く人を増やす」ことを掲げ、社会と共に変化し続ける会社です。当然、会社としてのありたい姿や、使う言葉が変わることもあるでしょう。取り入れたい考え方や技術の変化に合わせて、これからも「会社本」を更新していきます。

コパイロツトのカルチャーに関心をお持ちの方がいましたら、今回紹介した6冊の「会社本」も参考にしていただけたらうれしいです。


★選書担当の定金に聞いてみた
Q.「コパイロツトらしい本」を1冊だけ選ぶなら?
A.「会社本」からなら『シェアド・リーダーシップ』。それ以外だと、『チームトポロジー ―価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計』の抽象度の上げ方はコパイロツトっぽいと思います。


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わたしたちは、コパイロツト=副操縦士として、さまざまなプロジェクトに取り組んでいるみなさまと共に走り、共に汗をかきながら、最適な形でプロジェクトが推進できるよう、支援を行っています。また、実践から得た知見をもとにさらなる探究を行い、常にベストなサービスを提供することを目指しています。 パートナーとしてチームに参加し一緒にプロジェクトを推進する、最適なチームづくりや環境構築のためのアドバイスをする、プロジェクト推進を円滑にするツールを導入する、などお客様との関わり方は多岐にわたります。 マーケティングをはじめとするデジタル化プロジェクト、既存事業からの拡張を行う新規事業プロジェクトなどの推進支援や、ナレッジマネジメントの導入支援を担当させていただくことが多いです。まっさらな状態のプロジェクトにおいて0→1で考え始める段階から参画するケースもあります。 わたしたちのプロジェクト推進支援のアプローチは主に3つあります。関わるプロジェクトに合わせて、柔軟にアプローチを変えながら、プロジェクト推進支援に取り組んでいます。 ▼プロジェクト推進支援 コパイロツトのチームがお客様のプロジェクトに参加し、共に実務を行います。プロジェクト推進のためのノウハウを提供する他、複数の関係者や部門をつなぐ役割も果たします。 ▼ナレッジを蓄積する環境づくり/プロセス改善 ナレッジ・マネジメントの手法をベースとし、ミーティングの進行やタスク管理方法の最適化など、プロジェクト推進のためのプロセス改善を支援します。 ▼独自ナレッジ/クラウドツールの開発・提供 コパイロツトでは、実践に基づいた独自のメソッドを開発しています。最新のメソッドをプロジェクトに関わるすべての方に活用いただけるよう、一部をクラウドツールとして提供しています。 コパイロツトの「プロジェクト推進支援」を知りたい方はこちらの記事をご覧ください! https://blog.copilot.jp/entry/copilot-business-20230125 ミーティングを最適化することによりプロジェクトを推進するメソッド『Project Sprint』 https://projectsprint.org/ ミーティング活用クラウドサービス『SuperGoodMeetings』  https://supergoodmeetings.com/
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