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コロナ禍で売上90%減でもあきらめなかった私たちのチャレンジ①

ワン・ステップの主力事業であるイベント遊具を扱う会社は全国でも数十社しかなく、19年12月期は年間6億1200万円を売り上げるまでに成長しました。18期連続増収・18期連続黒字で、安定的に成長しているという実感もありました。

しかし・・・2020年2月から始まった新型コロナウイルス感染症の影響により各地でイベントが自粛となり、キャンセルが相次ぎました。



。4月に初めて緊急事態宣言が発出され、大型連休のイベント中止に伴い、4~5月の売上高は前年同月比で94.4%減と激減した。加えて夏場に予定されていたイベントも軒並みキャンセルとなり、本業のイベント事業の売り上げは、20年12月期で前年度比7割減になりました。

なかなか困った事態です。

そこで、コロナによる危機を乗り越えるべく、以前から着目していた「エア遊具の技術を利用した異業種への展開」を一気に進めました。

新商品として防災・感染症関連グッズを10ツール以上、試作品を作ってWEB上で公開。

防災ツールは4年ほど前から少しずつ取り組んでいたことでスタートは切りやすかったです。新型コロナ対策のエアー注入式医療関連設備の開発に応用できると考え、簡易陰圧室を開発しましたが、この商品が大きな注目を集めました。




簡易陰圧室は新型コロナの感染拡大を防ぐため、患者を隔離・検査するスペースとして活用するものです。部屋の中の空気圧が部屋の外より低くなるように管理され、患者が出すウイルスを部屋の外に漏らしません。

2020年2月にサンプルを作成し、2020年5月に自社で開発できなかった陰圧装置を真空ポンプメーカーのアルバック機工(宮崎県西都市)に開発してもらうことも決まりました。良いパートナーに恵まれたことが私たちにとって幸運でした。

2020年10月に発売し、2021年12月までに全国の病院や介護施設などに約200台を納品。売り上げは合計で1.6億円以上を記録し、主力商品の一つになりました。本業がコロナ禍で厳しい中、新規事業が立ち上がったことで救われました。

現在は、防災・感染症関連商品はこのほかにも、災害時避難所向けパーテンション「ジョイントエアーパネル」や、熱中症対策向け「冷却ミストテント」、ワクチン接種会場向け「ゾーニング通路」「ドライブスルーエアテント」など、さまざまな商品をラインアップ。自社ホームページとは独立した防災・感染症関連商品の専用サイトも開設し、事業の柱の一つとして育成していく考えです。

どんな環境変化にも屈することなく、環境に応じて出来ることを全てやる。ワン・ステップらしさを少し証明できた事例かなと思っています。また、そのような取り組みを社外の皆様からも評価してもらい、日経ビジネスなど様々なところで取り上げてもらいました。




大変な時に頑張ることは大事だなと実感しています。

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