当社の取締役でありCDO(チーフデザインオフィサー)でもある、小林武蔵(こばやし むさし)が会社・組織づくりへの思いや、デザインに関する思いを綴ります。
長年UI/UXデザイナーとして、時にはGoogle、時にはAppleといった世界的な企業とのプロジェクト経験を重ねてきた小林。
デザインへの飽くなき探究心と、これからの働き方を追求し続けた彼が行き着いたのは「会社をつくること」でした。
まずは自分が幸せに働ける会社を作りたいと思った
ーー創業以前のことを教えてください。
2019年、令和初めての冬。当時創業準備中であった千歳から「一緒に創業しないか」と声をかけてもらいました。ちょうどその頃、これからの自分の働き方について見直したいという思いから転職活動をしていたこともあり、とても驚きました。
元々、千歳とは前職からの付き合いがあったことから、彼の人柄も十分にわかっていましたし、何より信頼があったこともあり、不思議と不安はありませんでした。
当時、転職で僕が一番求めていたのは、「働きやすさ」でした。日本の比較的多くの企業では、プライベートを投げ打って仕事重視。というような風潮を感じており、家族が何より大事な僕にとっては窮屈な圧力を感じていたんです。家族と、社内の眼や評価が天秤に掛かっているような体制ってどうなんだろうと。友人知人に話を聞いても、そういった風潮に慣れているように感じ、違和感がありました。
前職や転職活動の最中に面談をしていただいた企業から社内の体制を伺ってみたのですが、自分にとってフィットする感覚がなかったこともあり、千歳からの誘いを受けた時には目からウロコでした。「そうか、ないなら作ればいいんだ!」とパラダイムシフトが起こったのを今でも覚えています。
さらに、この時から働きやすさに加えて”まずは自分が幸せに働く”というキーワードが僕の中に芽生えました。
経営理念(フィロソフィー)については、創業以前から毎日のように思案しては議論を重ねていました。創業してからもそれは変わることはなく、今でも千歳やメンバーと議論を重ねて練度を高めています。
売り上げを上げるための実務だけでなく、会社の制度や文化を作るために色々なことにチャレンジし続けることは、非常に面白く大変だなとやりがいを感じています。
社員全員が幸せに働ける会社をつくる。
ーー 取締役に就任してから現在に至るまで、心境の変化はありましたか
今は社員全員が幸せに働ける会社をつくりたいと思っています。自分が幸せに働くための1つに「社員も幸せに働くこと」が加わり、自分自身、視座が上がったように感じます。
年々メンバーも増えて、多様性が濃くなる様子に喜びを感じると同時に、色々な課題も見えてくるようになったことも、僕にとって大きな変化をもたらしてくれました。
僕自身、1つ1つ丁寧に自分で取り組みたい完璧主義さがあるのですが、役員としての役割やクリエイティブの責任者としての役割に加えて、現役で案件業務も進めているので、自分一人では限界があるという現実を突きつけられたんです。
元々フォロワーシップ型なので、このことは、リーダーシップを取りながらメンバーに頼ることの重要さを身にしみて感じるのと同時に、僕の最も大きく成長できるポイントでもあると確信しています。
クリエイターとしての情熱
ーー今年から始まった新規事業「Desinare(デジナレ)」はクリエイターとしての想いも詰まっていますね
自分自身も現役デザイナーなので、クリエイターを幸せにする仕組みづくりは関心が高く面白いと感じています。まだまだ生まれたてのサービスなので、課題ばかりで中々うまくいかないことももちろんありますが、じっくりしっかり育てたいと思える愛着のあるサービスです。
デジナレを通して、世の中のクリエイティブ、ブランドをもう一段昇華させることができたら最高です!
さらにデジナレは、世界中のクリエイターと繋がり、共に「らしさ」溢れる社会を創りたい。という想いから、クリエイターが働きやすい組織づくりを推進しています。
そこにはあらゆる境界線が溶けて1つになった、真の多様性に満ちた世界があると信じています。ネクスキャットやデジナレに興味を持ってくださった方がいたら、ぜひお話しさせていただきたいです!