ダイニー、飲食店に特化した決済サービス「ダイニーキャッシュレス」を提供開始
株式会社ダイニーのプレスリリース(2024年9月19日 15時00分)ダイニー、飲食店に特化した決済サービス「ダイニーキャッシュレス」を提供開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000043056.html
ダイニーはシリーズBラウンドで74.6億円の資金調達、そして新プロダクトとして「ダイニーキャッシュレス」と「ダイニー勤怠」をリリースしました。
チームごとに考えるダイニーのこれからを記事化し、連載「ダイニーとこれから」として配信していきます。
今回は、プロダクト本部の唐澤さんと浦山さんに、ダイニーのエンジニアチームのこれまでとこれからを聞いてきました。
ー唐澤
ダイニーでVP of Technologyをしている唐澤です。創業に近い時期からダイニーにジョインしており、既存プロダクトの設計や実装を担当してきました。システム面における責任者という立場です。よろしくお願いします。
ー浦山さん
エンジニアリングマネージャーを務める浦山と申します。ダイニーには2023年にジョインしており、主にエンジニアリング部の組織づくり・採用を行っています。よろしくお願いします。
ー唐澤
はい。私は機能開発以外のことをやっており、システムアーキテクチャなど技術面の意思決定に注力しています。私たちが所属するプロダクト本部の中には4つのチームがあるのですが、それぞれのチームに深く入り込んでマネジメントしているというよりは、そこは各チームのテックリードがマネジメントと開発を進めていってくれるというイメージですかね。僕も採用面接には多く携わっていますが、採用における戦略面は浦山さんにお任せしています。
ー浦山
まさに、採用のパートは私が担っています。中長期的にどんな組織をつくるかを考えながらの採用・ピープルマネジメントが主なミッションです。必要に応じて技術面の活動を行う機会もありますが、基本的に技術面の意思決定は唐澤さんにお任せしています。
ー唐澤
例えば、ダイニーのインフラサービスを安定的に提供し、継続的にスケールさせるための開発・運用を行うプラットフォームチームは現在正社員4名、業務委託のメンバーも4名いますが、昔に比べると人数も増えてきましたよね。
ー浦山
はい、直近ではダイニーキャッシュレスやダイニー勤怠のプロダクトをリリースし、複数の事業を並行して成長させていくための開発体制を整えていくことが急務となっています。そのため、エンジニアメンバーの採用の重要度は増していっていますね。
ー唐澤
私たち2人もメルカリ出身なのですが、メンバーの多くがメガベンチャーや100名程のスタートアップ経験があるフルスタックエンジニアです。年齢も比較的若くみんな30歳前後ですが、チームをリードしてきた経験を持つメンバーも多く存在感があります。
ー浦山
採用観点で見ると、年齢層はもっと幅があっても良いかと思っています。そのような属性面での多様性に加え、今後はさらに技術面での多様性も増やしたいと考えています。これまではフルスタックエンジニアのみ採用していましたが、フロントエンドやバックエンドに高い専門性がある方、セキュリティやインフラに専門性がある方など、様々な強みを持っているメンバーを採用していくために、募集ポジションを拡大していっています。
ー唐澤
最近だと、グローバル採用にも力を入れていますよね。
ー浦山
はい。会社としてグローバリゼーションの方針を打ち出し始めているという観点もありますが、国が違い、文化的背景が違うとより幅広い視点でプロダクトや開発プロセスなどを改善することができると考えています。
ー唐澤
会社が向いている方向に対し、真摯に課題を解決しようとしているメンバーが多いと思います。“事業を伸ばすためにどう自分の技術を使うか”という視点を持っているメンバーばかりですね。あとは商談に出て、技術面で気になる点があるお客さまに直接お話をしたりするのも強みじゃないでしょうか。
ー浦山
お客さまに向き合う姿勢は、エンジニア含めてダイニー全体の良さですよね。
ー唐澤
顧客志向でいうと、ダイニーには「シフトイン」という文化があります。ダイニーの加盟店で実際に働かせてもらうというものなのですが、飲食店で働く方目線でダイニーのプロダクトに触れられるので、「この機能つくってよかったな」や「ここは使いづらいから改善しよう」など、価値提供のポイントを見つけられると共に、課題発見の機会になります。エンジニアメンバーは自発的にシフトインするメンバーが多く、クライアントから情報を吸い上げたり実際に使う側としてプロダクトに触れることで、課題改善に活かしています。こういった取り組みは、すごく顧客志向だと感じます。“自分が作りたいものをつくる”ことが最も効率が良い開発体制なので、エンジニアの顧客解像度を高めることは非常に重要なんです。
ー浦山
そうですね、飲食店向けにサービスを提供しているダイニーだからこそできる取り組みですね。
ダイニーのエンジニアの方はXやnote、イベントでもよくお見かけします!広報活動にすごく協力的ですよね。
ー浦山
ダイニーのエンジニア組織の魅力をあまり伝えられていなかったことはこれまでの課題だったので、プロダクト本部として明確に広報目標を設定し、Tech Blogなども立ち上げました。
またイベントに関しては、ありがたいことに他社さまと合同で行うイベントに登壇のお誘いを受けることも増えてきたり、自社イベントとしてダイニー体験会も毎月行っています。最近はダイニー体験会に参加して実際にプロダクトに触れることで選考に応募してくれる方やメンバーになっていただける方も増えてきて、採用に寄与していると感じています。
根っから発信好きのエンジニアは、ダイニーにはいないかもしれません(笑)ただ、組織としての課題だと認識してくれているので、メンバーみんな採用や広報活動にはとても協力してくれます。
ー唐澤
ダイニーでは、全てのプロダクトを TypeScript + React.js, Node.js という単一の技術スタックで開発しています。飲食店での体験を変えていきたい、様々なプロダクトを顧客体験にフォーカスして効率よく開発したいと考え、今ある技術を採用しました。
ー浦山
“キラキラしている”というのは“モダンな技術を使っている”という意味も持っていると思います。ただ、ダイニーの技術選定は4~5年前に行われたもので、それが今でもモダンだと捉えられるのは素晴らしいなと思いますね。
ー唐澤
とはいえ、すべての技術は必ずレガシーになるので、それを対策するのはエンジニアとしての責務だと考えています。これからも「ダイニーの技術はかっこいい」と言われ続けるように、転変させていきたいです。
ー浦山
まず1つは、先ほどもお話ししましたがチームメンバーの多様化をすることです。様々な分野のスペックや経験、思考や興味を持つメンバーが入社をしてくれると、ダイニーのプロダクトにもっと厚みが出ると思います。
もう1つが、事業部のミッションを達成するために必要な専門性が、全て事業部内で完結するような組織にすることです。
ー唐澤
「ダイニーキャッシュレス」をつくっていたファイナンス事業部には、エンジニアから2名アサインされていますが、体制としては明確なものが確立していないですもんね。
ー浦山
はい。一方で、ダイニーのプロダクトは事業部間での連携が必要なことが非常に多いです。事業部が動きやすい体制にしつつも、横断的に見ることができる組織や仕組みを作り上手く機能させていく、というのが今後の目標です。
ー唐澤
浦山さんから組織的なところをお話しいただいたので、VP of Technologyとしてチームにどう関わっていきたいか、でいうと、“顧客に価値提供をするにあたり、意思決定のプロセスを誤らないようにし続けること”を重視しています。各個人が意思決定自体を間違えることはどうしても発生してしまうことなので、そういった事態が起こったとしても事業が破綻しないよう心がけています。
また、“ダイニーのビジョンに対し、飲食店さまにどういった価値を提供しているのか。そしてその価値提供のためにプロダクトの機能を向上させ、そのための強固な開発組織をつくる”という順序で物事を考えること。私たちのようなサービス提供者は、プロダクトを通してでしかお客さまのポジティブな変化に作用することはできないので。
ー唐澤
テクニカルな面で優秀な人が多いです。すごく効率的に学習やトライアルができる環境もあるので、顧客視点を持ち、技術として突き抜けているので、迷っているのであればまずはカジュアル面談やダイニー体験会に参加していただきたいです。
ー浦山
自分たちが普段足を運んでいる飲食店の注文やオペレーションを変えている、ということを目で見て、肌で感じることができます。自分たちが開発したものが世の中を変えていることをリアルに実感しながら開発ができるというのはダイニーの楽しいところの1つです。開発を通じて現実的な課題を解決することにモチベーションを持っていただける方、是非一緒に働きたいと思っています。
ー唐澤
“コードを書く"という具象的な営みが"飲食産業に変革を起こす"という抽象的な目標に直結しているというのは、本当にワクワクします。そんな取り組みを、私たちと一緒にやりましょう。
今回は、プロダクト本部の唐澤さんと浦山さんにお話を伺いました。次の『ダイニーとこれから』もお楽しみに。