共同プロジェクト発足秘話！今明かす、Fracta Leap設立の背景

私たちFracta Leapは、世界の水処理大手企業である「栗田工業」とともに、ある領域でのイノベーションを起こそうと奮闘しています。

それは、「水処理」です。

【水処理とは？】
栗田工業の事業の中心は「水処理」で、専業としては国内最大手です。ただ、水処理と聞いて、具体的なイメージができる人は少ないかもしれません。
我々日本人は、処理した水によって作られたものを、生活のそこかしこで無意識に使っています。例えば、普段飲んでいる炭酸飲料などの清涼飲料水も、安定した味を提供するために、水道水などから更に不純物を除去した、より純粋な水を使用しています。電子部品メーカーの製造プロセスにおける部品の洗浄などにも、極めて純度の高い水が必要とされるケースが多く、さらには、工場排水から有害物質を除去してきれいにしたり、再利用（リサイクル）したりする場合にも、水処理技術が使われています。

【共同プロジェクトの発足経緯】
栗田工業が、Fractaの買収(*1)により期待していたことのひとつに、同社内でのイノベーションの創出がありました。栗田工業でも、AI活用の機運の高まりとともに、AIやIoTを積極的に活用しないと競争優位性を失うのではないかという危機感を持つようになっていたのです。そのため、2019年の夏ごろから、CEOの加藤と、今回設立したFracta Leap CEOの北林（加藤のnote中では「ヒロ」として登場）、栗田工業の飯岡会長、門田社長で、イノベーションの在り方やFractaの役割について何度も議論してきました。

AI開発は複雑性が高く、実用性があいまいになりやすいという特性があり、「やってみたがうまくいかなかった。理由はよくわからない」という結果になりがちです。そのため、思いきった投資をして、早く、そして多くの失敗をしながら、辛抱強く進めていくことが重要です。
多くの日本企業でイノベーションが生まれにくいのは、この「ダイナミックに、かつ辛抱強く投資する」ことが苦手だからではないでしょうか。

今回、栗田工業は思い切った投資をし、Fracta側はエース級の人材を投入しました。FractaのCEO加藤とともに歩んできた北林、Fractaの日本の技術チームを牽引してきた羽鳥など、Fracta内の主要メンバーを集めてFracta Leap株式会社を立ち上げ、数年がかりの「メタアクアプロジェクト」をスタートさせました。

Fracta Leapのメンバー。撮影は渋谷のメンローパーク・コーヒーにて。

*1 米国ベンチャー企業 Fracta, Inc.の株式を取得し、子会社化～AI／MLの最先端技術を有する水関連企業との協業により、デジタルビジネス事業展開を加速～
https://www.kurita.co.jp/aboutus/press180530.html

【Fracta Leapのミッション】
水資源の不足は、世界的な社会課題のひとつです。

水資源が豊富な日本では強く実感することがないため当事者意識が低いかもしれませんが、日本の生活の多くは輸入されたもので成り立っています。商品を製造する過程で、現地の工場や農場ではたくさんの水が使われています。そのため、そこに住む周囲の人々が深刻な水不足に悩まされている、というケースもあるのです。
水処理は、特に先進国以外の自治体や企業から見れば、まだまだ設備コストや運転コストが高いという問題があります。AI・IoTで安く効率的に安全な水処理ができれば、世界中できれいな水を容易に作れるようになり、最終的には水不足の解消に貢献できるはずです。Fracta LeapはAIの会社ですが、ただ単に最先端だからAIを扱うのではなく、こうした社会課題に対してアプローチしていくことをミッションとしています。
始まったばかりのFracta Leapの挑戦。私たちは世界規模の社会課題に立ち向かい、サステナビリティな社会インフラを実現すべく進んでいます。

現在、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニア、UI/UXデザイナーなどを積極的に募集、採用しております！数年以内に30-40名程度の体制を構築する予定ですので、一緒に社会課題を解決したい、もっと詳しく話を聞いてみたい、と思った方は、お気軽に「話を聞きに行きたい」を押してください！

※上記文章は、Fracta CEO加藤のnote記事より抜粋して紹介しています。
noteにはより詳細な設立秘話も記載されていますので、ぜひご一読ください！
015：水処理の領域にAIを！ メタアクアプロジェクト始まる｜クレイジーで行こう！第2章

https://note.com/takashi_kato/n/nab8ad5b5b0f7