今回は2月に中途入社された杉原さんに、転職の経緯や今思うことについてお伺いしてきました。
杉原さんは新卒でSpeeeにご入社されたとのことですが、どんな業務に従事されていたのですか?
新卒で、SpeeeというWebマーケティング中心の事業会社に入社しました。
SEOコンサルティングの新規営業に2年、その後、新設部署の営業企画に約2年従事しておりました。
新規営業としては業種問わず 、リスト作成から商談・クロージング・オンボーディングまで一気通貫で行うスタイルの営業を実施していました。今でこそ「The Model」型のIS・FS・CSに分業した営業フローを取っている会社が増えてきた印象ですが、当時のSpeeeは、個の営業力がとにかく強く、それが故に、営業領域の上流から下流まで一人で実施するスタイルが主流でした。
その後、営業数字の予実整合性向上のために、営業企画部が新設されました。
営業組織の恒常的な目標達成と、その着地数字を予測することがミッションの部署でした。
そこにアサインされ、当初実質一人部署ではあったのですが、ミッション達成のために奔走しました。
当時の営業組織はツール・情報がとにかく散在しており、一リードに対する情報を集約できていない状況でした。先に述べた「The Model」式の営業プロセス構築に関わらせて頂きながら、SFDC・Marketoなどの導入プロジェクトを担当させて頂いておりました。
転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?
元々2020年をひとつの目処として考えていたことが一つです。就職活動をしていた2015年当時、
2020年の東京オリンピック後に景気が悪くなるとの話をよく耳にしており、それまでに一定の力、
特に事業創造領域での力をつけたいと考えていました。決めの問題でそれ以上のロジックはなかったのですが、自分の中でマイルストーンとして大きな意味をもっていました。
また、自分の中でセールス・マーケティング以外の力を身に付けたいと思うようになったことも大きいです。前職での経験は営業領域に特化したものでしたが、事業創造・推進を考えたときにより経営に近い領域に関わりたいと考えるようになりました。先輩の影響でMBA取得のための大学院に通うようになってよりその領域への関心は増え、今までとは別の筋肉を鍛えたいと思い始め、転職という選択肢がより色濃く見えるようになりました。他にも当時所属していた部署がハイ達成をしたこともそのきっかけのひとつかもしれません。
Speeeの中でその力をつける選択肢ももちろんありましたが、まったく違うフィールドで自分の力がどこまで通用するのか試してみたいという好奇心や、よりヒリヒリした「意思決定せざるを得ない環境」で働いてみたい思いが強くなりました。
どのような軸で転職活動をされていたのですか?
アーリーベンチャー×事業企画という軸で探していました。
アーリーベンチャーの魅力は、より組織づくりの根幹から関われることです。
特に定量的な定義があるわけではないですが、イメージとしてはBizサイドもDevサイドも皆顔と名前が一致するくらいの規模感、です。Speeeで一緒に働かせて頂いた方々は、非常に社員の能力の平均値が高く、人柄も素敵でした。採用へのこだわりが非常に強く、後輩にも尊敬できるメンバーが多かったのが非常に印象的でした。一方で、Speeeが会社として大きくなり、カルチャーなど定義された中で働く以上に、より自らが主体となってカルチャーを言語化して、組織を作り始めていけるようなフェーズへの魅力度が高くなりました。
事業企画に関しては、学生時代から、事業創造領域への興味から事業責任者になりたいという思いがありました。営業企画までの経験はあったので、より広く事業領域に携わることができ、かつ意思決定のスピードが早く、顧客の意見をダイレクトに受けながらPDCAを回して、事業を伸ばしていけそうな会社という軸で探していました。
その中で、
自分が求める環境・フィットしそうな会社というものを以下の四つに分類して考えていました。
一つ目がビジネスモデルの美しさ。
二つ目が代表の人柄と優秀さ、距離感。
三つ目がともに働くメンバーの人柄、優秀さ。
四つ目が待遇。自分が求めるポジションかどうか。
これら、四つの軸を持ちながら、基本的には知人から紹介を受けて、
いくつかの会社様とコミュニケーションを取らせて頂いておりました。
志望企業数社から内定をいただいてたとのことですが、その中でクロスマートに決めた理由は何だったのでしょうか?
とても稚拙な表現になってしまうのですが、自分の中で一番ワクワクしたから、でした。笑
自分の軸に当てはまった会社はいくつかあったのですが、その中で他企業と比較して、
周囲の人に対して「自分の言葉で、最もイキイキと語れた」のがクロスマートでした。
初めは、先ほど挙げた軸で会社を絞っていきました。
クロスマートは自分の求める環境が全て揃っていました。
まず、ビジネスモデルの目の付け所がとても素敵、当時注力していた仕入れ価格の最適化事業は、
売り上げのアッパーを上げるのではなく、コスト削減を図るという着眼点が素敵だと感じました。
次に、代表の寺田や執行役員の岡林と何度も話をさせてもらって、最終的に「結婚式で、会社代表の挨拶をこの人にして欲しい」と思えたことは今でも印象に残っています。人としての魅力をすごく感じました。同様に社員のメンバーも人柄がよくとても優秀だと感じました。今までSpeeeのメンバーに感じた優秀さとはまた別の優秀さを感じ、一目をおくメンバーが多くいます。
スタートアップでありながら、インターン生が主体となって、かつ能動的に動いている組織であるということも惹かれた点でした。
四つ目として挙げたポジションですが、これも自分の求めていた以上のものでした。親会社であるXTechのリソースを借りた上で事業推進ができるという点では他のスタートアップと比べても、競合優位になると思いました。
現在、クロスマートでは、どのようなお仕事をされているのですか?
現在は、主にフィールドセールス領域のプレイングマネージャーをしています。実際に卸業者様に訪問し、商材導入の意思決定の支援をしています。最重要ミッションとして、まずは売上のトップラインを伸ばし、自社サービスの機能開発・拡張に対して投資をし続けていけるよう訪問の毎日です。
また、他メンバーの育成や仕組みづくりも同時に行っています。例えば、今まであまり行われていなかった、案件管理や育成観点でのフィールドセールスメンバーへのフィードバック、今後より売り上げを上げるための採用にも携わらせてもらっています。直近でも、自身の長い友人がクロスマートへのジョインを決めてくれたりと、営業組織でできる幅が一気に広がりそうでワクワクしています!
まだまだ初期フェーズの会社ではあるので自分から手を上げれば文字通りなんでもできます。営業企画・マーケティング・採用広報・事業企画色々関わらせて頂いてます。これは自分が入る前に要望したことなので、恵まれた環境だと感じています。また、既存メンバーの中では比較的細かいことへの抵抗感がないため、管理系の業務も一部依頼されたりしてます。笑
ジョインしてみて感じたクロスマートの魅力ってなんですか?
大きく二つあると思います。
一つは、顧客の声を聞いてから機能開発・実装までのスピードがとにかく早いことです。ユーザーの声をヒアリングし、要件を吸い上げて実際にリソースを出すまでのフットワークの軽さは正直期待していた以上です。
二つ目は、メンバーのバックボーンが多様なので、自分の強くない仕事の進め方や実績のあげ方に触れることができることはとても魅力だと思います。例えば、榊は社外の力を借りながら事業を進めていくことを行う能力がとても高く、自分にはまだまだ力不足な部分のため、そのような姿を背中で見せてくれるメンバーがいることも魅力だと思います。
今、クロスマートにジョインするメリットって何ですか?
組織づくりや人を動かしたい人にとって魅力的な環境を提供できます。
これには、対社内・対社外の話があります。
まず、社内に対してですが、営業を含めた組織設計に関わることができることは面白いと思います。
例えば現在全員で20名ほどのインターン生がいますが、向上心が高く、実直なメンバーが揃っています。
ただ、社会人経験は乏しくまだ白地の彼らをマネジメントし、組織出力を高めていく経験は非常に面白いと思います。
次に社外に対してですが、積極的にアライアンスをし、自社リソースだけではできない事業推進のアッパーを上げていく形で人を巻き込むチャレンジを称賛する会社です。成果を出す上で、倫理的によくないことを除けばなんでも推奨する会社なので、そのような経験を積みたい方にとっては魅力だと思います。
今後クロスマートでやっていきたいことは何ですか?
事業企画のリソースを増やしたり、ファイナンス領域に関わりたいです。現在は、クロスオーダーという受発注をメインに事業を進めているのですが、その先にあるキャッシュフローの改善など、卸の方々が悩んでいる部分はまだまだあると思っています。バリューチェーンの中にある課題を、現場からニーズを拾い上げて、卸業界全体の課題解決を図ることに尽力したいですし、より経営領域の、このフェーズだからこそ経験できる醍醐味を味わいたいと考えています!
最後に、転職を考えている方にメッセージをお願いします!
「蛇口をひねればすぐに水が出る状態にしておけ」とメッセージは自身の転職活動中に頂いた言葉としてとても印象に残っています。どのような状況であれ、転職を考えているのであれば絶えず情報収集を行い、自分の市場価値を理解しておく必要があると思います。いつどんなチャンスが降ってくるかわからないと思うので、来るべきタイミングに向けて自分の力を最大限発揮することができる状態にしておく必要があると思います。
あとは「環境が変われど、自分は自分」ということです。転職を考えていらっしゃる方は周りの方から色々なアドバイスを受けると思います。ただ、会社が自分の人生に責任を背負ってくれるわけではないので、主体的に動き、自分がマーケットに対して最大出力を発揮できる環境を選ぶことが大事ですし、それが自分の幸せにつながると思っています。