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IoTube開発ストーリー

IoTubeの初号機開発、次世代機開発を行ってきましたが、そこにはどんなチャレンジがあったのか、どういったコンセプトで作ったのか、エンジニアでありプロジェクトマネージャとしての観点でちょっとだけ書いてみたいと思います。

初号機は前職の会社で少数精鋭メンバーでのプロジェクト開発でしたが、次世代機開発の頃は私がちょうど株式会社MOYAIに移ってくる時期でもあり、相当大変な開発でした。なんせMOYAIに来たときには社長含めて社員は3名。開発内容はほぼ一人で見ていかなければならず、パートナー企業との協業開発とはいえ、概ね3-5人分くらいのテリトリーを連日カバーしていました。

まず初号機では過去動画のupload程度しかできなかったのですが、やはり電車で使うことを考えたらリアルタイムでの状況確認ができる機能は必須。また各種センサーやAI機能など、今後2-3年経っても優位性があるようなコンセプトを!、ということでシステムのグランドデザインを考えていきました。開発パートナーを選定し、ベースとなるシステムを決め、何とかコアシステムの骨子ができつつあったものの、これをどうまとめあげて製品化するのか? がまた大変でした。

なんせ前例がない位、先進機能の搭載やtoo muchな要求仕様だったため、パートナー企業もなかなか首を縦には振ってはくれなかったことを覚えています。そこを何とかなだめながら、一つずつこうやっていけばできるでしょ、この仕様はこういうように落とし込んでこのあたりを妥協点として作っていこう... ということの連続でしたね。

とはいうものの、製品品質や機能に影響が出ては行けないので、このあたりのテストspecや品質向上策、パートナー連携や管理には相当数の工数を費やしました。

でも、思った通りにいかないのが世の常で、想定していたものと違う試作品や仕様、コンセプトのものが出てきて、なんでこうなっているの?、こういうようにお願いしていませんでしたっけ? なんていうことも日常茶飯事。正しい軌道に引き戻すのにまた別の工数がかかってしまうという、ほんとに泣きたくなるような時期も多かったかなーと思います。このあたりはプロマネにおけるテーラリングで、それぞれの開発アイテムをどういったチームやエンジニアリングスキルの人と進めているのか、どの落とし所が破綻せず妥当なのか、要求仕様と納期、性能面でのバランスを取った着地点、このイテレーションサイクルの繰り返しで結果を導き出していく... 理論的にはそうなんですけど、現実との乖離を埋めるのがプロマネさんの悩みどころだったりするわけですかね。

これらを突破していき、ようやくお客様に見せられるような製品形態や動作レベルになってくるとモチベーションも復活。その後も一筋縄ではいかないものの、着実に積み上げてなんとかここまでこれたのかな、という感じです。

私はエンジニアとして30数年、色々な製品や先端技術、メンバーに恵まれて開発の第一線でやってこれたと思いますが、必ず信念としてもっていたのは、スポンジのように色々なことを吸収する、わからないことは無いようにする、そして技術をお金に変えること。

これがひいては会社のベクトルと自分のベクトルが合うっていうのがエンジニアとしてのやりがいなんじゃないかなーと思います。

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