こんにちは!ジャパンフードエンターテイメント株式会社代表の宮澤です。
今日は私達の会社の根幹と言える事業「めん馬鹿」についてご紹介したいと思います。たった20席の小さなお店に年間5万人の訪日外国人が訪れる大変ユニークなお店です。
めん馬鹿の特徴
めん馬鹿で最も目を引くのはファイヤーラーメンと呼ばれる、提供する際に熱く熱したネギ油をかけて炎を立たせることでネギの香ばしい香りを引き立てるラーメンです。これが訪日外国人に火が付き今ではお客様の8割が外国人という店になりました。
また客単価も2200円と普通のラーメン店の2.5倍。単品価格の高さに加え、充実したドリンクメニューやTシャツや丼などのグッズが高単価を生み出します。しかしお客様のレビューを除いてみると「高い」といった言葉は少なく、感動体験として捉えてくださっていることが見て取れます。そんな高付加価値なラーメンを提供しているのが「めん馬鹿」の特徴です。
めん馬鹿の歴史
めん馬鹿は私の父である創業者が1984年に始めた店です。普通の「町のラーメン屋」でたくさんあるラーメンのうちの一つが「ネギラーメン(ファイヤーラーメン)」でした。
当時ネギラーメン(ファイヤーラーメン)は日本人のお客様からは変わり種扱いで「テレビで話題だけど高くて時間がかかって別にラーメンにそんなの求めてない」というのが大変の意見でした。そんなお店が一変したのが今から10年くらい前でした。まだインバウンドという言葉が一般的でない時代、外国人が一人また一人と「ネギラーメン」を求めて来るようになったのです。そして彼らはネギラーメンとは言わず「ファイヤーラーメン」を食べに来た、と。そして彼らはファイヤーを心の底から楽しみ、スタッフとの会話を楽しみ、高いと文句を言うどころか一緒に写真を取ってくれ、握手してくれ、チップを受け取ってくれ、と日本人と真逆の反応をしてくれたのです。これを見た私達は、これが私達の求めていた客層だ、と理解したのです。私達はラーメンを売っているわけじゃない、この一杯のラーメンを通した体験を売ってるんだ、そしてそれに価値を感じてくれるのは訪日外国人なんだと。
突如として海外向きになった町のラーメン屋は「外国人に人気の日本の飲食店ベスト20」にランクイン、海外メディアでも多く取り上げられ、日本政府観光協会のプロモーションビデオで紹介されたり、2020年にシンガポールに2号店を出店し海外進出を果たしたりと飛ぶ鳥を落とす勢いのラーメン屋となったのです。
行列の秘密は本当にファイヤーだけ?
「あの店は火ぃ燃やして外人ばっかり集めとおる」京都の方によく言われる皮肉というか悪口です笑。じゃあ炎をあげたら外国人は大挙として押し寄せるのでしょうか?
そうではありません。私たちは細かなおもてなしをたくさんしています。例えば言語対応。注意事項を紙芝居形式でお客様に見せます。それを約20言語用意してます。別に映画ひとつでも十分なんですがやっぱり遠く離れた日本で自分の言語を見るのは嬉しいもの。ヘブライ語やルーマニア語など、見せたらすごく喜ばれます。
また、食の多様性にも取り組んでます。ラーメン店でありながらベジタリアン、ビーガンにも対応してます。欧米人が5人いたら大体1人はベジタリアン。インドなんて体感ですが半分ベジタリアンです。そういう方が来た時に当たり前に対応できる。みんなが同じテーブルで同じものを食べられる。私たちはそれをOne Table の精神と呼んでいます。これを当たり前に体現できることがとても大切だと思っています。
大きな炎に隠れた小さなおもてなしがお客様を集め続けるのです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。ちょっと話聞いてみたいな、という方はぜひお気軽にお問い合わせくださいね!