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「エンジニア×◯◯」でキャリアの可能性を広げる 「極める」ではない道を選び積み上げた技術広報の実績

こんにちは、株式会社ハイヤールーと申します。私たちはエンジニア採用のためのコーディング試験ツール『HireRoo(ハイヤールー)』を提供するスタートアップ企業です。今回は弊社の人事を一手に担うCHRO・玉田 大輔(玉田)に、ハイヤールーでの業務や社内環境などについて聞きました。

――ハイヤールーに入社後はどのような領域に関わってこられたのでしょうか?

玉田:大きく3つありまして、ひとつ目は新規開拓の営業です。エンジニア採用を行っている様々な企業さまに、HireRooの導入を提案していました。

ふたつ目はCHRO(最高人事責任者)として評価や採用関連を整備しながら制度を整えています。まだ社員14名の小規模な会社ですが、等級制度をはじめとした人事制度を整え、運用しているんですよ。採用においては、紹介制度の整備やリファラル採用の促進、採用媒体の活用、社員を巻き込んだキャリアSNS「YOUTRUST」の活用など、さまざまな施策を実施しています。

3つ目が技術広報のコンサルティング事業の立ち上げです。現在複数のクライアントに対して、技術広報の戦略立案から実施までサポートしています。


――いまはどういう配分で動かれているのでしょうか。

玉田:時期によって変わりますが、入社から半年間は新規開拓営業がメインで、人事制度の構築に力を入れ始めたのはそのあとです。

2024年の5月頃からは技術広報のコンサル事業を開始し、7月頃からは並行して採用にも力を入れるようになりました。

私が考える「技術広報」は通常の広報とは違い、会社の技術ブランディングが仕事です。社内のエンジニアがカンファレンスで登壇して、ノウハウを発信することが会社の技術力アピールとなります。エンジニア社員の協力が不可欠なので、その仕組みづくりを行っていますね。

――すでに幅広く動かれていますが、前職はどのようなことをされていたのですか?

玉田:実は転職は今回が初めてで、以前はDeNA社で15年ほど働いていました。最初の3年間はエンジニアとして、『戦国ロワイヤル』というソーシャルゲームのテックリードを、その後は人事部門に異動し、新卒エンジニア採用や新卒エンジニア研修プログラムを担当しました。

当時71名の新卒エンジニアを採用し、彼らへの新卒エンジニア研修のプロジェクトマネジメントを行ったのですが、その研修を受けた新卒エンジニアのみんなが今やさまざまな会社で活躍していて、CTOやVPoEになっている人も多くいます。彼らのキャリアのスタートに関われたのは非常に光栄なことだと思っています。

そのほかにも、プロジェクトマネジメントや、スタートアップであるakippa への出向、スクラムマスターや新規事業開発など、さまざまな役割を経験しました。最終的に技術広報の道に進み、DeNAでは5年ほどこの職務を担当しました。

――テック組織から人事への異動はご自身で望んだものでしたか?

玉田:いえ、「人事をやりたい」とはまったく思っていませんでした。当時はソーシャルゲーム全盛期で、会社としてはできるだけ多くの優秀な新卒エンジニアに入社いただきたい状況でした。そこで、エンジニアの視点を持ちつつ、コミュニケーション能力も高いと評価された私に白羽の矢が立ったのだと思います。

――エンジニアとしてもまだまだ活躍できたのではないでしょうか。

玉田:確かに、エンジニアとしても一定の成果は上げたと思います。ただ、深く技術的専門性を追求するようなシニアエンジニアは向いていないのでは、という思いも少しありましたね。

そんなときに人事に抜擢され、評価されることで報酬も上がりました。エンジニア×人事が自分にハマったんです。そうなると、エンジニアとしてシニアになることよりも、エンジニアの知識を活かしながらほかの分野で活躍できる道を探すことが良いのではと考えるようになりました。

――最終的に「技術広報」にたどり着くまでの道のりについて教えてください。

玉田:さまざまな職種を経験して5年ほど迷走しましたが、やはりエンジニア×人事の分野が自分に向いていると気づき、2018年に人事に異動する希望を出しました。2018年当時のDeNAは、会社として技術ブランディングに課題感があり、私は技術広報を担当することになりました。技術カンファレンスや勉強会での発信を支援したり、エンジニアコミュニティとの関係構築を行ったりする仕事は、私の経験とスキルセットにマッチしているなと感じたんです。

DeNAで5年ほど技術広報を担当するなかで大きな成果を上げることもできました。ソフトウェアエンジニア向けに情報発信する Twitter(現X) 公式アカウントを改善運用し続け、10,000人以上の方にフォローいただけました。5年間継続した DeNA TechCon では毎年前年を上回る全体満足度を更新し続け、企業として多くのソフトウェアエンジニアの皆さんの印象に残る発信活動を継続できる仕組み、文化、取り組みをリードすることができたと思います。この職種は自分の強みを発揮できることを実感しましたね。

――技術広報として順風満帆だと思いましたが、なぜハイヤールーへ転職を?

玉田:元 DeNA で DeNA TechCon でも登壇いただいたことのある代表の葛岡さんから副業のお誘いがあったのがきっかけでした。副業として最初はハイヤールー主催の勉強会を主導しました。会社自体の知名度がないので、初めは100名も難しいと思われていたのですが、発信方法やコンテンツのブラッシュアップに力を入れ、結果的に200名以上が集まるという大きな成果を上げられたんです。

そこから1年間、副業で様々な取り組みを一緒にやらせていただきました。最初は技術広報だけだったのですが、人事制度をつくるなど、色々と手広くやらせてもらいました。

ハイヤールーの提供するサービスのターゲットユーザーが、自分が大好きなソフトウェアエンジニアであることから、自分の過去の経験や強みが活きて、何をやっても大きな成果を出せると感じました。

自分にとって、ソフトウェアエンジニアの方々が持っている本来の価値やこだわりを引き出すきっかけになることが、自分が提供できる価値だと思っています。

自分がリスペクトするエンジニアの方々と、もっと色々な仕事をして、もっと多くの「きっかけ」となれる。それがとても面白そうだし、「エンジニアの方々が持っている本来の価値やこだわりを引き出すきっかけになる」をより実現できるだろう思ったため、転職を決意しました。

――かなり葛藤されたと思いますが……。

玉田:そうですね。会社のミッションに共感したのはもちろんですが、会社のみなさんにも魅力も感じていました。

とくに、社員みんなに共通している「大人の青春しようぜ」という雰囲気です。自分がまだ無名だったDeNAに入社した当時を思い出すような、会社の成長のために「みんなで泥臭く頑張っていこう」という気持ちがあるのが私にとっては非常に魅力的でしたね。

――転職後も同じ技術広報としての業務ですが、違いを感じる部分はありましたか。

玉田:大きな違いは、外部との連携の重要性です。ハイヤールーはスタートアップなので、社内だけでなく、外部の方々と協力しながら仕事を進めていく必要があります。実際にいまは他社の人事担当者とのコミュニティを作り、情報交換をしながら仕事を進めています。

関係値を築く際はWIN-WINの関係を意識し、自分の持つ技術広報のノウハウを提供したりして価値提供をするようにしています。わからないことでも0から聞くのではなく、本で培った知識を持って自分の考えを提示し、ディスカッションすることで相手にとって価値ある時間となるようにしていますね。

――ハイヤールーの魅力だと思うポイントはどこでしょう。

玉田:やはりフルリモートは魅力です。時間や場所の制約が少なく、柔軟に働くことができます。

一方でオフラインの交流も大事にしていて、3ヶ月に1回の全社員合宿が開催されるんです。最近では八ヶ岳や鬼怒川温泉に行きましたね。仕事もしながら、アクティビティをみんなで楽しむことで仲が深まり、普段のコミュニケーションも活発になります。非常にバランスの良い環境だと思っていますね。

――玉田さんから見て、ハイヤールーで活躍する方はどんな方だと思いますか?

玉田:私のようにエンジニアとしての経験があるけれど、技術を極めるだけでなく、幅広い分野で活躍したいという人もいると思うんです。ハイヤールーはエンジニアファーストで、一人ひとりの裁量も大きい。エンジニア知識を活かしながら、自分次第でさまざまな分野で活躍できると思います。私自身も模索しながら、最終的には技術広報で成果を上げることができました。

たとえば、エンジニア×営業、エンジニア×カスタマーサクセス、エンジニア×マーケティングなど、これまでになかった職種を一緒に作り上げていくこともできます。エンジニアのバックグランドから無限の可能性を広げられる環境だと思いますね。

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