1
/
5

創業メンバーが語る、創業秘話 〜事業の核となった「はぐくみ企業年金」はどのようにして生まれたのか〜 vol.3

こんにちは、人事の末廣です!

【vol.1】【Vol.2】に続き、創業秘話の第三弾をお伝えします!

今回は2018年4月に設立した、「福祉はぐくみ企業年金基金」設立の裏話と、その後の会社の変化についてお話します。

事業の核へと成長した「はぐくみ基金」が求められていた理由

今では、名実ともに事業の中心となっている「はぐくみ企業年金」。はぐくみ企業年金を作る前と後で、ベター・プレイスは大きく変化しています。

創業時からのDC(選択制確定拠出年金)サービスは、大口の契約も取れて、シード期の売上に貢献してくれました。ですが、会社が2桁成長を続けていくには、新規のビジネスモデルを開発する必要がありました。

そもそも、DCはメリットの多い制度なのに、なぜなかなか契約に結びつかなかったのか。

それは、60歳までは掛金を受け取れない という弱みです。社員が全員定年まで働く会社なんて、もう日本のどこにもありません。特に中小企業では。

DCに加入した社員が中途退社した場合、個人型DC(iDeCo)に資産移換する手続きを本人が行う必要があり、しかもiDeCoの手数料も本人が負担しなければなりません。iDeCoは、確かに節税効果はありますが、手数料を会社が負担してくれて、社会保険料の負担額も少なくてすむ企業型DCほどのメリットはないのが、現状です。

さらに、DCでは掛金を本人が運用します。このこと自体はデメリットではないのですが、投資に関してまったく知識や興味のない方にとっては、ハードルが高いのかもしれません。顧客企業の社員様向けに、年1回投資教育セミナーを実施していましたが、興味関心を持って前向きにご参加いただくというより、むしろ自分で運用することがご負担になっている様子も多く見受けられました。

つまり、比較的離職率の高い中小企業には、退職後のiDeCoへの引継ぎと、投資教育の必要性も含めて考える必要があり、その2点がデメリットとなっていたと言えます。

「はぐくみ企業年金」は、ベター・プレイス設立以来の大きな賭けだった

そこで森本が着目したのが、確定給付企業年金(DB)です。

先ほどのDCが伸び悩んだ二つの要因

①60歳まで受け取れない ②本人が運用する必要がある をどちらも解決できる制度です。

手っ取り早くDBを商品として追加するなら、既存の総合型基金を利用するのが一番ですし、そういう流れだろうと、私は考えていました。

ところが、森本は何を血迷ったか、「総合型の企業年金基金を自分たちで作る!」と言い出したのです。

既存の基金には、何か思うところがあったのでしょう。そうは言っても、この当時(2016年から2017年にかけて)、確定給付年金に詳しい社員や、企業年金基金での実務経験のある社員、ましてや、企業年金基金を立ち上げた経験のある社員など、一人もいませんでした。ド素人の社員たちに対して、総合型基金を自分たちで作るという大プロジェクトを発表し、みんなを唖然とさせました。

ここから、何をどうして、厚生労働大臣の認可が下りるまでこぎつけたのか。私は当時、管理部門業務に徹していたので、基金の設立準備には直接関わっていません。

今でも、奇跡のように感じます。

だって、作りたいからってできるものではありません。国の法律に定められた制度ですから、最終的に認可がもらえるまで、本当にできるかどうか、誰にも分からないのです。

なのに、2018年4月の認可が下りた時点で、既に「はぐくみ企業年金」への加入事業者は66社。どういうことか分かるでしょうか?

  • 認可をもらうには、一定数の加入事業者を集める必要があった。
  • (まだ存在しない)はぐくみ企業年金サービスを営業して、66社もの事業者に契約をもらった。
  • 万が一認可が下りなかったら、ベター・プレイスは実体のないサービスを売り込んだ詐欺罪??(そうならなくて良かった!)

もちろん、認可をもらうために、確定給付企業年金のプロフェッショナルであり、現はぐくみ企業年金理事長の関さんにアドバイザーとしてご指導いただき、関さんのもとで、基金事務局立ち上げメンバー一人一人が奮闘した、そのチームワークの結晶です。DCと同じく、選択制でなければ意味がないと、制度の設計にもこだわり、決して妥協せずに皆で作り上げてくれました。そして、やはり、森本だからできたのだろうとも思います。普通の人は、こんなリスクを背負ってまで、こんなことやろうとしないでしょう。ベター・プレイス始まって以来の大きな賭けでした。それが当たったから、今があります。

「はぐくみ企業年金」を成功に導いてくれた、お二人とのご縁

「はぐくみ企業年金」設立の前後、ベター・プレイスは大きな変化の中にありました。それは、現在もベター・プレイスの社外取締役・顧問としてご支援をいただいている、お二人とのご縁から始まります。大分を拠点として全国に保育所を展開されている法人の理事長 立山先生と、福祉・教育業界で知らない人はいないほどの実力者である桑戸先生です。

ベター・プレイスが新たに作る総合型企業年金が、保育・幼稚園・福祉介護業界で働く方たちを支える「福祉はぐくみ企業年金」として生まれることとなったのは、このお二人の先生方に今後の方向性を示していただいたことがきっかけでした。

設立時にすでに66社もの加入事業者を集められたのも、お二人の惜しみないご尽力あってのことでした。この場を借りて感謝申し上げます。

他にも社外の多くのご支援者に支えられ、はぐくみ企業年金は現在5万人以上の方が加入する企業年金へと成長しました。そしてベター・プレイスも、はぐくみ企業年金の成長に伴い、売上拡大、社員数の増加、30坪から100坪のオフィスに移転、と成長拡大の波に乗りました。

はぐくみ企業年金の設立以後、一番の変化は、社員が自分たちのビジネスを誇りに思えるようになったことではないでしょうか。

360度どこから見てもメリットしかない、国のお墨付きをもらったはぐくみ企業年金というサービスを、もっともっと磨き上げ、これからも多くの方に喜ばれるよう広めていってほしいと思います。

今後もベター・プレイスと、はぐくみ企業年金のさらなる成長を期待しています。

創業メンバーであるHさんから、創業時の出来事や想いについて語っていただきました。

創業時の過酷な状況、苦労があったからこそ今の成長があります。

ベター・プレイスが実現したい未来、私たちの想いに少しでも共感いただけました、面談等でお話できましたら嬉しいです!

同じタグの記事

今週のランキング