ワクワクは便利だけど、ちょっと適当で余白たっぷりなことば。
「仕事で一番大切にしていることは?」「仕事を選ぶ基準は?」的な質問をされたら、だいたいワクワクするかどうかって答えてます。
都農町に移住して起業しようと思ったのも、一言でっていわれたら、ワクワクしたから。
1.ワクワクの正体
ワクワクの意味を改めて調べてみると。
実用日本語表現辞典ワクワクとは、嬉しい・楽しいことが起きると期待して興奮し、心を躍らせ、心が落ち着かないさまを表現する語。ワクワクという表現は擬態語の一種といえる。擬態語は、物事の様子やそこから受ける感じなどを音声的に言い表す言葉である。ワクワクは「湧く」に通じる語彙と解釈しうる。「湧く」には「感情や発想が生じる」「物事が次々と起こる」といった意味がある。
とはいえ、スパっと定義しきれないのも、ワクワクのいいところ。
小難しい熟語や気取った英語でなく、ちょっと幼稚な感じがするぐらいの加減が気に入っているところです。
ということで、前置きが長くなりました。
キャリアを考えるときに、人それぞれのワクワクを積極的に探していくと、もっと仕事を楽しめるんじゃないかと思い、noteの新機能「メンバーシップ」をスタート、タイトルを「ワクワクするキャリアのつくりかた」にしました、というご案内です。
ワクワクするキャリアのつくりかた|中川敬文|まちづくり・地方創生■なにをするサークル・コミュニティか 就職や転職、起業などの節目に。 あるいは東京か地方か、どこで働くかの選択。 週4社note.com
自分自身のキャリアを振り返ったとき、年代によってワクワクの対象が違うなぁと思ったので、さわりの部分だけ書いてみます。詳しくはメンバーシップで紹介していこうと思います。
2.20代のワクワク|この人すごい
新卒が新卒採用する会社
新卒でポーラという化粧品メーカーに入社したのですが、入社の決め手は、採用担当者が新卒だったということ。しかもイケメン。
ここに入れば新卒でも活躍できるんだ!
これがキャリアにおけるはじめてのワクワクでした。
配属された新規事業開発部のリーダーがひたすらポジティブでキレがあってアイデア豊富。この人と仕事するの楽しい!こんな人になりたい!とワクワクしながら仕事してたのをいまでも鮮明に覚えてます。
表参道にも上越市にもすごい人はいる
2番目のコンサルティング会社を決めたのも人。
表参道のオフィスで面接してくれた常務が、ロン毛にサングラス、革パン!30年前だったけどいまでもいないですよね、この感じ。
ワクワクを超えた衝撃で、この人と働きたい!って感動しました。
26歳で、新潟県上越市に移住し地元の会社に転職。
地方創生なんて言葉がない時代に、13万人の田舎まちで、日本で一番でっかいショッピングモールを、イオンやデベロッパーの力を借りず、自分たち(砂利採取業)でつくるんだ!というビジョンとロマンにやられました。
壮快で痛快な社長の言動は、ぼく史上、三本指に入るワクワクでした。
東京で生まれ育ったぼくの中で、無邪気に「すごい人=東京」という先入観がありました。そんな視野のちっぽけさにも気づけたことも、いまの自分のキャリアにとって大きな影響をあたえてます。
20代は、出会う人へのワクワクが、ぼくのキャリアを決めてきました。
20代のみなさんは、いまどんなことにワクワクしているのでしょうか?
3.30代のワクワク|チャレンジ!
上越市のプロジェクトは大成功したものの、その後、投資詐欺にあったりで経営破綻、30歳にして現実を知り、ワクワクだけではだめだなと。
世の中に一石を投じるベンチャー
新たな転職先は社員10人ぐらいだったベンチャー企業、UDS。
創業者の梶原文生さんに出会ってワクワクした、というところは20代のときと変わらずのスタンスでしたが、もう一つ、世の中に一石を投じるチャレンジにワクワクしました。
マンションなのに自由設計で価格が安くてコミュニティができる、夢のような住まいづくりのしくみであるコーポラティブハウスを知ったとき、これは日本の住環境を変えられる!と素人ながらワクワクしました。
その後も、有料老人ホームの国内初のファンドつくったり、キッザニアの立ち上げやったり、リノベーション分譲会社つくったり、世の中に一石投じたり風穴をこじあけるチャレンジへのワクワクが原動力に。
どんなに小さなことでも、これまでにないこと、新しいことへのチャレンジにはいまでもワクワクが続いてます。
4.40代のワクワク|みんなでやる
自分にできなくても、できる人はいる
30代までは自分ができることにワクワクしてました。
40代は、自分ひとりではできなくても実現させるやり方があることにワクワクするようになってきました。
社員やパートナーがワクワクするにはどうすればいいのかを考える方が楽しくなってきました。
採用は自分の仕事の最上位にランキング、社員との1 on 1ミーティングも年2回、最優先で実践、全社員にバースデーメールおくったり、評価・給与制度改訂したりと。
40歳にして、ようやく1人では何もできないことがわかったのは収穫。
1人より2人、2人より3人のほうができることが圧倒的に多い。
会社のみんなで、できることを想像するようになって、ますますワクワクすることが増えました。
会社のビジョンをみんなで議論した結果、自然と「世界がワクワクするまちづくり」に落ち着きました。
メッセージ | UDS株式会社世界がワクワクするまちづくりを掲げるUDS役員からのメッセージをお届けします。役員のプロフィールも本ページに掲載していますuds-net.co.jp
5.50代のワクワク|まちをつくる
都農町の子どもたちとまちづくり
50代は人生の後半(終盤)戦。
定年に向けてゆるやかに速度を落とす人もいれば、
やり残しがあると未来に向けて速度を上げる人もいます。
明らかにぼくは後者ですが。
50代としてやり残したことは、子どもや孫の世代がワクワクするまちをつくること。そのために、都農町に移住しました。
都農町には縁もゆかりもありませんでしたが、1万人という規模がぼくにはがんばれば変革をスピーディーに起こせると思わせてくれました。
そして、これは20代の時から続くワクワク要因ですが、町長をはじめ、会う人会う人が魅力的で、この人と働きたい!と心より思えたこと。
都農中学校をはじめ、都農町の小・中学生が元気いっぱい、素直で言いたいことはちゃんと言える素養を持ってると思えたので、子どもたちと一緒にまちをつくっていく、というのがワクワク現在進行形です。
6.ワクワクの共有
ワクワクのいいところは、人から評価・強制されないところ。
自己申告!自分がワクワクしていると思えればそれでオッケー!
ワクワクしているかどうかは自分にしかわかりません。
なので、みんなのワクワクを多種多様な人たちでゆるーく共有できる場があれば、キャリアのヒントが見つかるかもしれません。
そんな思いではじめたメンバーシップ。
みなさんのワクワクを聞かせてもらえることを楽しみにしてます。